地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

2012-05-14 23:40:25 | フランス語(チュニジア)

rivière(リヴィエール)

 チュニジアでは河というより、海のイメージが強い。
 そして、河という大河ではなく、川があったという感じであろう。
 川で思い出すのは、ナツメヤシの林の中を縦横無尽に流れている水路である。
 これは、ポンプでくみ上げた水を、どくどくと流しているので、まさしく川のようであった。
 危険なので、絶対に私の真似はして欲しくないが、7Km以上も広がるナツメヤシの畑(林)に迷い込んだ私は、時にこの水路を渡れず、右往左往。生ったまま干からびたざくろなどを見上げているうちに、どこから来たのか判らなくなってしまう。ちょろちょろとした水の流れと、沼のようになっているところ、そして幅2メートル、深さ50センチくらいの川のようなところに囲まれ、聞く人もいない。いっそ泳いで渡りたい…と思うこともあったのが懐かしい。
 豊富な地下水と温水ではぐくまれる迷宮のナツメヤシ畑。

 海から離れた内陸は、乾ききって荒涼としている。
 生きているものなどなにもないような気がする、砂と岩の世界。
 己も干からびそうになり、アンモナイトの化石を売る少年をみると、かつては海の底であったのかと、信じられない思いがする。
 息を切らし、汗も乾き、べたっとしてくるころ、懐かしい音がしてくる。
 水の音とかえるの声。

 どこから沸いてくるのか。

 小さなかえるとたわむれる、夢のような水辺のひと時。

 チュニジアの川は美しいオアシス。[a]

 

かえるの歌が聞こえてくると、それはオアシス。
ホントだよ~甘露の流れ、静や静…
  
人気ブログランキングへ