ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

リケジョ

2012年02月09日 | Weblog

 

「リケジョ」というのは、理科系の女子のことを指す(というのをこの前テレビで知った)。歴史好きの女の子を「レキジョ」というのと同じパターンだ。山好きは山ガール、鉄道好きは鉄子と、ジャンルによっていろいろ使い分けるのが今の流行だが、ここは一つ虫好きの女の子も流行らせてほしい。その名も虫子、じゃちょっと駄目か?虫ガール、蝶に特化して蝶子(固有名詞であるし)或いは蝶ガール。そんな流行にでもなれば、虫を通して環境を考える、何てことにも通じるのだが。

で、「リケジョ」だが、これは他の趣味的な世界と違って日本の将来を考えた場合、かなり重要なものとなりうる。技術立国としての日本で必要なものは理系の人材であるのは間違いない。それは男も女も関係ない。理系が得意な人間が行けば良いのである。が、これまでの日本では、理系は男、女は文系という社会の中での常識があり、結果、女子が理系に行くのを抑止する力が働いていた。女は理系は得意ではないというのは既定の事実のようになっていたが、実際そうなのかというのはかなり怪しい事実なのだ。

現実によくある光景は、母親が私って(女性を代表してるが如く)数学は(かと言って他が得意そうでも無い)全然駄目なの、と自信満々に言うところ。まるでそれが女性の可愛さの証明でもあるかのように。そんな母親に育てられた娘は、どう考えても理系に興味を覚えることはないだろう。目指すのはAKBということになる。ひょっとすると、そんな環境にいたことで、理系の素質があったにも拘らず嫌いになった女子は結構多いかもしれない。昔は大学理系のクラスに女子は男子の十分の一くらいだったが、今は少しは改善されたのだろうか。

AKBと違い地味な世界だが、重要度から言ったらAKBなんて問題にならない「リケジョ」。こういうのはもっと流行るべきだ、と一応理系だった人間としては思う。

 

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