現地系カレー屋のカレーは作りたてに限るというのは最早常識だが、それを実証するかのようなカレーを食べてしまった。当地に同じような現地系(嘗てはネパールを前面に出していた)の店を三軒ほど出してる所の、一番最初にできた店でのことだ。この手の店はナン、カレー食べ放題という形式が多いがここもそう。シシケバブと何とかチキン(タンドリーではなく)付きのものを頼んだ。ナンも選べて今回はゴマにした。カレーは野菜とキーマを選択。この店過去何回(二年に一回位)かは来ていて、特別美味いというわけではなくそこそこ美味い(不味くはない)というレベルを保つ標準的な店という認識だった。この値段で食べ放題だったら文句はない、というのが正直な所だった。
で、久しぶりに食べててみたらとひどいことになっていた。元々食べ放題のカレーは大量に作り置きをするので作り立てというのはまずない。つまりスパイスの香りが鮮烈なものはないのだが、今回のものは、スパイスの香りが鮮烈どころか殆んどしないというもので、唯ぼやけた味のどうにも美味くないものだった。スパイスの香りが無いとここまで不味くなるものなのか。作り置きでもこれは前日の残りものなのではないかと想像した。何とかチキンも、最初はこの素材何?と思うような奇妙な味(チキンそのものの質の問題)。過去現地系カレー屋は十軒位くらい行ってるが、間違いなくワーストワンを記録するものだった。ナンは作りたてだが、もっちり感の無い美味い部類のナンではないし、これでは食べ放題と言っても食べる気が起きない。店の人は勧めたが、早々に退散した。そして、もう、現地系食べ放題のカレー屋には絶対行かないぞと固く誓ったのだった。素直にナタラジのパラクパニール(ほうれん草とインド式チーズのカレー)にしておけば良かったよん。