ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

受験シーズン

2012年02月13日 | Weblog

 

この前新聞に、開成中学の入試問題、算数の一部が掲載されて何気なしに挑戦してみた。図形問題で簡単に出来るだろうと高をくくってやってみたが、えらい時間がかかって、もしこれが本番であれば完全に時間オーバー。それにしても小学生がこの問題か、とその難易度にびっくり、そして、すらすら解けなかった自分にしょうしょうがっかりであった。普段からやってればもう少し何とかなるだろう、と思いたい。それにしても、公立高校の入試の数学より難しかったのではないだろうか。

この時期、明らかに大学入試のために上京という受験生らしき高校生を駅で見かける。緊張度が他の高校生とは違うので直ぐ分かる。自分のときも、多分同じようなものだったのだろう。ひょっとすると、それ以上だったかもしれない。何故かというと、高校生の頃は一人で電車に乗って遠出したことすらなかったからだ。入試のときが初めての遠出だった。いやが上にも緊張するというものだ。正確には受験の下見で行った時が初だが、小学生の時以来の東京は輝かしかった。人の多さに感動すら覚えた。今から考えると、しょうもないの一言だが、当時は純朴であったのだ。

入試当日大分冷えて、トイレで用を足しながら、今しがた終えた英語か何かの問題の間違いにはっと気付き、まずい!と思ったり、数学の問題でどうしても分からない問題があり、解答欄に「分かりません」と書き、時間がまだあったのにも拘らず早めに退席(しかも得意そうに)したことなど、未だにいろいろ具体的に覚えている。それだけ自分にとっては印象度が強かったわけだが、それって本当に自分だったのか、と、まるで他人事のように感じる今日この頃である。

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ブランド

2012年02月12日 | Weblog

 

例の韓国系通販サイトで注文した品が、ほぼ一ヶ月(兎に角時間はかかる)かかって到着した。その物というのはアウトドア関係では有名な「THE NORTH FACE」のマウンテンパーカー。本格的な山ではなくそこらの山散歩に行くときの風除けにほしいと思っていたもので、不意の雨にも対応できるようにゴアテックスならば尚良いと考えていた。ところがその手の本格派は相当良いお値段がする。だから、別になくても良いと今までは他のもので代用していた。そこに韓国系通販サイトだ。いつものように探索していたらうってつけの物が見つかった。それが「THE NORTH FACE」だったのだ。値段は本来の物(本当にあるかどうかは不明)の六分の一ほど。あまりの安さについクリックしてしまったのだ。発送元が中国なので春節という旧正月に重なり、結局一ヶ月という期間待たされた。

本当に来るのかと思い始めた頃到着した品物には、確かにTHE NORTH FACEというロゴがあった。スリーウェイということでフリースのジャケットが着脱できるようになっている。ファスナーもちゃんと機能する。これでこの値段で良いのか?と思うほどの品物であった、一見すると(この時点では)。そして改めて刺繍してあるロゴを見てみた。うん?字がいやに下手っくそだぞ。本物がこんな刺繍するか?と大分疑問に感じ仔細に点検する。ファスナーは確かにYKKだ。ちょっと字が小さいが遠目ではYKKである。そこで拡大鏡で確認してみた。するとそこに浮かび上がった文字は「YRR」。ネットで偽物によくある単純な例として載ってたものだ。完璧な偽物であった。が、この事態はある程度予想はしていた。あまりに安いから。それでも、あれほど堂々と偽物を売れるものなかと思っていたという部分もあり、ひょっとしたら本物かと期待してたことも事実である。

というわけで100パーセント偽物のTHE NORTH FACEだが、実は偽物にしろこれだけの作りだったら御の字とも思っている。メーカーにとっては憎むべきことだが、偽物のために中国のどこかのの工場でせっせと作ってる光景を思い浮かべたら何だか笑ってしまう。本物のゴアテックスではないだろうから、本格的な雨の中ではびちょびちょになるだろうが、風除けとしてはこれでも問題ないだろうし、着脱式のフリースジャケットも一応着られるし、YRRファスナーも動くし、しかも防水仕様(一見かもしれないが)になっている。あの刺繍ロゴだけはもう少しできの良いものにしてほしかったとは思うが。

