POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 サイゴン滞在4日目、きょうはニャチャンへの移動です。滞在ホテルからタクシーの拾いやすい「シェラトン・サイゴン」に移動してタクシーに乗りました。乗ること30分ほど、39万ドン(およそ280円)でサイゴン駅に到着です。



 ベトナムで感じたことなのですが、公共の施設に投資する資金が不足しているのでしょう。サイゴン駅はベトナムの大都市の駅でありながら、日本の小都市の駅の趣きです。タクシーから降りたとき、間違った駅に連れて来られたのではないかと疑ったほどです。

 それでも、チケットブースは8つあり、利用客の多さは想像つきます。駅舎の中には、「ロッテリア」もありました。

 入り口右側に“5 STAR EXPRESS”客専用の待合室があります。これをみると、サイゴン駅は、民間資本に施設の一部を貸し出すことで、駅を維持しているのかも知れません。



 23時15分の出発ですが、案内に従い、40分ほど前に線路を跨いで、旅行かばんを引きずり移動です。外国では、殆どが鉄道の線路とホームの高さが同じです。ただ、地下鉄などの駅は、線路よりホームが高く、列車の床と同じ高さになっています。ホームはでこぼこで、歩きにくい。“C”という表示のある12号車に乗り込みました。

 2人掛けと1人掛けが通路を挟んであり、2人掛けは2列で対座します。つまり、4人のグループは向かい合って座ることになります。



 列車は定刻に出発。出発するとまもなく、水とウェット・ティッシュと鳥粥(Chao Ga)の食事券が配られました。当日の23時から1時まで有効で、場所は「食堂車」。23時30分頃ですから、当然夕食は済ませていたのですが、何事も経験、ということで食べに行ってきました。まあ、そこそこ味ではありました。列車はかなりの揺れで、食べにくかった。こんな時間に食事を出すのはなぜでしょう?

 “Five Star Club”の座席は、リクライニングができないので、値段も安い「デラックス」の座席の方がお勧めですよ、と現地旅行社の日本人スタッフに言われたのですが、チケットを購入した後ですでに遅し。

 すべてのクラスがそうなのかはわかりませんが、テーブルの脇にはアウトレット(コンセント)があり、パソコンの電源が取れます。この記事は、そこで書いています。0時30分頃には、照明が落とされました。いまは、1時。モニターの明かりが寝ようとしている人に迷惑だろうと思われるので、続きは朝になります。話し好きのベトナム人に囲まれて眠りにつけるか心配ですが、おやすみなさい。



 無事にニャチャンの駅に着きました。駅を出ると、私たちの名前を書いたカードを持った「ニャチャンビーチホテル」の人が迎えにきているはずでした。夫がメールで到着時間を予め知らせておいたからです。「ニャチャンビーチホテル」はメールの返事が遅く、何度も出して確認をしておきました。

 でも、迎えがいない。30分近く待ちました。日本のように時間に正確でないとしても、待てども来ない。夫に電話をするようにせかしました。

「でも、電話ボックスはどこにあるんだ?」
「どこかで借りるしかないわよ。」
「え?」
「とにかく行ってきてよ。」

 まだ待つつもりの夫は、しぶしぶ駅舎の右手にある“5 STAR EXPRESS”のオフィスに入っていきました。私たちは荷物の見張り。

 帰ってきた夫の言ったこと。
「おかしいな。オフィスの女性が親切にも私に代わって電話を掛けてくれたのだが、ニャチャンビーチは、チェックインは昨日で、昨日待っていた、と言うんだ。」
「勘違いしているんじゃない。お父さんの性格だから、何度も確認しているんでしょ。で、どうなるの。迎えに来るの?」
「タクシーで来てくれって。」

 タクシーを拾って、ホテルに着くと満面の笑みのホテルスタッフの女性たちが待っていました。夫がつつかれて、「昨日、駅で長い間待っていましたよ。到着は28日とメールで受けていましたよ。」と言われていました。

 夫はまだ信じられず、ついにはメールの確認ということになりました。パソコンのモニターに表示されたメールには、しっかりと“28th December”の文字。女性たちにつられて笑顔を絶やさなかったけれども、強気だった夫もたちまち「謝罪モード」。

 「沈着冷静」「用意周到」「石橋を叩いて渡るタイプ」と夫は自分の性格を分析していますが、私に言わせれば、かなりのドジ。時間をかけて準備をするのですが、最後の段階で抜けている。時間をかけて準備した書類を忘れて家を出る、といったところでしょうか。

「それは、君の私に対する単なるイメージ。そんな証拠はどこにあります?」
「あら、よそ見していて、自転車でコケて、2か月以上仕事を休んだのは誰?」
「・・・」

(健人のパパの注) 言い訳になりますが、28日6時15分発14時15分着のファイブスターエクスプレスがスケジュール変更して、23時15分発7時15分着になったのがつまずきの原因でした。到着時間の変更を連絡したのですが、そのとき、到着の日付が翌日になるのをうっかりして見過ごしてしまったのです。28日23時15分発が「28日」7時15分には着かないよなぁ、、、

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 ベトナムの南部、ホーチミン-ニャチャン間を走っている「ファイブスタートレイン(5 STAR TRAIN)」という鉄道があります。



 鉄ちゃんである夫と息子(本人たちは、「ただ、いろいろな乗り物に乗りたいだけさ。」と鉄ちゃんであることを否定しますが、その気持ちが鉄ちゃんであることの証拠!)は、これに乗りたがっていました。

