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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ヤマトシジミ

2010年09月16日 | 生き物 自然


遂に、季節は完全な秋となる。この時期には、蝶の種類もぐっと少なくなるが、ある限られた種類のものは、逆にこの時期が一番多く、活発に活動する。代表格は、「ヤマトシジミ」(写真)に「イチモンジセセリ」。川沿いの花には、この二種類しかいないのではないかと思うくらいのその多さである。こんなありふれた蝶で、しかも殆どの人には関心の範疇外であるが、個人的にはしっかり秋の風物詩として記憶されている。多様性という観点からは、対象外となるが、こんなありふれた光景がもしなくなったとすなら、それは環境的には致命的な状態を意味しているのだろう。希少性のあるもの珍しいものは発見する喜びがあるが、こんな当たり前のものが普通にいる状態というものもそれなりに評価しないといけない。

同じ川面をアカネ類以外のトンボが行ったり来たりしている。サナエトンボの仲間の「メガネサナエ」である。去年あたりから存在は確認していたが、それが「メガネサナエ」であるというのは最近知ったこと。こちらは、ヤマトシジミと違ってありふれたものではない。こんなトンボがいる川であるが、周辺に住んでいる人の何割がこのトンボの存在を知っているだろうか。多分、限りなくゼロに近いのではないか。地元の人間ほど、自然環境に関心がないというのは、日々感じることである。
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