POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 今回の釜山旅行、夫を幾度か誘いました。
「ねぇ、一緒に行かない?」
「行かない。」
「焼肉の本場よ。」
「牛肉はそれほど好きではないからね。」

 そうでした。外食で夫は焼肉屋に入ることを好みません。「牛肉は柔らかくて甘いのが私の嗜好に合わないね。ある程度歯ごたえがあって、あまり甘くない豚肉の方が好みだね。」夫はそう言います。食卓に上る牛肉の回数は、牛肉の好きな上の息子「優也」が社会人になって家を出てから減ってしまいました。下の子「健人」も夫と似たような嗜好になってしまったのです。

「本場のキムチが食べられるわよ。」
「キムチは当たり外れはあるからね。本場だから美味しいとは限らないね。成栄食品さんの作るキムチがいいよ。」
「そうね。あそこのは全州出身の女将さんが作っているからね。じゃあ、冷麺はどう?」
「冷麺は食べられないことはないけど、あのつるつる感が好みじゃないね。エッジ感とでも言うのかな、ひっかかる感じがしないとね。」

 夫は自分では「食に興味がなくて、生きるために、ある程度義務で食べているんだ」と言います。それにしてはああだこうだとうるさい。食に興味のない人が言う理屈はよくわからない。

 というわけで、結局一人で釜山に来ましたが、夫にも関心の持てる韓国料理を探す必要も出てしまいました。夫は麺類が好きです。しかし、冷たいものは好まないのです。そうめん、冷麦、冷やし中華は好んで食べません(もちろん、夏は私たちが食べたいので作って、夫にも出しますが、無言で食べています。夫は独身の頃、母親に鍋焼きうどんを夏に作らせて食べていたそうで、作る身にならない親不孝者です)。



 韓国には、日本のうどんに似た「カルグクス(カルククス、カルグッス)」があります。釜山に着くと早速食べてみたのですが、とても美味しい。これを餌に夫を釣り上げることができそうです。日本のうどんに似て、でも非なる味です。食に興味のないという夫も興味を抱きそうです。



 韓国語で、麺類を「グクス(국수)」と言うようで、「カル(칼)」は「包丁」を意味しますから、「カルグクス (칼국수) 」は麺生地を包丁で切って作る「切り麺(knife-cut noodles)」を意味することになります。切り麺は、冷麺などの「押し出し麺」と異なり、原料となる粉(小麦粉や蕎麦粉など)をこねて生地とし、薄く延ばして、包丁で細長く切ることから、断面が長方形になります。この角の立った感じが、断面の円形の冷麺より好みだと夫は言っているのでしょう。麺の製法には、「手延べ麺(hand-pulled noodles)」もあります。そうめんなどのように麺生地を両側から引っ張って細長い紐状にしたものです。これの断面は円形に近い。うどんの好きなはずの夫があまり「稲庭うどん」を好まないのは、このうどんが手延べのせいなのかも知れません。

 カルグクスは、日本のうどんとは異なり、スープで麺を茹でることから、仕上がりはトロミがついた感じになっています。

 麺のスープは、イリコ、昆布、玉ねぎ、長ネギ、にんにくを入れて煮て、沸騰直前にイリコと昆布は引き出します。そして、野菜が柔らかくなるまで煮込こみます。前処理したアサリを加えて、ひと煮立ちさせ、塩を入れ味を調えます。これに麺を加え、さらに千切りにした玉ねぎ、人参、じゃがいもなどの野菜を加え、麺が好みの硬さになるまで茹でます。最後に醤油で香り付け。そんなふうにして、スープを作るのです。鶏肉を使うこともあるようです。野菜たっぷり、あっさりとしたスープ、夫がいかにも好みそうです。

 釜山は海産物が豊富に手に入る地域。漁村の近くに育った夫は、肉よりも魚を好みます。「ヘムル(해물)」は漢字表記では「海物」で「海産物」の意味です。この海産物を多く配した「ヘムルカルグクス(해물칼국수)」もあるようです。
 
 釜山に着いた日に食べたカルグクス、美味しかった!お父さん、もう、来るっきゃないですよ~。



 (追記)滞在中、カルグッスをいろいろと食べ歩いてみたのですが、どこもが一定の味以上と言うわけではなく、MSGの味が強くして、食べ残してしまったこともありました。やはり、最初に偶然入ったお店が美味しかった。ラッキーでした。第一印象が悪いと、カルグッスはそんなものだと思い込んでしまいます。
 日本人にもお勧めの味なのでしょう。壁には日本の書籍のコピーが張られていました。

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 「エアプサン (Air Busan、에어부산) 」は韓国の格安航空会社(LCC、Low-Cost Carrier)です。2007年12月に、アシアナ航空と釜山市の主要企業の出資により設立されました。国内線で、釜山-金浦、釜山-済州の2路線、国際線で、台湾1路線(釜山-桃園(台北))、日本3路線(釜山-福岡、釜山-関西、釜山-成田)を就航しており、エアプサンの就航区間では、アシアナ航空は撤退し、全ての便をコードシェアし(エアプサンの航空機で運航される便でありながら、アシアナ航空の便としても航空券が販売され)ています。ボーイング737-500を3機、ボーイング737-400を3機、エアバスA321-200を1機という機材で運航しています。



