POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 受入地統計にみる日本人訪問者数でみると、タイには月平均約9万人の日本人が訪れています。単純化してみてみますが、9万人を30日で割ると3,000人になりますから、日平均3,000人がタイに入国していることになります。タイの「スワンナプーム国際空港」がタイの反政府市民団体「民主市民連合」に封鎖されたのが25日です。それからきょう(11月30日)で5日ほど経ちます。入国した日本人がすべて出国するとして、日に3,000人ですから、15,000人ほどがタイを出国できないというトラブルに見舞われている計算になります。

2008年11月27日

 タイ運輸省のチャイサック副大臣は、11月27日、反政府市民団体「民主市民連合(PAD)」によって「スワンナプーム国際空港」と「ドンムアン空港」が封鎖されたことで、麻痺したバンコクの航空機能を回復させるため、両空港に代わりに臨時空港として、バンコクの南、車でおよそ3時間の位置にあるラヨーン県バンチャーン郡にある「ウタパオ国際空港」の使用許可を、民間航空会社に出す方針であることを明らかにし、ウタパオ国際空港の使用を希望する航空会社があれば、タイ民間航空局(DCA)に連絡するように各所に通達した。




 タイには、スワンナプーム国際空港から入国できなくなっていますから、日に3,000人という日本人のタイへの入国者はその数を著しく減らしていることになりますが、すでに入国している日本人はやがて帰国しなければなりません。タイのスワンナプーム国際空港が、反政府勢力に占拠されて閉鎖されている影響で、11月26日では、日本から同空港へ出発予定だった14便が欠航しています。このときには約2,300人が影響を受けています。しかし、タイ国際航空(TG)は、タイに臨時代替便を運航しており、
TG641便 11月29日(土) 成田発 AM10:45 ウタパオ着 PM03:45
TG677便 11月29日(土) 成田発 PM05:15 ウタパオ着 PM10:15 が飛んでいます。タイへの帰国者を運んでいるのでしょうか。

2008年11月28日

 タイ国際航空(TG)は、下記の通り、臨時代替便を運航することを決定した。
TG640便 11月28日(金) プーケット発 PM10:30 成田着 ※AM07:00+1
TG642便 11月28日(金) ウタパオ発  PM11:50 成田着 ※AM07:30+1


 在タイ日本国大使がタイ運輸大臣にウタパオ国際空港での臨時便の受入を要請して、受諾された。これを受け、日本航空、全日空の臨時便がウタパオ国際空港から、下記のとおりの日程で出発する。
日本航空
11/29 13:00 ウタパオ発 → 21:00 成田着
11/30 01:00 ウタパオ発 → 08:00 関空着
11/30 04:00 ウタパオ発 → 12:00 成田着
全日空
11/29 13:30 ウタパオ発 → 21:30 成田着


11月29日

 タイの反政府市民団体「民主市民連合」によるスワンナプーム国際空港の封鎖に伴い、タイ国内に足止めされていた日本人観光客ら約260人が29日正午前、タイ国際航空の臨時代替便(TG642便)で成田国際空港に到着した。臨時便の運航はタイ運輸省の措置で、スワンナプーム空港の南約120キロにある軍民両用のウタパオ国際空港から出発した。日本航空と全日空もウタパオ空港から成田空港へ臨時便を運航することにしており、同日夜に到着する。また、30日朝には関西国際空港にも1便が到着する予定である。

 1便で300人が帰国できるとして、スワンナプーム国際空港の閉鎖が解かれたとしても、30日現在で臨時便を50便(15,000人÷300人/便)を運行しなければならない計算になります。日本から往路は「空(から)」で飛ぶとすると、航空会社の負担も巨額になることになります。さらに、今回の事態を受けて、タイへの日本人観光客は激減することになりますから、空席率が跳ね上がり、タイ就航便の採算がとれなくなってしまいます。

