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小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

厚生文教常任委員会視察研:1日目

2010年10月18日 | 研修報告
今日から1泊2日で議会の厚生文教常任委員会の委員会視察で愛知県に来ています。
今日は愛知県長久手町と小牧市で視察を行ないました。

【長久手町:ゴジカラ村】
長久手町のゴジカラ村を視察しました。このゴジカラ村とは、長久手町に残る雑木林の中に自然を生かす形で、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、ケアハウス、高齢者専用賃貸住宅、幼稚園、 看護福祉専門学校などが整備されております。
それぞれの経営は、社会福祉法人や学校法人、株式会社、NPO法人などあらゆる法人が行なっており、施設の中心部に村役場と呼ばれる全体の施設の運営を調整する位置づけの事務所があります。
ボランティアガイドの案内で各施設を見学しました。
このゴジカラ村は、施設のみんなが混ざり合って暮らすことをコンセプトにしています。高齢者専用住宅を見学している時、隣の幼稚園から園児の元気な歓声が聞こえてきます。
特別養護老人ホームの食堂は、一般に開放されていて、看護福祉専門学校の学生が、学食変わりに利用するそうです。
特に注目したのが幼稚園です。コンセプトは「もりのようちえん」。園は雑木林を上手く活用した配置になっており、園舎はログハウス風のつくりになっています。雑木林で自由に園児が遊びまわっていました。
素晴らしいコンセプトの施設でした。

【小牧市:まなび創造館】
小牧市のまなび創造館を視察しました。この施設は、駅前再開発ビルの4Fと5Fを利用して、アリーナ、スポーツジム、子育て広場、絵本図書館などが整備されています。1Fから3Fは商業施設(平和堂)となっています。
目的は絵本図書館の視察です。「たぶのきランド・よむよむ」と名づけられた施設で、絵本図書館は子ども用絵本と乳児用絵本のスペースがあり、他に子育て広場と読み聞かせを行なうスペースも確保された、非常に立派な施設です。館長の説明のとおり非常に高い利用率にあることもうなずけます。脳科学者によると、人間の脳は小学校就学前の段階でほぼ形づくられるそうです。だからこの時期をどう過ごすかは非常に大切なのです。
ですから、小牧市がこれほどの投資を行なうことは的を得たものであり、小牧市の姿勢に多いに共感を覚えた次第です。
ため息をつきながらの施設見学となりました。

議会の研修:3日目

2010年09月29日 | 研修報告
研修最終日は、室蘭市まで移動して、株式会社日本製鋼所室蘭製作所を見学しました。
ここでは原子力発電所で使用するタービンローターや原子炉圧力容器、蒸気発生器、加圧器などの主要部材を製造しています。(最終組立ては三菱重工業などが行う)

現在、原子力ルネッサンスと言われるように、世界的に原子力発電所の新増設が相次いでおり、これらの部材を一手に引き受けるこの工場は、大変な活気に満ちています。
現在進行形で、800億円を投じた工場拡張の設備投資を行なっており、グループ社員も含めると3千5百人の従業員が、世界中から舞い込む注文に沸き立っているといったところです。

実際に摂氏1200度に加熱されて真っ赤になった数百トンの鉄の塊を、巨大なチェーンで吊り下げてゆっくりと回転させながら、世界最大の1万4千トン水圧プレスで圧縮を繰り返す鍛造工程により、巨大なタービンローターを製造している現場を見学しましたが、そのスケールの大きさに圧倒されます。
この不景気の日本に、こんなにも元気で豪快な工場があったのかと、何とも頼もしく誇らしい気持ちにさせられました。

午後8時に伊丹空港着。自宅には午後10時半頃帰りました。

議会の研修:2日目

2010年09月28日 | 研修報告
視察2日目は、北海道電力泊原子力発電所と北海道原子力環境センターを視察しました。

泊原子力発電所は、以前、3号機の建設現場を視察したことがあります。
既にこの3号機も平成21年12月に営業運転を開始しており、真新しい中央制御室やタービン建屋を見学しました。
特に、中央制御室の制御盤は最新のデジタル式の盤となっており、運転操作は画面のタッチパネルで操作するタイプとなっています。中央制御室の前面に4画面に分割された画面が設置されており、画面上に発電所の主要なパラメータが表示されています。従来型の無数の計器類やスイッチがある制御盤とは大きくイメージが異なりました。