アウトドア系ブランドの本物と偽物との違いが一番出るのは、多分着込んだとき。その弱さを実感したとき矢張り偽物は偽物だと思うのだろう。そしていつか本物をと思うようになれば、これらの偽物もそれなりに意味があるということになる。ただ、記号として(例えばヴィトンのように)使うには、あまりにバレバレでちょっと恥ずかしい。

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B級の定義

2012年02月11日 | 食べ物

 

ここのところよく「お好み焼き」を食べている。勿論自分で作るわけだが、元々が、それほどまでして食べたい物かと言われれば、そうではないと答える 類の食べ物である。屋台で売ってるとちょっと食べたくなるときがあるが、大体高い!と思って買わない。最近では、ホームセンターなどに常駐してたりもする が、小腹がすいたとき一瞬惹かれるが、矢張り高い!と思い買わない。どうしても、あの材料でこの値段はないだろうと思ってしまうのだ。

その程度の「お好み焼き観」の持ち主にも拘らず、今回何故食べてるかというと、スーパーの棚にあった揚げ玉を見て、ふと食べたくなってしまったからだ。元々 が廃物利用のような食べ物、原価は相当安いし、お腹にはたまるし利点はいろいろある。しかし、ポイントを抑えないと結構不味いものになる。美味くなってもしれてるのだが、美味くないものは気分的に相当貧しくなるのがお好み焼きである。粉を溶いて材料を混ぜて焼くだけというシンプルな食べ物ゆえの難しさもあるのだ(というほどのものかどうかは今でも疑問)。

多分、世に言われるお好み焼き(関西風)のポイントは、ふわっと焼けてるかどうかということであろう。そのために山芋をすりおろしたりするのだが、自分で作るときは当然そんな手間はかけない。いかに早くできるかが重要なのだ。基準は、パンケーキの素を使ったパンケーキとどれほどの時間差でできるかどうか。以前、ふっくらさせるためのものを入れずべちょっとなったお好み焼きを泣く泣く食べたこともあり、流石にそこは工夫した方がよいと今回はベーキング パウダーを使った。そしてある程度塩味を加えないとこれまた味気ないものとなるのも分かっていたのでそれも改善。後は出汁で溶き(ここはインスタント) キャベツたっぷり、干し桜えび、卵、揚げ玉をいれかき混ぜ焼くだけ。仕上げに中濃ソース(専用のおたふくソースは個人的には甘すぎて駄目)とマヨネーズ (お好み焼きにはマヨネーズがほしい)青海苔で完成。水気をどの程度にするかとかいくつかポイントはあるが、十分美味かった。原価は100円くらいか。 存分にB級味を堪能だ。

この手のものを食べて思うのは、洗練させると返って旨さもなくなるということである。駅蕎麦の「かき揚げ天ぷら蕎麦」の世界と同じだ。B級の定義は、洗練させると不味くなる食べ物ということでいいのではないだろうか。

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fou fou

2012年02月10日 | 芸術

 

先日「レオナール.フジタ」のドキュメンタリーをBSでやっていた。例によって、タレント(今回の場合は女優の寺島しのぶ)が足跡をたどるという作りでどうしたものかと思ったが、興味が勝り見ることにした。見てみると、本人は本当にフジタに関心があるようで、いつものような嘘っぽさはなくその点では良かった。唯反面、思い入れが強い場合、同じように感じてる人にとっては良いのだが、そうではない人にとっては鬱陶しく感じるという危険性がある。自分だけの「レオナール.フジタと私の物語」だ。しかし今回はそれほどではなかったので、この手のドキュメンタリーでは良いほうではなかったかと思った。

で、fou fouというのが、フジタの愛称でお調子者という意味というのを今回初めて知った。フジタの綴りもfujitaではなくfoujitaで、当然そこからfouをとっているのだろうし、フランス語の発音でフジタとなるような綴りでもあるし、今まで知らなかったことが今回いろいろ分かった。それにしても今までずっとfujitaだと思っていた。考えてみればこれだと確かにフュジタになってしまう。