 便数が減らされることになれば、タイの観光産業に対する衝撃は計り知れません。この計算は「民主市民連合」の幹部にもできるであろうから、国際空港の封鎖はありえないことと考えていたのですが、この予想は大きく外れました。「民主市民連合」はバンコク市民の、そしてタイ国民の支持を維持できるのでしょうか。

ONE MILLION TOURISM EMPLOYEES FACE JOB LOSS

 At least one million Thais employed in the tourism sector could lose their jobs next year due to the damage being done to the industry by the People's Alliance for Democracy (PAD) supporters through their invasion of the two Bangkok airports.
(要約:タイの観光産業に従事する少なくとも100万人がバンコクの2空港の閉鎖による影響で失業する危機に直面している) (Bangkok Post:30, November, 2008)
         (この項 健人のパパ)

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 外務省が「海外安全ホームページ」というサイトを開設しています。海外渡航者に向けて、渡航先の情報を提供しています。その提供している情報の一つに危険情報」があります。

 「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、その国の治安情勢やその他の危険要因を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安をお知らせするものです。危険情報では、対象地域ごとに4つのカテゴリーによる安全対策の目安が冒頭に示されます。また、本文中には危険情報を出している地域ごとの詳細な治安情勢や具体的な安全対策などのきめ細かい情報を掲載しています。(同サイトから)

 危険情報の4つのカテゴリーとは、「十分注意してください。」、「渡航の是非を検討してください。」、「渡航の延期をお勧めします。」、「退避を勧告します。渡航は延期してください。」で、後者に行くに従って危険度が高くなっていきます。タイの首都バンコクの危険情報のカテゴリーは、首都バンコク:「十分注意してください。」(継続)(カテゴリー1)でした。タイのほかの地域では、ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く):「渡航の是非を検討してください。」(継続)で、ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡):「渡航の延期をお勧めします。」(継続)(カテゴリー3)で、タイは安全な国(特に国境付近)とは言えないのです。

 さらにこのサイトは、「スポット情報」も提供しています。

 「スポット情報」とは、特定の国や地域において日本人の安全に関わる重要な事案が生じた際、あるいは生じる可能性がある場合に速報的に出される情報です。その内容は、テロや紛争に関する情報のように日本人の生命に深刻な影響を及ぼすものから、財産的な損害を被る恐れのあるものまで多種多様ですが、いずれも渡航・滞在時の安全対策やトラブル回避の観点から、知っておく必要があると思われる事案について、個々に情報提供することを目的としています。また、情報自体は速報的な性質であっても、対象とする事案は一過性のものは少なく、中には危険情報の内容更新(場合によっては、危険情報のレベルの引き上げ)に繋がるものもあります。(同サイトから)

 「注意喚起」が「渡航情報(スポット)」で出されます。2008年11月28日に「タイのバンコク」について出されました。

タイ:スワンナプーム国際空港及びドンムアン空港並びに同空港周辺地域における「非常事態宣言」発令に伴う注意喚起 (2008/11/28)

1.バンコクのスワンナプーム国際空港では、11月25日以降、市民民主化同盟(PAD)等反政府グループによる大規模集会が行われており、同26日から同空港は航空機の離発着を停止、閉鎖されている状況です。また、ドンムアン空港もPADによる包囲により空港が閉鎖されている状況です。

2.上記の事態を受け、27日午後9時(日本時間午後11時)、ソムチャイ首相はスワンナプーム国際空港及びドンムアン空港並びに同空港周辺地域に限定して「非常事態宣言」を発令しました。これにより同地域では、「外出の禁止」、「集会の禁止」、「報道の検閲」、「交通の規制」、「指定場所への立ち入り禁止」等の措置がとられます。

3.つきましては、タイに渡航・滞在予定の方は、最新の関連情報の入手に努め、十分な安全対策を講じてください。また、滞在中の方は非常事態宣言の内容に留意しつつ、スワンナプーム国際空港及びドンムアン空港並びに同空港周辺地域には近づかず、また、親政府グループの反独裁民主化同盟(UDD)とPADとの衝突の可能性も排除されないことから、首相府等の政府機関や集会、デモ等にも近づかず、不測の事態に巻き込まれないよう引き続き十分注意してください。


 安全な国、日本に暮らしていると、安全が当然のように感じられてしまい、リスクを管理して行動するということを忘れがちになってしまいます。世界を知るために、リスクを管理しながら世界に出て行く、というスタンスで行動していますが、情報に溺れてしまうと家に籠もっているしかありません。情報の取捨選択が難しいところです。個人旅行をしていると、団体旅行と異なり、リスクはすべて自分で負わなくてはなりません。自己責任です。「自由さ」の背後には、「危険」が迫っている?

