ご病気で来年の大河を降板されたというニュースを残念に思っていましたが、突然の訃報に驚きました。
こまつ座の舞台で何度も涙した『父と暮せば』の、温かくせつなく優しい姿が忘れられません。シェイクスピア劇での重厚な貴族の役も、まだ記憶に新しい三谷演出『大地』での老役者も、海のように深い声が舞台を支配し、心に染み入る素晴らしい演技に魅了されていました。
もう辻さんの舞台を生で観ることができないなんて。
今ごろは虹の橋の向こうで井上ひさしさんや蜷川先生と談笑しているような気がします。
今夜は録画しておいた『父と暮せば』をじっくり鑑賞して 辻さんの『おとったん』を見送りたいと思います。
合掌