本物に関しては、嘗て一般家庭で見たのが唯一のフジタ体験だ。日常空間にフジタがある風景。それは猫の素描で、所謂フジタホワイトではなく、黒い線で描いただけのものだったが、猫(フジタの好きなモチーフ)の形(フォルムと言えばより尤もらしい)とか紛れもなくフジタの描いたものだったと記憶している。因みにその作品は、その後葬式のごたごたの最中紛失(要するに誰かが盗んだ)してしまった。あの時くれればよかったのに、と思った人は多かったろう。

戦争画を描いたということで随分批判されて、結果日本を去りフランスに永住してしまったのだが、フジタが一番嫌ったのは、多分日本の権威主義的な画壇であったのではないかと番組を見ていて思った。日本で偉そうにしていても海外では全く評価されないのが当時の日本の洋画であることを考えると(今も体質的には変わらない)、フジタに対しては相当な嫉妬羨望を感じていたであろう。

 

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リケジョ

2012年02月09日 | Weblog

 

「リケジョ」というのは、理科系の女子のことを指す(というのをこの前テレビで知った)。歴史好きの女の子を「レキジョ」というのと同じパターンだ。山好きは山ガール、鉄道好きは鉄子と、ジャンルによっていろいろ使い分けるのが今の流行だが、ここは一つ虫好きの女の子も流行らせてほしい。その名も虫子、じゃちょっと駄目か?虫ガール、蝶に特化して蝶子(固有名詞であるし)或いは蝶ガール。そんな流行にでもなれば、虫を通して環境を考える、何てことにも通じるのだが。

で、「リケジョ」だが、これは他の趣味的な世界と違って日本の将来を考えた場合、かなり重要なものとなりうる。技術立国としての日本で必要なものは理系の人材であるのは間違いない。それは男も女も関係ない。理系が得意な人間が行けば良いのである。が、これまでの日本では、理系は男、女は文系という社会の中での常識があり、結果、女子が理系に行くのを抑止する力が働いていた。女は理系は得意ではないというのは既定の事実のようになっていたが、実際そうなのかというのはかなり怪しい事実なのだ。

現実によくある光景は、母親が私って(女性を代表してるが如く)数学は(かと言って他が得意そうでも無い)全然駄目なの、と自信満々に言うところ。まるでそれが女性の可愛さの証明でもあるかのように。そんな母親に育てられた娘は、どう考えても理系に興味を覚えることはないだろう。目指すのはAKBということになる。ひょっとすると、そんな環境にいたことで、理系の素質があったにも拘らず嫌いになった女子は結構多いかもしれない。昔は大学理系のクラスに女子は男子の十分の一くらいだったが、今は少しは改善されたのだろうか。

AKBと違い地味な世界だが、重要度から言ったらAKBなんて問題にならない「リケジョ」。こういうのはもっと流行るべきだ、と一応理系だった人間としては思う。

 

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対シリア

2012年02月07日 | サッカー

 

昨日からずっと雨降りで、諏訪湖はもう「御神渡り」どころではない状態、と思う。結構見物客も来たらしいが、昨日が最後のチャンスで終わりそうだ。

そう言えばサッカーの五輪予選対シリア戦、1-2で負けたが、シリア相手であの試合振りでは、例え五輪に行ってもそう多くは望めそうにないので、まあどっちでも良いかという気分であった。それに、サッカーは五輪にいらない(もっと言えば五輪も)というのが基本的な立場だった。となると、最初からどっちでも良いということであった(ゲロメッティYはまた大騒ぎしそうだが)。それより、本来なら完全アウェーの試合が、今回はシリアの反政府側の応援まであるという、ホームだかアウェーだか分からない恵まれた環境になった。にも関わらずのあの試合は、ちょっと情けないと言えるかもしれない。反政府側も勢いを付けたいところだったのに結果にはがっかりだったろう。アサドの弾圧は続くし、中国ロシアは拒否権行使。サッカーどころではないだろうに。

 

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御神渡り 拝観式

2012年02月06日 | Weblog

 