             (この項 健人のパパ)

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 日本人は、どこの国に観光に出かけるのでしょう。アジアで見てみましょう。必ずしも観光を目的としているとは限りませんが、受入地統計にみる日本人訪問者数を見てみます。

 月平均で、3万人ほどの国(地域)では、フィリピン、マカオ、ベトナム、バリ、マレーシアがあります。4万人ほどではシンガポールです。8万人ほどで台湾、9万人ほどでタイ、10万人ほどで香港になります。

 韓国は18万人前後、中国は28万人前後になり、アジアでずば抜けて多い。それでも、中国は去年に比べれば15%ほど減少しています。日本人に人気のあると思われているハワイが月平均9万人ほど、グアムが7万人ほどですから、香港・韓国・中国の人気のほどがわかります。

 ちなみにアメリカ(ハワイ・グアムを含めて)は、27万人ほどで中国と人気を分け合っています。

 私たちは、近頃はアジアの旅を楽しんでいます。ヨーロッパは何と言っても遠い。それに夫があまり乗り気でないのです。イギリス、フランスに夫と2人で、そして、就学前の我が子「健人」(いまは小学4年生)を連れて3人でイギリス、フランス、ベルギーなどに行ったのですが、「ヨーロッパの文化は、日本で紹介される機会が多いし、日本はアジアにあるのに欧米に軸足を置いているような文化の状況だから、新鮮味がなくてね。」なのだそうです。

 就学前の上の息子「優也」(いまは大学3年生)と2人でユーレイルパスで巡ったヨーロッパは楽しかったのですが、どうもそういう旅を夫は面倒がっているようです。

 そういうわけで、今年、我が家は去年政情不安で長期には滞在できなかったタイを訪れ、バンコク以外の都市にも足を延ばすことを計画してました。

私「今年は、タイは大丈夫ね。」
夫「どうもそうではないみたいなんだ。」
「え!どうして? 私たちがバンコクに着いたとき選挙をしていたじゃない。あれで、結論が出たんじゃないの。」
「タクシン派が勝ったんだけどね。反タクシン派が選挙に買収などの不正があったと主張して、選挙結果を心理的に認めていないんじゃないかな。」
「どうしてそういうことになるの。」
「根本には、都市に中間層と地方の貧困層との対立があるんじゃないかな。」
「タイは国家財政を観光収入に頼っている面もあるんじゃない。モールをバンコク市内のあちこちに建てて、バブってるようにも見えたわよ。」
「そうだよね。反タクシン派は手詰まりで、デモをすることでタクシン派の政権から暴力を引き出して、軍の介入でことを解決しようとしているように見えるね。」
「それでプーケットの空港を占拠したりなんかするわけなのね。」
「かも知れないね。」
「国民の信頼の厚い国王は解決に動かないの? いつもそうするじゃない?」
「病気なんだ。それに高齢だし。」
「スワンナプーム(バンコク国際空港)が占拠されたりしないかしら。そんなことをされたら、大変よ。行ったのはいいけど、帰ってこれないなんてことになるわよ。」
「まさか、そんなことはしないよ。反タクシン派は国際的にシンパシーを失うよ。」

