地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

ファーストフード

2010-01-13 00:00:00 | アラビア語(エジプト)

 الوجبات السريعة(ワジャバート・アッサリーア)

 ワジャバートは食事、アッサリーアは早いなので、おそらくファーストフードの直訳と思われる。
 エジプトでマックやケンタと言うのは、4つ星レストランである。
 中流家庭の一家が週末の外食に、ピザハットと言うのも良く見る光景である。
 価格は日本と変わらないので、月収が1万円を切る人達にとっては、とてもファーストフードとは言い難く、レストランでお食事と言う感じになる。

 エジプトらしいファーストフードはたくさんある。
 サンドイッチ屋さんは、街角や人の行き来の多いところにたくさんある。
 
ドラえもんのポケットみたいなパンに、空豆のコロッケターメイヤや、煮た空豆フールが定番だが、揚げ茄子やジャガイモ、カリフラワーのフリット、たまご焼きなどを挟んでくれる。付け合わせにポテトチップやトルシーという野菜の塩漬けが付いてくる。 辛い物が好きな人は、頼むと生のしし唐をつけてくれることもある。
 エジプト人は朝食に利用することが多い。
 軒数は圧倒的に減るが、シーフードのサンドイッチを作ってくれる店もある。小エビを揚げたサンドイッチは、ターメイヤのサンドイッチの5倍以上の値段がする。
 
 ご飯もので言うと、コシャリと言う変わった食べ物がある。
 お米、パスタ、マカロニ、レンズ豆を茹でたものをまぜあわせ、カリカリに揚げた玉ねぎのチップとトマトソースをかけて食べる。炭水化物天国である。
 お好みでさっぱりしたレモンソースと、各店で秘伝の調合をした唐辛子スパイスをかけると、味に深みが増す。
  カリカリに揚げた玉ねぎのチップが大好きな人は、「ワルダを多めに」と注文すると粋である。ワルダとは、薔薇のこと。「薔薇の花弁を多めにね!」というのは、庶民の食べ物と言えど、さすがは詩的文化が染みついている証拠と、嬉しくなる。
 コシャリは、コシャリ専門店で、お店に行ったら、大中小のどれかだけを言えばいいので、メニューのない店に入りにくい人は、一度試すといいと思う。

 腹もちのいいデザート系だと、クスクス。エジプトのクスクスは甘い。ココナッツなどをかけて食べるが、カップラーメンの容器ぐらいの入れ物に入れてくれるので、満腹度は高い。

 さて、これらの店ではテイクアウト用の容器やスプーンも用意しているので、お弁当に持って行くのも楽しい。
 ペプシなどのジュース類と水は常備しているが、紅茶やコーヒーはない。水は、水道水が各テーブルに冷やしておいてあるが、外国人は飲むのを避けた方がいい。
 とにかくお腹がすいたらまず食べる。
 そして、近くの喫茶店でゆっくりとお茶を飲みながら食後の時間を過ごすのがエジプト流である。
 写真はどう見てもホットドックだが、羊肉のソーセージ。香水瓶を交渉していたら、向かいの店で焼いていた。「おなかすいた」と言ったら、交渉中断でおやつタイム。腹ごなししたら、負けませんよ~[a]

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