 成田-釜山路線の使用機材はA321-200で、全195座席をエコノミークラスに設定しています。運賃は往復1万9,900円からで、シーズンや曜日によって異なります。運航は、往路(成田発釜山着)が13:55発で16:15着、復路(釜山発成田着)が10:55発で12:55着となっています。

 成田-釜山路線は2011年6月23日に就航をスタートすることから、エアプサンはそれを記念して、Webサイトでの予約・発券に限定して、一部座席を特別料金で販売しました。燃料サーチャージなどが別途必要なのですが、往復9,900円という驚きの価格。さっそく私はこのキャンペーンに乗っかりました。販売のキャンペーン期間は5月31日まで。就航開始の1ヶ月前の5月23日に予約。燃油サーチャージ(5,000円?)と税金及び諸料金を加えて、17,200円になりました。


(一部改変)

 釜山の「金海(キメ、김해)国際空港」を午前11時頃飛び立ったエアバスA321は、2時間ほどかけて成田にやって来て、1時間駐機して、午後1時頃に2時間20分ほどかけて、釜山に戻っていくことになります。運賃を安くするためには、駐機料が高いといわれる成田空港に長くはいられないのでしょう。日本人には、午後便で釜山に出かけ、午前便で帰ってくるのでは、時間がもったいない気はします。JAL便だとこの逆で、午前11時頃に成田を発ち、午後1時頃に釜山から帰国することになります。2時間ほど早く釜山に着き、2時間ほど遅く釜山を発つ。この釜山に長くいられる4時間の差にいくら払うかでしょう。私はキャンペーンもあって、エアプサンを選択しました。



 エアプサンの最低価格運賃でも、19,900円(燃油サーチャージを含まない)かかるのですから、10,000円をうかせたことになります。それで、昨日は「新世界百貨店センタムシティ店」にある「新世界スパランド」に行ってきました。釜山の「海雲台(ヘウンデ、해운대)」には「センタムシティ、센텀시티」というエリアがあり、大型百貨店やスーパーなどが集中しています。そのなかで、「新世界百貨店、신세계백화점」はランドマーク的存在です。世界最大の百貨店の一つなのだそうです(延べ面積およそ29.4万㎡)。

 昨日の釜山は雨でした。雨の中を歩き回るのを避け、ウィンドーショッピングです。「新世界百貨店(シンセゲ ペックァジョム)」は釜山海雲台区佑洞1495にあり、地下鉄2号線セントムシティ駅に連結しています。雨に濡れずに行くことができます。

 ウィンドーショッピングで、いま、韓国の人たちはどんなファションを好み、何に関心があるのかを知ることができます。情報が忽ちのうちに世界に拡散していく現在にあっては、画一化は避けられませんが、それでも国民性は表れるものです。

 でも、スパランドでファッションチェックは無理でしたね。スパランドの料金は、平日昼で12,000ウォン。およそ900円くらいでしょうか。日本でも時間があれば、日帰り温泉に行ってしまいます。いろいろな日帰り温泉に行きました。「日帰り温泉評論家」になれそうなくらいです。

 ここのスパランドは、2種類の天然温泉や露天風呂を含む22個のスパと13種類の韓国式サウナ「チムジルバン、찜질방」があるのだそうです。感想は日本に帰ってからブログに書こうかなと思います。では、また。



(追記 健人のパパ)2011年7月1日、妻が金海国際空港で乗り込もうとしているのは、エアバスのA321-200。そのとき、撮ったのでしょう、駐機する“Air Busan”(エアプサン)のボーイング737-400が写っていました。機体にはHL7510とあります。アシアナ航空(Asiana Airlines)が使っていた機体のようです。このクラシックシリーズの737-400は、486機製造されますが、2000年には製造が中止され、737の第3世代のネクストジェネレーションというシリーズにとって代わられます。エアプサンは、2008年10月27日、釜山-ソウル(金浦)間に初就航した新しい航空会社ですから、すでに製造中止となっている機種を発注しようがありません。アシアナ航空の機材をリースしてもらっているのでしょう。



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 日々、身長の伸びている我が子「健人」はすでに私の身長を越し、夫の身長に迫まろうとしています。中学生のうちに夫の身長を越えてしまうでしょう。しかし、身長の割には痩せ型です。夫も上の息子「優也」も細い体型です。そのため、私に向かって「お母さんは太っているから、、、」と失礼なことをよく言います。私はけっして肥満なわけではありません。健人と同じ年齢の頃は痩せていました。でも、成人の体重増加は1年に0.4~0.5kgほどある(平均的なアメリカ人のデータ)のです。これでいくと、10年で少なくとも4kgは増えてしまうのです。そうならないためには、かなりの努力が必要です。

