小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

国保保険料滞納

2005年12月29日 | 私の考え
今日の福井新聞1面に、国保停止の11人死亡との記事がありました。
国民健康保健の保険料の滞納により保険証を返還し、医療機関の受診が遅れたため死亡した患者が過去6年間に少なくとも11人いたとのことです。
国民健康保険は、ここ数年不況の影響などで保険料の支払いが出来ず、滞納する世帯が増加しています。格差社会が進展しつつあることを示しています。

末期の胃がんで入院する前日(手遅れで2ヶ月後に死亡)まで、トラックの運転手の仕事を続けた五十代の男性は、月収が手取り約20万円。親子三人の生活費と一人娘の高校の授業料を払うのが精一杯で、保険料を滞納していたとありました。自分の体より娘の学費を捻出するため身を粉にして働いていたのです。

こんな悲劇を無くし、誰でも必要な医療サービスを受けられる社会をつくることが政治の責務です。ところが、支払うことが出来るのに制度を悪用して保険料の支払いを逃れようとする輩がいるために難しいのです。
こうした人達をそのまま放置するとモラルハザードとなり、保険制度そのものが維持できません。
悪質滞納者の対応と、こうした悲劇の回避という、非常に難しい問題があるのです。

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