 夫の観測は間違っていました。私が予想した事態になってしまいました。

 タイの反政府団体「民主市民連合」は11月25日、首都バンコクのスワンナプーム国際空港を占拠し、空港当局は空港を封鎖した。しかし、ソムチャイ政権は、流血事態の再発を恐れて明確な対応を打ち出していない。先月の警官隊とデモ隊の衝突で死傷者を出したことで批判を浴びたことから、積極的な対応ができず、混乱拡大につながっている。市民連合は混乱を拡大することで軍の介入を誘発する戦術をとっているとみられるが、アヌポン陸軍司令官は同日、「クーデターは事態の解決にならない」と明言した。

 1ヶ月ほど前にした会話の続きです。
私「どうする? バンコク。止めにしてほかの国にしたら。」
夫「反タクシン派の市民連合がデモをすると言っても、行政機関がある周辺だから、そこを避ければ問題ないんじゃない。ほかの場所は平穏だよ。」
「でも、デモに警察官やタクシン派の団体が攻撃を仕掛ければパニックになって、大変なことになるわよ。」
「そんなところに近づかなければいいさ。」
「怪我をすることはないにしても、群集に巻き込まれることがあれば、健人が迷子になることがあるわよ。大人は1人でもホテルに戻ることはできても、健人は小学校4年生よ。まだ無理。」
「君子は危うきに近づかない、か。君子じゃないけど、リスクは避けた方がいいだろうね。」
「なに言ってるの。ほかの国にするわよ。タイはまたにしましょう!」

 シンガポール行きのチケットが偶然取れたので、子連れということもあって、行き先をバンコクからシンガポールに変更しました。融通の利かないチケットなので、変更するのに高く付きましたが、バンコクのショッピングセンター周辺で集会などがあれば、夜の外出も出来ないのでは、、、という気持ちが強く、シンガポールとマレーシアの旅を楽しむことにしました。

 ここ数年でシンガポールのホテル代は跳ね上がり、私達の以前滞在した「オリエンタルマンダリン」は高値の花になってしまいました。今回は、もったいないので1泊のみシンガポール滞在で、後は、エアアジアでシンガポールからクアラルンプールに飛び、数日はペナン滞在。これはバスで移動しようと考えました。

 クアラルンプールは、ホテルがたくさんあり、星の数の割には比較的良心的な値段で泊まれる都市の一つと思います。多国籍国家なのでいろいろな食文化が発達しています。

 ペナンでは前回食べ損ねた「バクテー」をガーニードライブで食べるのが旅の目的の一つです。自宅で明日の夕食のバクテーを自分で作りながら、ペナンで宿泊した「トレーダーズホテル」のすぐ近くのバクテー屋で、濁ったアクだらけのスープを飲まされたのを思い出してしまいました。お金をもらうのに、怠慢なおじさんの仕事振りにがっかりさせられました。ペナンはガーニードライブの新しく出来たホテルの「Gホテル」が評判がいいので、早速予約を入れました。

 渡航国の政治に疎いと、リスクを背負うということを今回の事件で思い知らされました。夫の予測の甘さも、、、

 反政府勢力に占拠されたバンコクのスワンナプーム国際空港が閉鎖され、成田空港発着のバンコク便は26日、計20便近くが欠航した。全日空953便は、スワンナプーム空港の閉鎖が解除されなければ引き返すとの条件付きで、同日午前10時50分に予定通り離陸したが、閉鎖は解かれず、バンコク到着を断念し、約4時間後、成田空港に戻った。

 行きの便はシンガポールに変更できたのですが、帰りの便がいまだバンコク。クアラルンプールからバンコクに入り、帰国することになっています。早い解決を望むところです。

(健人のパパの注(言い訳)) 今回の事態は、ソムチャイ首相がペルーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席していて、26日に帰国するので、市民連合が組織するデモ隊が空港に押しかけたのであって、長期に渡ってスワンナプーム国際空港を占拠する意図はないと思います。空港閉鎖はまもなく解かれると考えています(「あみ」の注 これもまた外れたようです)。この予測が外れたら、また言い訳を考えます。

