我が子の同級生が青信号を自転車で横断中に左折してきた大型トラックにはねられ、亡くなりました。偶然その現場を目撃した近所の方から「お子さんと出かけられるときにはお子さんに十分に注意を配ってください」と連絡網でお電話がありました。
一夜明け、我が子の通う小学校からも「子どもたちの交通安全に向けて」という文書が緊急に配布されてきました。
青信号で、さらにそのすぐ後ろにはお母さんも自転車横断帯を渡っていたのです。お母さんには、この事故の発生に防ぎようがあったのでしょうか。幼い子を持つ私は、「恐怖」と、そして言いようもない深い「悲しみ」に襲われました。
風邪をひいて、その上に結膜炎を患っている我が子の看病のため、仕事に出かけずに家にいた私は、この悲しい事故が起こって数時間も経たないうちに事故の概要を知ることになりました。そこには、テレビで知る交通事故とは異なる圧倒的な現実感がありました。身が震えました。
「健人には、自転車を買わない方がいいわよ。」(我が子は幼児用の自転車しか持っていないので、近く子供用の自転車を買う予定でいるのです。)
「いや、自転車が危ないのではないよ。車に気をつけさせることを教育するためにもあってもいいよ。」
女親と男親の違いでしょうか、子を親が危険と考えるものから遠ざけようとする妻、子に「危険を察知し、それから遠ざかる能力」を付けさせようとする私。ある程度のリスクを犯さないとその子の世界が広がらないと考えるのです。そのリスクを上手に管理する能力を早いうちに身につけて欲しいのです。でも、この考え方もこの事故の圧倒的な現実感にたじろいでいます。
ごめんね、○○ちゃん、おじさんも「走る凶器」、車を毎日運転しているんだ。これからはもっともっと気をつけて車を運転するね。やくそくするよ。天国でしあわせにくらしてください。 (健人のパパ)
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