ここのところよく「お好み焼き」を食べている。勿論自分で作るわけだが、元々が、それほどまでして食べたい物かと言われれば、そうではないと答える 類の食べ物である。屋台で売ってるとちょっと食べたくなるときがあるが、大体高い!と思って買わない。最近では、ホームセンターなどに常駐してたりもする が、小腹がすいたとき一瞬惹かれるが、矢張り高い!と思い買わない。どうしても、あの材料でこの値段はないだろうと思ってしまうのだ。
その程度の「お好み焼き観」の持ち主にも拘らず、今回何故食べてるかというと、スーパーの棚にあった揚げ玉を見て、ふと食べたくなってしまったからだ。元々 が廃物利用のような食べ物、原価は相当安いし、お腹にはたまるし利点はいろいろある。しかし、ポイントを抑えないと結構不味いものになる。美味くなってもしれてるのだが、美味くないものは気分的に相当貧しくなるのがお好み焼きである。粉を溶いて材料を混ぜて焼くだけというシンプルな食べ物ゆえの難しさもあるのだ(というほどのものかどうかは今でも疑問)。
多分、世に言われるお好み焼き(関西風)のポイントは、ふわっと焼けてるかどうかということであろう。そのために山芋をすりおろしたりするのだが、自分で作るときは当然そんな手間はかけない。いかに早くできるかが重要なのだ。基準は、パンケーキの素を使ったパンケーキとどれほどの時間差でできるかどうか。以前、ふっくらさせるためのものを入れずべちょっとなったお好み焼きを泣く泣く食べたこともあり、流石にそこは工夫した方がよいと今回はベーキング パウダーを使った。そしてある程度塩味を加えないとこれまた味気ないものとなるのも分かっていたのでそれも改善。後は出汁で溶き(ここはインスタント) キャベツたっぷり、干し桜えび、卵、揚げ玉をいれかき混ぜ焼くだけ。仕上げに中濃ソース(専用のおたふくソースは個人的には甘すぎて駄目)とマヨネーズ (お好み焼きにはマヨネーズがほしい)青海苔で完成。水気をどの程度にするかとかいくつかポイントはあるが、十分美味かった。原価は100円くらいか。 存分にB級味を堪能だ。
この手のものを食べて思うのは、洗練させると返って旨さもなくなるということである。駅蕎麦の「かき揚げ天ぷら蕎麦」の世界と同じだ。B級の定義は、洗練させると不味くなる食べ物ということでいいのではないだろうか。
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