(追記) ソムチャイ首相は、11月26日夜に訪問先のペルーから専用機で北部チェンマイ(チエンマイ)の空港に帰国した。アヌポン陸軍司令官は同日、「民意を問うために下院を解散して総選挙を行うよう求める」と述べ、また、「首相が要求に応じない場合、軍は政府に従わない」とも述べた(政府は「司令官の解散要求には応じない」と拒否)が、クーデターについては「国家に大きなダメージを与える」として、事態の解決に使われるとの観測を否定した。さらに司令官は、市民連合にデモ隊の退去も要求したが、市民連合は「下院解散は解決策にはならない。政権退陣を要求する」と返答。解決の行方が見えない状況にタイは陥っている。

(追記) タイに帰国したソムチャイ首相は11月27日夜、タイの反政府市民団体「民主市民連合」が占拠を続けるスワンナプーム空港とドンムアン空港に限定して「非常事態宣言」を発令し、「5人以上の集会」などを禁じた。民事裁判所は市民連合に両空港からの即時退去を命じたが、市民連合はこれに従わず、両空港で座り込みを続けている。
首相は翌28日、市民連合の反政府活動への対応が消極的だったパチャラワート国家警察長官を更迭した。警察当局は市民連合に対し空港からの即時退去を求め、スワンナプーム空港付近の道路を封鎖して、一般車両の立ち入りを規制した。「民主市民連合」幹部のソムサク氏は同日、ドンムアン空港で支持者に対し「ソムチャイ政権が退陣するまで、われわれは死ぬまで闘う。降伏しない」などと宣言した。


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書店に通うのが好きな夫が「最近は行っても読みたいと思う本が見つからなくてね。好奇心が歳で枯れてしまったのかな。」と言って、書店に行く頻度が減っていました。「お金をかけてもそれに見合うものが得られないとね。」と言って、古本屋に通いだした夫は、105円の本を手に入れては読むようになりました。失敗しても、被害が少ない?

「大手出版社の出した流行りの本は、読む気がしなくて。好奇心が刺激されないんだ。でも、古本屋には面白いものがごく稀だけど、あるんだ。小さな出版社の出した半生記みたいなものがね。他人の人生を垣間見られるのは、別の人生を自分が生きているみたいで面白いよ。」 そう、夫は昔からそんな本が好きでした。書棚には、「中国で日本語を教える」とか「タイで暮らしてみた」とか「イスラムの国に嫁いで」とか、そんなタイトルの本が並んでいました。

夫の話によると、昔は大手出版社からもそういうジャンルの本も出ていて、新刊で書店で手に入れていたそうです。しかし、最近では少なくなって、見つけることが難しいのだそうです。古本屋だとそんな時期に出版されたものや自費出版らしき本が手に入るのだそうです。

そんな夫が最近嵌っているのが、「気象予報」。ブームが2000年を迎える少し前にあったようで、その時期にいろいろな本が出版されています。古本屋で夫が手に入れてきたのは、講談社刊、真壁京子の「気象予報士になりたい! 」(2002年刊)。エア・アテンダントの女性が航空性中耳炎に罹り、仕事を辞めざるを得なくなって、次に目指した「気象予報士」になるまでが書かれているそうで、テレビの「お天気コーナー」の製作過程などの気象予報の裏側も書かれているそうです。

かなり前から、テレビを見る時間が減ってしまい、「筑紫哲也ニュース23」を見ていなかったので(夫は9時頃には寝てしまう人で当然見てはいない)、それに出演していた「真壁京子」という人がよくわからないのですが、明るく生きていく人は好きです。

「いろいろ買い揃えているけど、気象予報士になるの?」
「いや。好奇心が読みたがっているんだよ。」
「また、本が増えるんじゃないの。」
「今度は、全部古本で揃えるよ。」
「そうね。何かに嵌ると、専門書まで買って本代が何万円ってなるもんね。」
「は、は、は、ようやく自分の性格がわかったからね。浪費は抑えなくちゃね。」
「古本だって、お金かかるわよ。」
「・・・」
「いつ飽きるかわからないし。」
「・・・」

