ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

「夜のキリン」稽古開始

2008年06月20日 | ピッコロ劇団
6月20日(金)
ピッコロ劇団オフシアターVol.20「夜のキリン」の稽古が始まりました。
どの登場人物も誰かを思い、誰かに思われ、思うが故にボタンをかけ違える…
一人一人の人生が優しく細やかに描かれていて、読んでいるだけでもどの役にも感情移入してしまいます。
稽古場から事務所に戻ると、作者のしゅう史奈さんから、メッセージが届いていました。

上演時には東京から来て下さるそうです。


【上演によせて】  しゅう史奈 (海市工房)

よく言われること・・・
「あなたの作品はなんだか懐かしい」
えっ?どうして?

一期生でピッコロ演劇学校に入った時、初めて青いレオタードを着ました。
苦手なダンス、ドキドキのエチュード。
広い楽屋でくつろぎ、錚々たる先生に学べる事を、当たり前のように思っていた日々。

あの頃は、早く飛び立ちたくて、遙かな東京ばかり夢見ていたのに、
創作をするようになった私から溢れ出たのは故郷の言葉、街、人々の姿でした。
私に「子供」というあだ名をつけた先生、もじもじしていたレオタード、
初舞台の緊張、劇場への道でカエルがげろげろ鳴いていた事も、
すべてが作品の源になるなんて誰に想像できたでしょう。

「夜のキリン」は愛についての物語です。
私の作品が懐かしいとすれば、
それは故郷の街に、人に、大きく抱かれ、愛に包まれてきたからです。
「夜のキリン」が、縁ある【ピッコロ劇団】によって上演される事を、
嬉しく誇りに思います。

制作:田房

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