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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

鬱陶しい食べ物ブロガー

2010年01月11日 | Weblog


今年初の蕎麦をいつもの「更科」で。ここ最
近のお客の傾向としては(更科の)、如何に
もインターネットで調べてきたという感じの
人間が多くなったというのがある。そのての
客は、雰囲気で大体分かる。入った時から、
何となく探ってるという気配があり、メニュ
ーも、隅から隅までじっくり見る。つまり、
決めるまでが長いのだ。傍から見てると、さっ
さと決めろよと言いたくなるくらい長い。イ
ンターネット世代の若い客が特にそういう傾
向がある。ということは、最近の「更科」の
客層は若くなってきたということも意味して
いるし、そういう人間を目撃する機会も多く
なったということでもある。彼らは、単に決
断力がないとしか見えないのだが、元々情報
に左右されるタイプなので必然的そうなるの
である。

で、昨日は、また違ったタイプの、これも最
近の典型ではあるが、食べ物ブロガータイプ
の客がいた。どういうのかというと、じっく
りメニューを見るというのは同じだが、食べ
物ブロガータイプは、俺は決断力無いタイプ
とは違うという自負がある。結果、どうなる
かというと、やたら質問をかまし、細部の違
いに拘り、挙句には、メニューに無い自分の
好きな組み合わせすら、初めてにもかかわら
ず要求する。本当に蕎麦好きだったらどう考
えてもモリしかないと思うが、食べ物ブロガー
は、こんな時にも自分スタイルを発揮したい。
つまり、一番鬱陶しい客がこの食べ物ブロガー
タイプなのである。

昨日遭遇したのは、年は40代後半か。結局三
食蕎麦と、メニューにはないおろしきのこの
組み合わせを頼んだ。蕎麦を啜るときに、い
ちいち香りをかぎ、ここが特に見てて鬱陶し
いところだが、写真を必ずとり携帯にメモと
して文章をを打ち込む。さっさと食えよ、と、
私は新聞を読んでる振りをしながらそのブロ
ガーの様子を窺っていた(そんな姿を見てる
私も私だが)。食べ終わった彼は、再びメモ
を打ち込む。帰りがけに、美味かったですよ
また来ますと、店の人に声をかけて出て行っ
た。食べ物ブロガーの増殖は、もう誰にも止
められない。
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