第二の池の方が、アキアカネナツアカネが多いような気がするが、これも飽くまでも単なる印象なので実際のところは分からない。ここには、同じアカネ類でも黒くなるムツアカネがいる。となると、自然と視線はそれらしきものがいないかという動きになる。ムツアカネは小さなアカネで、他のアカネ類と同じくオスだけが変色する(この場合は赤ではなく黒)。暫く目で追っていると、一頭だけ見つけることが出来た。
他のアカネ類も、地面に止まるものが多い。左から、ナツアカネ、ノシメトンボ、アキアカネ。
目の前で力尽きたものも。
そして第三の池に向かう。途中、クモガタヒョウモンとノシメトンボが仲良く休憩。
池に着くと、何やら中学生くらいのグループが、課外授業かなにかで来てるのだろう、兎に角騒がしいので早々に退散。普段は人っ子一人いないところにこんな状態だとがっかりである。
第三の池で収穫がなかったので、ちょっと治まりをつけるために、以前発見したミヤマアカネの生息地に行くことにした。昔は、普通に見られたトンボなのだが、各地で激減しているのがこのミヤマアカネである。もう一箇所確実な所があったのだが、今年行って見るとすっかり整備されて、単なる魚が泳ぐ川になっていてミヤマアカネの姿は一切なかった。残る生息地は、知る限り今日行く所だけなのだ。そこは、国道(20号)脇のなんでもない幅50センチほどの小川で、こんな所にと思うような場所。交通量も相当多い。行ってみると、あまりアカネ類はいない。川沿いに歩いてみると、やっと一頭のオスのミヤマアカネを発見。
この一頭だけしか発見できなかったが、この先、ここの環境は大丈夫か、とどうしても気になってしまう。すでにぎりぎりの状態と言う感じなのだ。