小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

舞鶴市水ケ浦

2004年08月21日 | その他
久しぶりにバイクに乗りました。エンジンが始動するか心配でしたが、単純なエンジンのため一発でかかりました。
行き先は、先日、舞鶴市議会との振興協議会の場で、道路整備が話題にあがり、その中で舞鶴市水ケ浦という地名が出て、地名は聞いたことはありましたが、実際に行ったことがなかったので、現地調査を兼ねて行ってみることにしました。

実はこの水ケ浦は、地形的には高浜町の上瀬と非常に近く、先日の舞鶴市との振興協議会の目的のひとつに、高浜町上瀬地係から舞鶴市水ケ浦地係への道路接続があります。(実現は容易ではありませんが…)このため現地を一度確認しておきたかったのです。

60~70年以上も昔、水ケ浦には名医が居たらしく、和田から船で患者を何度か運んだこともあるそうで、私の母方の祖父も何度も水ケ浦まで患者を運んだとのことです。(母親談、真相は不明)

舞鶴市の平地区から大山を経由すると、田井の集落に近づきます。そこを右に折れて、自動車ではすれ違いができない山道を抜けると、水ケ浦の集落に着きました。154段もある階段を下りてみると、そこに小さな漁港がある不思議な光景です。この階段の他には、その漁港へ行くことはできません。どうやって工事を施工したのかが疑問です。

近くの老婦人と少し話をしました。水ケ浦地区は現在戸数は7戸で、住民は約20名位ではとのことです。昔は、高浜町上瀬まで歩いての往来があったそうで、山道を1時間も歩くと上瀬に到着するそうですが、今は通行する人もなく、道も草木に覆われているのではないかとのことでした。
典型的な過疎の集落ですが、もし道が出来るとどうなるのかななどと考えながら帰ってきました。

(写真は水ケ浦漁港へ降りる階段の途中から撮影しました。遠くに見える島は馬立島です。)

今日、テレビで「日本へのラブレター ~フォスコの愛した人たち~」を見ました。非常におもしろく感動しました。

田んぼの被害

2004年08月20日 | 活動日記
高潮の影響で、和田の田んぼに大きな影響が出ているとの知らせを聞いて、現地を確認しました。
見てみると、田んぼは完全に海水で浸かっていました。
(写真の水は全て海水です)
現地におられた方にお話を伺ってみると、ここまで海水に浸かってしまったのはここ数十年で初めての経験だとのことでした。
その方によると、こうなった原因は青戸入江の埋立にあるということです。小浜市、大飯町、高浜町が競うように埋立工事を実施してきたことは紛れもない事実ですし、その影響の因果関係は証明されていませんが説得力はあります。いったい、この埋立に何十億円の税金が投入されたのかは知らないが、ここで米を作ってきた我々のことを万分の一でも顧みたのかと言われました。何も答えることはできませんでした。

夜、高浜消防団第二分団が県の操法大会に出場し(先日)3位の成績を収めましたが、その慰労会に出席しました。
私は乾杯の音頭をとらせていただきました。先日の火災事故や福井豪雨災害で改めて消防団の重要性が再認識されています。一層、訓練に励んでくださいと一言だけ挨拶させていただきました。
消防団の方々から、いろいろな要望等を伺いました。地区選出議員とも相談しながら、行政に要望するなどしてまいりたいと思います。

火災事故

2004年08月19日 | 活動日記
昨夜発生した火災の現場検証に立ち寄って少し話しを伺いました。詳しい出火原因は、その時点では分かりませんでした。
火災に見舞われた方にはお見舞い申し上げます。災難でしたが、人的な被害が出なかったことは不幸中の幸いです。
また、昨夜は強い風が吹いていましたので延焼が心配されましたが、消防隊の的確な消火活動によって最小限度の被害で食い止められました。本当にご苦労さまでした。

ところで、美浜発電所3号機の事故発生以来、高浜発電所でも連日連夜、必死に問題の対応にあたっています。随分疲れていることと思いますが驚くべき頑張りです。頭が下がります。