 私は学生時代、栄養学を学び、栄養士の資格を持っています。だから、夫や子供たちからうっとうしがられるほど、食生活にはうるさい。夫の好きな「コーラ」には、「加糖飲料は、気がつきにくいけど、必要以上に糖分をとってしまうのよ」と言って、昔ほどには飲まなくさせました。一時期健人の好きだったの「ハンバーガー」や「フライドポテト」には、「ハンバーガーは脂肪分が多いので口触りがいいの。健康的な食べ物とは言えないのよ」とか「ジャガイモは太りやすいのよ。それに油で揚げているからね。健康的とは言えないわね」と言って、それほど欲しがらなくさせました。

 夫や子供たちが体質的な問題を別にして、健康でいられるのは食生活に気を配っている私のおかげなのだということを理解させたいのですが、自分の体重が少しずつ増えていく現実に言葉の重みがなくなってしまいます。

 私たちは「太らないようにする(体重を増加させない)」、「痩せる(体重を減少させる)」ときには、「食事量を減らし、運動量を増やす」という方法を一般的に取ります。しかし、これだけではその目的を達することができないという報告(「男女における食事および生活習慣の変化と長期的な体重増加(Changes in Diet and Lifestyle and Long-Term Weight Gain in Women and Men)」)がありました。「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(New England Journal of Medicine)誌」の6月23日号に掲載されました。

 心血管疾患や代謝性疾患を予防する食習慣などを研究対象としているアメリカのハーバード大学の「ダリウシュ・モザファリアン博士(Dr Dariush Mozaffarian)」の率いるチームは、アメリカの男女およそ12万人を対象にして、20年間にわたって生活様式と体重の変化を4年ごとに記録し、そのデータを検証したそうです。およそ5万人の女性(調査開始時の平均年齢は37歳)を1986~2006年、およそ4万8千人の女性(開始時の平均年齢は50歳)を1991~2003年、およそ2万2千人の男性(開始時の平均年齢は52歳)を1986~2006年にわたって調べたようです。

 慢性疾患がなく肥満ではないアメリカ人男女で調査を開始しますが、その後各4年間で平均1.5kg、20年間では平均7.6kg体重が増加していたのだそうです。7.6÷5=0.38kgから、1年でやはり0.4kgほど体重が増加したことになります。しかし、これは平均値で、体重が大きく増加した人とそれほど増加しなかった人がいたようです。そこで、当然のように体重の増加と食習慣を含めた生活習慣との相関が調べられることになります。

 そこでわかったことは、私の考えの正しさ(正しくは、学生時代に習った栄養学の正しさ)とそれでも増える私の体重の不思議でした。まず、やはり、ポテトチップスをよく食べ、加糖飲料をよく飲み、肉偏重の食事をする人は体重増加が著しい傾向があったそうです。将来を考えて我が子に「ポテトチップス」や「フライドポテト」を好物にしないように指導しているのは間違いではないことが確認できました。私は、体重のあまり増えなかった人と同じ食習慣を身に付けています。食事に占める野菜の割合が高く、果物やヨーグルトをよく食べる習慣があります。また、肉食の割合が低い。それでも、健人からは太めだと言われる、、、

 生活習慣ではテレビ視聴時間の長い人は、体重が増加しやすいのだそう(カウチポテト族かな)ですが、私にはこれは当たらない。テレビはそれほど見ません。喫煙習慣もないし、、、心当たりがあるのは睡眠時間です。睡眠時間が6時間未満、または8時間以上だった人は体重が増加する傾向が強かったいうのです。これかな、いつも仕事の後でも寝るのは深夜1時か2時頃だし、休みの日は昼頃まで寝ているし、、、

 食習慣は合格点なのですが、生活習慣はなかなか変えることができません。私は仕事のストレスを旅行を計画し実行することで解消しているのです。夜遅くなっても、次に行く旅行先の情報を集めるためにパソコンの前に座ることを諦めることはできません。ということで、今回は1人で釜山旅行に行ってまいります。釜山の食べ物を目と口で調べてきます。「食」を楽しみ、それでも体重を増加させない、そんな理想的な方法を探る旅にしたいものです。

☆ 2011年6月23日、被災地・被災者を支える人たちへレディー・ガガさんからのメッセージ
 I hope that tonight what you take away from that performance is never give up on the dream of Japan, never give up on the dream of its people, and never give up on the dream of the future.

☆ 観光庁スポーツ観光推進室、「助けあいジャパン」のページから
 平成23年6月23日(木)、MTVが主催したVideo Music Aid Japanに参加するレディー・ガガ(Lady Gaga)の記者会見において、レディー・ガガさんが世界に向けて日本の安全性と訪日を呼びかけるコメントを出してくれました。
 レディー・ガガさんは、「将来に目を向けるときが来た。義援金ばかりではなく、日本が安全だということ、世界中の観光客がこの美しい国に来てもらえるように伝えていきたい。東京に滞在中は、この素晴らしい街を楽しみながら、リトルモンスターとふれあいたい。」と愛する日本への素晴らしいコメントをいただきました。
(注)「リトルモンスター」はガガのファン、レディー・ガガは「マザーモンスター」)

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