拝観式の一行は、今朝7時より神社で神事を行い、7時半頃諏訪湖に向かって出発していった。この後雨になるとの予報なので、今朝が唯一のチャンスになりそうな気配である。実際、御神渡りの出来も単なるひびなのか御神渡りなのか判別できないくらいの微妙なもので、やや無理矢理の感も無きにしも非ずだが、それ以上に周りの視線が熱かったようである。

 

 

 

 

 

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海外選手

2012年02月05日 | サッカー

 

「御神渡り」は、明日拝観式を行うことが正式に決まったようだ。ただ、肝心の「御神渡り」の出来はちょっとしょぼそうである。

CSKAモスクワの本田のラツィオ移籍はなくなったようだが、ここのところ、日本人選手の海外移籍の勢いも、嘗て程ではなくなりつつある。ヨーロッパのクラブの財政状態がかなり悪いというのが根底にあるが、日本人選手もいくら移籍金が安いからといっても活躍できなければしょうがないので、より選別の目が厳しくなってきてるのではないだろうか。本田だって、日本代表ではそれなりに機能するが、ビッグクラブがほしがるほどの実力ではない。あまり運動しないあのプレースタイルでは、余程のスーパーテクニックの持ち主でないかぎりいらないだろう。向こうで駄目そうなのはプレースタイルが大体共通している。家長(マジョルカ)、宇佐美(バイエルン)、本田、それぞれ日本であればそれなりのテクニックのある選手であるが、守備も含めての絶対的な運動量(メリハリのある)が足らない。多分、小さいときから身に付けたプレースタイルであるからそう簡単には変えられないだろう。ということは、この先更に開花することは難しそう、と香川の活躍を見る度に思う。

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御神渡り

2012年02月04日 | Weblog

 

昨日はマイナス14度と今冬一番の寒さを記録した。となると、この地方で話題となるのは「御神渡り」。出現するかしないかという話が毎日ローカル新聞紙上を賑わす。認定されれば(神主が最終的に判断、多分)、家の真ん前の神社から拝観式の行列がスタートする。この模様は全国紙やテレビでも取り上げるので、記憶の片隅に残ってる人もいるかもしれない。もし今年あったら、たまには一般メディアを真似て、その模様を写真に撮ってここに載せようかとも思っているが、マスコミに混じって写真を撮るのは気恥ずかしいのと、後、面倒くさくなるかもしれないのでやらないかもしれない。まあその前に、認定されるかどうかが一番の問題だ。

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ネット情報

2012年02月03日 | Weblog

 

フェイスブックが上場すると株式だけで何兆円規模とか。このあまりに現実とかけ離れた話しに、流石アメリカンドリームの国と感心する気にはならない。未だにフェイスブックの何が楽しいのか全く分からない。世界がつながるという言葉も白々しいし(それはつながってるという気分=幻想のことだろう)、新たな可能性を持ってるということに関しても今一つぴんとこない。はっきりしているのは、間違いなく我々の生活に浸透してくるということだ。個人的にはまずやることはないが、イメージとしてはミクシーの世界版ということで良いのだろうか。確かに中東の民主化に於いては大きな影響力を発揮したが、すでに民主国家の場合、むしろデマが拡散するのを助長するという面の方が大きいと思うのは無縁の人の偏見なのか。ネットの情報というのは、食べログの例を見るまでもなく本当くずが多いと思う。その辺りの精度を高めるのがこれらの媒体ということになる、のか?

 

 

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松本写真日記

2012年02月02日 | Weblog

 

電車に乗って松本に行く。厳冬真っ只中、気温は零下、歩いていても唯唯寒い。

松本駅を出ると雪は舞う程度、しかし風が吹くと身に沁みる。流石にこの時期は外でお茶飲む人間はいないだろうの「クリヨードヴァン」

相変わらずの蔦風景

これは果たして無用門(右)なのか

トイレも蔵作り

歩いても歩いても冬の中

松本城も冬の中

そして地震に弱そうな頭でっかちの建物の向こうが

「クチーナにし村」

今日は「セロニアス.モンク」がかかっていた。雪が舞うような寒い日はモンクが合う(byマダム)、だそうだ。この前は「ビル.エバンス」。ホタテと野菜のスパゲティ(今回は矩形の野菜攻め、色合いといい相変わらず良きバランス)と白ワインで今日も満足。

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