臨時議会

2004年08月18日 | 議会活動報告
平成16年第4回(8月)臨時議会が開催されました。
議案は、若狭和田駅建設工事の工事請負契約と三松駅建設工事の工事請負契約の、契約案件2件です。
高浜町が発注する5千万円以上の工事請負契約は、議会の議決がなければ契約できません。今回の2件の工事はいずれも5千万円以上の金額で工期に余裕が少ないため、本日、臨時議会が開催されて議決されたました。

議会で議論された内容の一部を紹介します。(私見も交えています。)

駅のデザインは、高浜町の顔をデザインすることである。然るに、そのデザインの決定があまりも安直に行われている。
せめて、数パターンのデザインから選考したり、住民の意見を聞いたりといった、みんなで一生懸命考えるという姿勢が必要であるが、それが全く感じられない。
せっかく町民が毎日利用する駅を建設するという夢のある事業なのだから、例えば高校生に意見を聞いてみるとかといったように、一部の者だけの意見ではなく、もっと多くの町民が参画できるような姿勢が必要である。

今回の工事は、いずれも名工建設という名古屋に本社を置くJR関連企業が受注している。今回の工事程度なら地元企業でも十分施工可能な内容であるが、なぜ地元企業に発注できないのか。
⇒安全面からJRの了解が得られない。

完成後の三松駅の管理はどのようになるのか。
⇒指定管理者に管理委託することになると思うが、委託先等決まっていない。
観光振興を目的で建設された施設である。高浜町内全体の駅の管理の仕組みを早期に検討すべきである。

採決の結果、2件とも全員賛成により可決しました。

高志会例会

2004年08月17日 | 活動日記
高志会の勉強会を実施しました。今日は、核燃料サイクル機構敦賀本部(アトムプラザ)、特別養護老人ホームの眞盛苑(敦賀市)とひまわり荘(小浜市)を訪問し、それぞれの課題について勉強しました。以下に概要を報告します。

【核燃料サイクル機構】
「もんじゅ」「ふげん」の最近の状況について、サイクル機構の職員から説明を受け意見交換しました。
以下は私見ですが、「もんじゅ」の改造工事は、美浜発電所3号機の事故の影響で、技術的には両者には全く関連性はありませんが遅れが心配されます。日本は先進国の中で、極端に食料自給率とエネルギー自給率が低い国ですが、ほとんどの人は危機感も感じていないと思いますし、政府も真剣に対策しているとも思いません。
「もんじゅ」の研究開発は、数少ない国家的な戦略を感じるプロジェクトですが、その現状はご承知の通りです。

【特別養護老人ホーム眞盛苑】
敦賀市の特養ホーム「眞盛苑」を訪問し、施設見学をさせていただきました。このホームは今年嶺南で初めて「ユニットケア方式」を採用して新館を増設しました。現在、高浜町で計画中の特養ホームもユニットケア方式を採用するため、見学先に選定したものです。
従来の特養ホームは、30~50名の入居者をまとめて介護しますが(食堂や娯楽スペースは1箇所)、ユニットケア方式では10名程度を1ユニットとして、それぞれのユニットを1軒の家のように見たててリビングやダイニングを設置した施設です。居室も従来のホームでは4人部屋が主流ですが、ユニットケア方式では全て個室です。
反面、従来のホームでは必要がなかった居室料の負担が発生するため、従来のホームでは(介護度でも違いますが)月額4万円程度で入居できたものが、居室料4万5千円程度の追加負担が発生します。
入居者にとっては良い環境ですが、費用面から、従来のホームへの入居希望の方が多いのが実態です。

【特別養護老人ホームひまわり荘】
従来型のホームとしては最新の(今後はユニットケア方式でしか建設認可されないので従来型としては最後の施設)、ひまわり荘を訪問し施設見学させていただきました。
この施設では主に、行政の関わり方(補助金等)や、地元雇用の創出面などを重点的にお聞きしました。
昔は、特別養護老人ホームを設置するためには、自治体が用地を提供したり多額の補助金を支出することが行われていましたが、最近ではそのようなことを実施している自治体は少ないとのことです。このホームでも用地取得から建設、運営面で地元の小浜市からの補助金は実質的には一切ありません。
特別養護老人ホームを誘致するためには、多少の自治体の負担はやむを得ないものだと私は考えていましたが、これは間違いであることが分かりました。