 ウェブを利用してチケットを取ろうとしたところ、最終画面で表示されたのがこれです。

Your ticket have been booked, please contact us within 24 hours to confirm your seat at all these address below:
(あなたのチケットは予約されました。24時間以内に下記の住所に赴かれて、予約を確定してください。)
297 Pham Ngu Lao St., Dis 1, HCMC
(ホーチミン市第1区ファムグーラオ通り297)
The ticket need to be conformed within 24 hours. If not, your ticket will be automatically deleted from our system.
(チケットは24時間以内に予約の確定をされる必要がございます。24時間を過ぎますと自動的に予約はキャンセルされます。)


 夫は諦めて放っておいたところ、次のようなメールが届いたそうです。

Dear Sir

My name is Ph××. I from 5 Star Train
(××です。ファイブスタートレインの者です。)
I have received your booking Internet SG-NT ( 28/12/07 ). 3 tickets
(サイゴン-ニャチャン間のチケット3枚の予約をインターネットでお受けしました。)
Can you go to 297 Pham Ngu Lao St, Dis 1, HCMC buy ticket ?
(297 Pham Ngu Lao St, Dis 1, HCMCにあるオフィスにおいでいただいて、チケットをご購入いただけますでしょうか。)
Thanks
Ng× D× Ph×(Ms)
Tours Consultant
==============================
FIVE STAR TRAVEL TRAIN
297 Pham Ngu Lao St., District 1, HCMC


 夫は、キャンセルする旨といまどきこんなシステムを使っているなんて遅れている(old-fashioned)と苦情を書いてメールを送ったところ、翌日、次のようなメールがファイブスタートレインの「Sales & Reservations Director」から届きました。

Welcome on board!

Dear Mr/ Ms. TOSHIKI KONNO,

On behalf of 5-Star Train, I would like to thank you very much for your e-mail as well as your comment about our website.
(社に成り代わりまして、私どものウェブサイトに対するご意見に感謝申し上げます。)
Actually, we are upgrading our website including the payment online.
(実は、私どもは、オンラインで支払いできるなど、ウェブサイトのリニューアルを予定しております。)
We hope to finish it by mid October 2007.
(リニューアルは2007年10月中ごろまでに完了したいと考えております。)
While waiting for our new system, may we hold your booking and you fill out our credit guarantee form, then you settle the payment when you arrive at Vietnam?
(新システムの導入まであなた様のご予約を破棄せずにおきますので、導入後、クレジットカードの情報をご入力していただいて、ベトナム到着後お支払いをお済ませください。)
Should you need further assistance, please feel free to contact me directly at anytime.
(ほかに何か必要なことがございましたら、いつでも私に直接ご連絡ください。)
I look forward to hearing from you soon
(あなた様からのお返事をお待ちしております。)
Best regards,

Ng× Th× K× A× (Ms)
Sales & Reservations Director


 TNKトラベルのオープンツアーバスを利用し、ホーチミン-ニャチャン間の「ムイネー」で宿泊することにして、ホテルを予約してしまった私は、予約はリスクを少なくするためにそのままにしておいて、この話に乗ることにしました。

 ところが、11月を過ぎてもファイブスター・トレインのサイトに何の変化もありません。ベトナム時間? 予約は破棄されずに残っていることは確認していましたが、本当に乗れるかが心配でした。切符は、本当に買えるの?

 12月になって、突然“5 STAR EXPRESS”からメールが送られてきました。「出発時間を6時15分から23時15分に変更したから、了承してくれ。」という内容でした。

え!え!そんなのあり? ありなのです。何の臆面もなく、時間変更の連絡です。17時間も遅らせて、夜行列車になってしまったのです。日本では考えられません。

 さらに、「希望するなら、コンパートメントに変更できるから、連絡して欲しい。」とも書いてありました。「スケジュール変更は了解した。コンパートメントが欲しい。」とメールを送ったところ、返事が来ない!

 数日待って、痺れを切らして、夫が再度メールをしたところ、「ご希望のコンパートメントは、満室でお取りできません。2つランクの上のコンパートメントならお取りできるので、それをご希望なさいますか。」と返信してきました。

 譲れば、次から次へと要求がエスカレートしそうです。「取れなければ取れないでいいさ。もう、放っておこう。ホテルを押さえてあるのだから、切符が買えないときはムイネー経由にしよう。」 夫はそう決断しました。

 そんな状況で、サイゴンにやってきました。サイゴン到着の翌日、1日、車をチャーターしていましたので、ドライバーに頼んで、まず“5 STAR EXPRESS”のオフィスに行ってもらうことにしました。私たちは車に残り、夫が手続きに行ったのですがなかなか帰ってこない。



 待つこと10分以上。夫がうろうろしているのが見えます。お客は他にはいません。帰ってきた夫の手には、チケットが握られていました。

「遅かったじゃない。」
「特にトラブルはなかったんだけど、私を担当したのが新人みたいで、パソコンを十分に扱えないんだよ。先輩らしき女性に尋ねようとするんだけど、電話中でね。」
「素人?」
「電話が終わってようやくパソコンに入力さ。名前を3名分書くように言われ、連絡先の電話番号もと言われたんだけど、それは無理だね。」
「で?」
「ボンセンホテルアネックスに泊まっていると言ったんだが、結局メールアドレスでいいということになったよ。ヤフーのフリーメールアドレスを教えておいたよ。」
「何に必要なの?」
「インフォメーションに必要だと言うんだ。」
「また、予定変更で朝出発に戻すとか。」
「ははは、それはないだろうよ。多分、、、」



 乗れるまで心配です。「何でもあり」のお国柄のようですから。

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