この前新聞に、開成中学の入試問題、算数の一部が掲載されて何気なしに挑戦してみた。図形問題で簡単に出来るだろうと高をくくってやってみたが、えらい時間がかかって、もしこれが本番であれば完全に時間オーバー。それにしても小学生がこの問題か、とその難易度にびっくり、そして、すらすら解けなかった自分にしょうしょうがっかりであった。普段からやってればもう少し何とかなるだろう、と思いたい。それにしても、公立高校の入試の数学より難しかったのではないだろうか。
この時期、明らかに大学入試のために上京という受験生らしき高校生を駅で見かける。緊張度が他の高校生とは違うので直ぐ分かる。自分のときも、多分同じようなものだったのだろう。ひょっとすると、それ以上だったかもしれない。何故かというと、高校生の頃は一人で電車に乗って遠出したことすらなかったからだ。入試のときが初めての遠出だった。いやが上にも緊張するというものだ。正確には受験の下見で行った時が初だが、小学生の時以来の東京は輝かしかった。人の多さに感動すら覚えた。今から考えると、しょうもないの一言だが、当時は純朴であったのだ。
入試当日大分冷えて、トイレで用を足しながら、今しがた終えた英語か何かの問題の間違いにはっと気付き、まずい!と思ったり、数学の問題でどうしても分からない問題があり、解答欄に「分かりません」と書き、時間がまだあったのにも拘らず早めに退席(しかも得意そうに)したことなど、未だにいろいろ具体的に覚えている。それだけ自分にとっては印象度が強かったわけだが、それって本当に自分だったのか、と、まるで他人事のように感じる今日この頃である。
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