【番外編】
昼食は、小浜三丁町の酔月を利用しました。以前にも利用したことがありますが、小浜の「食の町づくり」を感じさせてくれるお店です。

*デジカメを忘れたので写真はありません。

インターネットと議員活動

2004年08月16日 | 活動日記
私が政策を勉強する場合、インターネットが大きなウエイトを占めます。

例えば、8月14日の日経新聞社説に「出生率が上がっている町がある」と題して、出生率が全国的に低下する中、逆に上昇している静岡県長泉町の子育て支援策が紹介されていましたが、こうした場合、必ず、まず件の記事を切抜きし、次に長泉町のホームページを見ます。この町では既に「次世代育成支援地域行動計画」を策定し、ホームページで概略版を公開していました。早速、プリントアウトしておきました。

また、定期的にチェックする地方議員のホームページがいくつかありますので(こまめに更新されているサイトしか見ませんが…)、そこに書かれた記事や、地方自治に関するサイトや専門誌などからもいろいろな情報を入手できますので、そうした情報から注目の自治体のホームページは必ずチェックするようにしています。すると、そうした町では例外なくホームページが非常に充実しているので、取組み内容がよく分かります。もちろん、興味深い内容はプリントアウトしておきます。(プリントアウトしておいたほうが後で手軽に読める。この手軽さは紙のほうが優秀)

最近は埼玉県の志木市のホームページを見ています。
また、各省庁のサイトはどこも非常に優れていて、あらゆる省内の会議資料や議事録を読むことができます。数年前には考えられないことで、これこそがITの恩恵です。

他の人はともかく、私には、インターネット抜きの議員活動というものは想像できません。

30万発ロケット花火

2004年08月15日 | その他
終戦記念日です。日本武道館で開催された全国戦没者追悼式の様子をテレビで見ました。その後、本屋で買ってきた文藝春秋9月号の「特攻と日本人」(石原慎太郎の投稿記事)を読んだり、9月議会の一般質問に向けた政策の調査や、質問内容のドラフトを作るなどして過ごしました。

夜、30万発のロケット花火を見物。和田の夏は、ビーチフットで始まり、このロケット花火で終わります。完全に夏の風物詩として定着しました。今年も恐らく、夏のイベントではダントツの誘客効果があったと思います。(写真は遠くから撮影しましたので迫力を表現できていません。)

なお、人ごみを避けて泳ぎたい向きには、来週がベストシーズンとなります。南風の日にはクラゲも海の汚れも沖合いに流されますので、優しい日差しの中、驚くほど美しい海でゆっくり海水浴が楽しめます。

明日は8月15日

2004年08月14日 | 私の考え
大飯町福谷で、県の伝統無形文化財「大火勢」を見物しました。あのスーパー大火勢のモデルとなった伝統行事です。
夜8時過ぎから、地元福谷区の皆さんが近くの火勢山に登り、昼間のうちに準備されていた大松明を立てて廻し、倒して、また立てて廻す神事を行います。非常に勇壮で荘厳な神事でした。私も一緒にロープを引いて大松明を立てる儀式に参加させていただきました。
スーパー大火勢とは、また違って、笛と太鼓の音の中で行われる元祖「大火勢」に感動しました。どうか、今後とも次の時代へ受け継いでいってほしいものです。

明日8月15日は、靖国神社の幾万の英霊に対して、哀悼と感謝を捧げる日です。我々が今日あるのは、いうまでもなく、この靖国神社の英霊の尊い犠牲のお陰ですが、このことについてわかりやすく書かれている記事が、靖国神社のホームページに掲載されていましたので紹介します。
記事は産経新聞の正論の投稿記事で、東大名誉教授の小堀桂一郎氏によるものです。