夫は、何かに嵌ると「オタク」的になります。散歩していて出会った「測量士」に興味を持って、「測量士(補)」の試験を受けたし、リフォームの時に出会った「電気工事士」に興味を持って、「電気工事士」の試験も受けたし、何がきっかけかわからないけど「消防設備士」の試験も受け、、

「電気工事士」の資格は、我が家の電気工事の時に役に立っているけど、「測量士」の資格は、何の役に? 理系の頭の人の「好奇心」は、書籍代や工具や受験料とお金のかかるものなのね。お酒を飲まないし、煙草も吸わないから、それが趣味だと思えば構わないと言えば言えるけどね。

本は増えていきます。新潮社刊、森田正光著「雨風博士の遠めがね」(1997年刊)、週刊住宅新聞社刊、森田正光・大野治夫共著「なる本気象予報士」(1998年刊)、星美堂出版「気象予報士集中テキスト」、新星堂出版社「ここが出る!!気象予報士完全合格教本」、、、時間を見つけてはあちこちの古本屋に通っては「気象予報」に関する本を買ってくる夫、いつ飽きるのでしょうね。

それとも、我が子「健人」を巻き込むつもりなのでしょうか。学研まんが「天気100のひみつ」(1992刊)なんて本も健人の机の上で見つけました。「気象予報士」の受験資格に年齢制限がないので、健人に教えていずれは受験させようとでも言うのでしょうか。微分や積分なんかも必要なんでしょう(高校の数学で出てきたけど、訳わかんなかった)。中学生で合格した子もいるって言ったって、それって、暴走でしょ。

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 2008年9月29日に宿泊した「ユナイテッド・ホテル(The United Hotel、國聯大飯店)」(台北市大安區光復南路200號)は、華美な装飾を抑え、ビジネス客をターゲットとしたホテルです。「飯店簡介(About us)」でもしっかりとうたっています。

國聯飯店是國内第一家以極簡(Minimalism)為主要設計架構的時尚商務飯店,捨去華麗的廊柱及誇張的水晶吊飾,以隱藏於壁面所投射出的柔和光線,及自然建材的搭配,將飯店内的氛圍呈現出内斂簡約的舒適感。(The United Hotel has been offering outstanding accommodation and service to guests since the first day we dedicated to this business. Unlike many hotels in Taipei, the United Hotel embraces a simple, natural, minimalist approach, without extravagant pillars and crystal chandeliers. Rather, soft concealed lighting and simple yet stylish furniture enhance the beautiful sense of space and harmony, bringing balance and perspective to our hectic lives.)

國聯大飯店座落於光復南路上,位處繁華熙攘的東區商業金融中心,距離捷運站步行僅一分鐘,鄰近世貿中心、101 大樓、國父紀念館、東區及信義精華商圈,無論在交通、購物、商業、金融等各項生活機能均擁有得天獨厚的優勢。(With an excellent location in the center of Taipei City, and close to the most convenient transportation services, the United Hotel is one of the best choices for the business traveler.)


 ベッド

 バス

 ウォッシュ・スタンド

 海外ホテルの予約サイト「Apple World」では、「MRT国父記念館駅から徒歩約2分。光復南路に面した茶色の18階建てホテル。館内は穏やかな色彩を用いたモダンなデザイン。客室も現代的な印象ですっきりとまとめられている。無駄のないシンプルな内装が日本の女性客にも人気。」と紹介されています。

(info) AppleWorldでの「ユナイテッド・ホテル」(UNITED HOTEL、国聨大飯店)の情報。



 たしかにアクセスはいい。ホテルの周辺に「MRT(捷運、地下鉄)藍線(Orange Line、オレンジ・ライン)」の「國父紀念館」駅の出入り口が徒歩数分のところにいくつかあります。ホテルのドアマンの話では、「光復南路」と「忠孝東路」の交差するところにある出入口よりは、ホテルの玄関を出て左に折れて行ったところにある出入口の方が交差点を渡らなくて済むから、便利だとのこと。



