小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

高志会例会

2004年08月17日 | 活動日記
高志会の勉強会を実施しました。今日は、核燃料サイクル機構敦賀本部(アトムプラザ)、特別養護老人ホームの眞盛苑(敦賀市)とひまわり荘(小浜市)を訪問し、それぞれの課題について勉強しました。以下に概要を報告します。

【核燃料サイクル機構】
「もんじゅ」「ふげん」の最近の状況について、サイクル機構の職員から説明を受け意見交換しました。
以下は私見ですが、「もんじゅ」の改造工事は、美浜発電所3号機の事故の影響で、技術的には両者には全く関連性はありませんが遅れが心配されます。日本は先進国の中で、極端に食料自給率とエネルギー自給率が低い国ですが、ほとんどの人は危機感も感じていないと思いますし、政府も真剣に対策しているとも思いません。
「もんじゅ」の研究開発は、数少ない国家的な戦略を感じるプロジェクトですが、その現状はご承知の通りです。

【特別養護老人ホーム眞盛苑】
敦賀市の特養ホーム「眞盛苑」を訪問し、施設見学をさせていただきました。このホームは今年嶺南で初めて「ユニットケア方式」を採用して新館を増設しました。現在、高浜町で計画中の特養ホームもユニットケア方式を採用するため、見学先に選定したものです。
従来の特養ホームは、30~50名の入居者をまとめて介護しますが(食堂や娯楽スペースは1箇所)、ユニットケア方式では10名程度を1ユニットとして、それぞれのユニットを1軒の家のように見たててリビングやダイニングを設置した施設です。居室も従来のホームでは4人部屋が主流ですが、ユニットケア方式では全て個室です。
反面、従来のホームでは必要がなかった居室料の負担が発生するため、従来のホームでは(介護度でも違いますが)月額4万円程度で入居できたものが、居室料4万5千円程度の追加負担が発生します。
入居者にとっては良い環境ですが、費用面から、従来のホームへの入居希望の方が多いのが実態です。

【特別養護老人ホームひまわり荘】
従来型のホームとしては最新の(今後はユニットケア方式でしか建設認可されないので従来型としては最後の施設)、ひまわり荘を訪問し施設見学させていただきました。
この施設では主に、行政の関わり方(補助金等)や、地元雇用の創出面などを重点的にお聞きしました。
昔は、特別養護老人ホームを設置するためには、自治体が用地を提供したり多額の補助金を支出することが行われていましたが、最近ではそのようなことを実施している自治体は少ないとのことです。このホームでも用地取得から建設、運営面で地元の小浜市からの補助金は実質的には一切ありません。
特別養護老人ホームを誘致するためには、多少の自治体の負担はやむを得ないものだと私は考えていましたが、これは間違いであることが分かりました。

【番外編】
昼食は、小浜三丁町の酔月を利用しました。以前にも利用したことがありますが、小浜の「食の町づくり」を感じさせてくれるお店です。

*デジカメを忘れたので写真はありません。