以下概略ですが、一部私見も交えています。
連合国はカイロ宣言で、対日戦争の終結方法を無条件降伏と明言していました。無条件降伏とは非常に残酷な終戦形態です。ドイツは首都ベルリンが陥落して無条件降伏しましたが、その後、国が半世紀近くにわたって東西に分断されことは周知の通りです。
日本もドイツと同じく東京が陥落し、無条件降伏していたならば、少なくとも北海道は今でも北方領土と同じ運命にありましたし、その上、もしも中国共産党が日本占領の権限を有していたならば、慄然とする事態になっていたことは間違いありません。想像を絶する過酷な運命に日本国民が曝されることは、今の中国を見ておれば容易に想像がつきます。

しかし、連合国はカイロ宣言で決めた無条件降伏による日本打倒を断念し、ポツダム宣言という条件付停戦交渉に方針転換しました。
その理由は、硫黄島、沖縄地上戦などの幾多の戦場における特攻出撃等々の日本軍の戦いぶりにあります。つまり連合国は、日本国民の捨身の戦いぶりに心底から恐怖を抱いたのです。本土決戦で一億玉砕を覚悟した抵抗によって、いったいどれだけの犠牲が連合国側にも出るのかと…。

アメリカが、昭和27年4月28日のサンフランシスコ講和条約締結(日本が独立国家として主権を回復した日)までの、6年8ヶ月の占領統治の間に、この日本人の大和魂を骨抜きにすることにひたすら腐心したのもうなずけます。


わが国を、国土分割占領という国家滅亡の危機から救ったのは、靖国神社の幾万の英霊の自己犠牲の死です。明日は、その英霊に、日本国民が心から哀悼し感謝する日なのです。


原子力発電

2004年08月13日 | その他
本日、関西電力の全ての原子力発電所を順次停止して、2次系配管の点検を実施することが決まりました。
現場で来る日も来る日も、発電所の安全安定運転のために努力してきた関係者にとっては、やるせないと思いますが、ここは臥薪嘗胆で耐えてほしいと思います。
この国のエネルギー供給は、今後とも原子力をおいて他に選択肢はなく、原子力発電には、引き続き国民の暮らしを支えていく責務があるのです。

議会全員協議会

2004年08月12日 | 議会活動報告
午前中、若狭和田駅舎建替工事の説明会が公民館で開催されたので出席しました。
若狭和田駅舎建替工事は、土地収用法の事業認定を受けて実施されるため、同法に基づいて事業内容が公益性のある内容であり、この事業によって住民に不利益となる内容でないことを説明する必要があるため、開催されたものです。和田駅の建替工事の内容そのものは、今日参加した者は十分知っていたので、工事中の駅利用者に対する影響等について説明を受けました。

午後から、議会全員協議会が開催され、今回の美浜発電所3号機の事故について、関西電力からの説明を聞きました。
説明後、各議員から厳しい質問や意見が出されました。今回の事故に対して保守管理面での甘さや、会社としての体質を問う内容の意見もありました。

そして、今まで原子力を推進する立場をとってきただけに、今回の事故は残念・無念であるとした上で、原子力発電というのは、地球環境やエネルギーセキュリティーの面から、今後も日本の国策として進めていかなければならない大切な事業であり、そうした責任感が会社の隅々まであったならば、今回の事故は防げたのではないか、今回の事故によって原子力が受けたダメージは計り知れず、原子力の存亡の危機との自覚を持って原因究明と対策ならびに信頼回復にあたってもらいたい、との総意だったと私は受け止めました。

全員協議会終了後、同僚議員数名で電力自由化の中での原子力のあり方についていろいろ議論しました。


今回の事故の関西電力の責任は重大ですし、ご批判も受け止めなければなりません。しかし、発電所で働く社員ひとりひとりは生真面目な技術者たちであり、家に帰れば子煩悩なひとりの父親です。
原子力の職場は常に世間の逆風の中にありますが、それでも黙々と発電所の安全運転に取り組んできたことも事実です。
現在、恐らく想像を絶するプレッシャーの中で事故の対応に追われていると思いますが、どうか無事で、この試練を乗り越えてほしいと、心から祈っております。