 私たちが台北に入ったときには、台風が接近中でした。台風には名前が付けられます。気象庁が台風と認めるとその年の1月1日から発生順に「台風第○号」と番号をつけて呼びます。 2000年からは番号だけでは覚えにくいなどの理由から台風にアジア名が付けられるようになりました。「世界気象機関(World Meteorological Organization、WMO)」の日本ほか14カ国(地域)が加盟している「台風委員会」が作成したアジア名のリストが準備されています。動物や植物、山名、河川名、気象現象などの主に自然にちなんだ名前が加盟各国(マレーシア、フィリピン、ミクロネシア、タイ、ベトナム、中国、香港、韓国、北朝鮮、マカオ、ラオス、カンボジア、アメリカ、日本)の言葉で用意されています。

 2008年の台風15号は「チャンミー(Jangmi)」。韓国の委員会から提出され、「ばら」を意味しているのだそうです。中国語にすると「薔蜜」。これが非常に大きな勢力を保って台湾に上陸したのです。



 私たちがホテルにタクシーで乗りつけたとき、ホテルの玄関は板が打ち付けられていて、どこから入っていいのか分からず暫く立ち尽くすことに。顔を現したホテルのスタッフに案内されて、レストランの厨房入り口から中へ。エントランスは、吹き付ける雨水が板の隙間から浸入し、始終拭き取らなくてはならないようです。雑巾が散乱しています。レセプションのスタッフの笑顔も幾分こわばり気味。



 ホテルに着いたらすぐに隣接している「春水堂(光復店) 」(台北市大安區光復南路180巷4號)に行って、タピオカミルクティー(珍珠奶茶、zhenzhu naicha、1-1-1-2声)をテイクアウトするつもりでいたので、部屋に入るとすぐに渋る夫を連れて、ホテルで大きな傘を借りて「春水堂」にやって来ました。ところが「臨時休業」。台風が通過するまで営業しないと貼り紙がしてあるのです。その紙が貼ってある入り口のガラスには、ガラスが割れるのを防ぐためにガムテープがバツ印に貼られています。「きょうはダメ!」と言っているかのようです。いや、大変なときに台湾に来てしまいました。

(参考) 「台湾へ再び」-タピオカミルクティー」を「春水堂」で



 しかし、これでめげていては何のために「國聯大飯店」を宿泊先にしたのか、それは「春水堂」が隣にあるからです。翌日の「お楽しみ」ということにしました。簡単に手に入るものに喜びはありません。



 タピオカミルクティーには、真珠ほどの大きさの「粉圓(ふんえん)」と呼ばれる澱粉の塊りが入っています。これが真珠に似ていることから、「珍珠」奶茶という名称がついているわけです(「奶」は牛乳のこと)。「粉圓」は、澱粉に水、カラメル、花の天然色素などを混ぜて、造粒機械に入れて、雪だるまのように転がして作ります。

 太いストローが付いている

 翌日、開店を待ちわびて、さっそくテイクアウトしてきました。店内に食べるところがあるのですが、「きのう、雨の中をお供したのだから、きょうはイヤだね。一人で行ってきなさい。すぐ近くじゃないか。」という夫のせいでテイクアウトです。



 手に入れてきた「タピオカミルクティー」を夫にも飲ませてみます。
 「どう? 美味しい?」
 「ん~、大した印象はないね。ミルクティーだね。」
 「タピオカが入っているじゃない。」
 「これだったら、タピオカココナツミルクの方がいいな。」 
 「それじゃ、ここにわざわざホテルをとった意味がなかったじゃないの。」
 「いや、そんなことはないよ。衛兵交代式が見られるからね。」
 「え?」
 「國父紀念館で、正時ごとにあるからね。じゃ、行ってきま~す。」
 「え、え!」
 夫は、國父紀念館(Sun Yat‐sen Memorial Hall)に衛兵交代式(三軍儀隊交接儀式)を見に一人で行ってしまいました。なんなの~

 國父紀念館

 孫文像

 衛兵交代式

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