小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

消防団員の安全確保

2014年01月06日 | 私の考え
今日は高浜消防団の出初式に出席しました。降りしきる氷雨をものともせず、出初式の役割をこなす消防職員・消防団員に感謝と敬意を表します。
町内パレードの後、文化会館で行われた式典で小浜警察署長が来賓挨拶の中で消防団員の安全確保について触れておられ、心を揺さぶられました。

東日本大震災では、岩手・宮城・福島の3県で253名もの消防団員が死亡・行方不明となり、その中の8割は住民の避難や救助活動など公務中の死亡・行方不明とされているそうです。痛ましい限りです。

政府も災害時の消防団員の安全確保の検討を進めているようですが、早急な取り組みが求められます。

警察官や消防職員も危険な任務ですが、常備職員である彼らには十分な訓練と装備が与えられています。一方で、普段は他に仕事をしながらボランティア精神で活動する消防団員には、十分な訓練と装備は難しい面があります。ましてや災害時には、消防署や警察署からフル装備で出動するのではなく、家庭や職場から急いで災害現場に駆けつけて、貧弱な装備と不慣れな指揮命令系統の下で災害現場の最前線に立つ訳です。

ほとんどのメンバーが生まれ育った地域で消防団員になっています。いざ災害時に、仮にそうした不完全な状況下にあっても、目の前に顔見知りの住民が助けを求めていたら、そこに果たして2次災害防止という合理的な判断が働くのでしょうか。危険を顧みずに救助に向かうことも十分に考えられます。

こういう危険と隣り合わせの状況を何とかしなければならないと思います。消防団員の犠牲的精神に頼り、悲しい殉職者を出してはいけません。そのためには何が必要か。そういう命題をつきつけられる挨拶だったように感じました。

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