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ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

インターンシップ生が見た「お~い幾多郎」

2007年09月08日 | 劇場の話題

今回の「お~い幾多郎」を観劇して、私が引きつけられたのはセットでした。

竹があって、広い池のある庭、昔の日本を思い起こさせる武家屋敷。ここからどんな作品が作り上げられていくのかワクワクしました。

 

観ていると、ある程度予想していた通りの展開になったのですが憑次郎の部下の岡田従卒の一言には少しウルッとしてしまいました。

 

 “あなたは、いま、「家族」を必要としていますか”というフレーズをみて、観劇後「家族」は誰でもそこにいるということで空気みたいな存在になっているけれど、会えなくなって初めて自分にとって必要なものであったということを考える機会を与える作品だと感じました。(園田学園女子大学 浅田)

 

私のインターンシップはこの公演にあわせて始まりました。

前日(9/7)の仕込みの段階から舞台の様子をちらちら拝見できたのですが、空っぽの舞台が明治の金沢の西田宅に変わっていく様子は圧巻でした!!

 

 私が注目していたのは庭に生えている竹(この竹はピッコロシアターの職員の方が仕込みの日の朝に切ってきたんです!)ですが、今日の本番でも、暗転中の季節の移り変わりを表す大道具として大活躍でした。

 

 『お~い 幾多郎』では、約二時間の上演時間で数年が経過します。

竹に当てられる照明の色や、季節ごとの景色を思わせる音響効果は、その時の流れを静かに私たちに示してくれていたように思います。 他のお客様でも、同様に感じてらっしゃった方がいらっしゃって、アフタートークの時にはそんな話題でも盛り上がりました☆

(実はその暗転中、舞台裏では役者さんたちが大急ぎで着物を着替えていらっしゃったということも判明しましたが・・・!)

 

初めてのお芝居を観るときは、ついストーリーに気を取られてしまうのですが、今回は前日に舞台セットを見ていたということもあり、いつもより道具や照明、音響などにも注意できて面白かったです。

残りのインターンシップ期間もどんな舞台に出会えるのか、本当に楽しみです☆

(神戸大学 生田)