友人と一緒に久しぶりの「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観て来ました。どちらかというと地味なこの作品、私はスルーしようかなと思っていて、今回も友人のおつきあい・・・という感じだったのですが・・・・・なんの、しみじみと泣かせてもらいました。
市村さんのデヴィエ、鳳蘭さんのゴールデ、素晴らしかったです。
小さな村アナテフカでつつましやかに暮らすユダヤ人たちの喜びと悲しみ。巣立っていく娘たちをせつない気持ちで見守り見送る両親。迫害に耐え、そして離散していくアナテフカの人々。。。
いろんなところで自分とだぶらせて観てしまい、せつなく温かい気持ちになりました。長年寄り添ってきた妻に「愛しているかい」と問いかけるデヴィエ。「何いってんだよ!いまさら・・」と強がりつつ、「愛している」と答えるゴールデ。そんな場面にも涙がハラリ・・でしたが、旅立つ娘を見送る場面では父親の想いに胸がつまりました。
市村さん。ご自身も親となって、一層デヴィエの気持ちに入り込めているんじゃないかな・・などと思いました。仕立て屋が駒田さんから植本さんになりましたが、意外によかったです。植本さんはテンションの高い演技が多いのに今回とっても抑えた素朴な演技でした。また、学生パーチックの良知真次さん、GOOD歌声も力強く、急進派の学生にぴったり。次期アンジョルラス、この方どうでしょう!