北海道原子力環境センターは、泊発電所周辺の空気、水、土、農産物、海産物などの試料に含まれる微量の放射能レベルを測定し、放射能レベルの推移などを確認しています。
旧ソ連のチェルノブイリ発電所の事故が発生して既に24年が経過していますが、当時はこの事故の影響で微量の放射能が測定されたが、今ではほとんど検出限界まで測定値が下がっているとのことでした。

札幌まで移動して市内のホテルに宿泊しました。

議会の研修:1日目

2010年09月27日 | 研修報告
今日から2泊3日の行程で議会の視察研修です。
視察先は北海道の原子力関連施設となっています。

今日は、関西空港から新千歳空港に到着後、江別市にある北海道電力総合研究所を訪問して電力設備全般の研究について視察しました。
特に、送電線への冬季の着雪対策など、実際に設備を目で確かめることができました。原子力とは直接は関係がありませんが、送電設備や配電設備を直接手に触れて確認することで他の議員の関心も高かったように感じました。

今夜は小樽市内のホテルに宿泊しました。


三鷹市

2010年02月06日 | 研修報告
視察研修最終日は、東京都三鷹市の「三鷹市立アニメーション美術館」を視察しました。「三鷹の森ジブリ美術館」と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
館内はジブリ映画に関する数多くの展示品により、宮崎駿監督の世界を満喫できる美術館となっています。公立美術館としては異例の人気で入場は事前予約が必要です。

三鷹市の行政の取り組みについては以前より注目しており、いつかは研修したいと考えておりました。
今回は土曜日となったため、市役所を訪問することは出来ませんでしたが、三鷹駅から美術館行きのコミュニティーバスの運行や、この美術館の運営からも市の行政運営の素晴らしさを感じることができました。

千葉県立東金病院など

2010年02月05日 | 研修報告
視察研修2日目です。

朝、宿泊先の横浜市から千葉県流山市へ電車で移動し、株式会社アビーを訪問して、CAS冷凍による冷凍システムについて研修を受けました。

CASとは、C:セル(細胞)、A:アライブ(生きた状態)、S:システムのことで、磁場の力を利用して食品を冷凍させるシステムです。
このシステムは、磁場で水分を振動させて凍りにくくして温度を下げて(氷点下以下に)、一気に水分全体を凍らせるものです。通常の冷却方法では食品の外側から水分が凍りはじめるため、水分が膨張して細胞が壊れてしまうことになりますが、これを防ぐものです。
このシステムで冷凍すれば、細胞がそのままの状態で残るため、食品を非常に高鮮度で長期間保存することが可能です。
鮮度が命の「キンメダイ」をCAS冷凍し、それを解凍したものを、あの有名な道場六三郎に調理してもらっても全く気付かなかったそうです。
このシステムは、地域の一次産業を劇的に変える可能性があると思います。

午後は千葉県流山市から東金市まで電車で移動し、県立東金病院を訪問しました。
今日は視察行程が非常にタイトで昼食をとる時間がなく、仕方がないので電車の席でサンドイッチを食べました。

県立東金病院は、全国的にも例がない保険薬局での初期研修、市民団体ボランティアによるレジデント研修など「地域が医師を育てる」、「住民が医師を育てる」を実践する地域医療の再生モデルとして有名です。
東金病院の平井病院長と、「NPO法人地域医療を育てる会」の藤本代表から、地域医療再生に向けた取り組みをプレゼンしたいただき、その後短い時間でしたが意見交換を行いました。
ご承知の通り高浜町でも、「地域の医師は地域が育てる」をコンセプトに、福井大学医学部総合診療部による寄付講座の実施など地域医療再生に向けた先進的な取り組みを行っています。こうした取り組みは医療関係者の注目を集めており、研修の冒頭、平井院長から高浜の取り組みに対する評価の声をいただきました。そして、高浜町議会が地域医療に関して高い認識があることを前提に説明するとの言葉がありました。
平井院長のお話をお聴きし、高浜の今後の地域医療について多くのご示唆をいただいたところです。
高浜の地域医療を再生するためには、10年後20年後の高浜の医療システムをどうつくりあげていくかを考えることが大切です。
地域で医師を育てるだけで問題が解決する訳ではありません。
例えば高浜町の国保会計の状況、高齢化の推移、疾病の状況など高浜の地域医療のニーズを正確に把握することも必要であり、国の医療政策の動きを正確にウオッチしておくことも必要です。
また、地域医療のビジョンを持つことが何よりも大切です。
例えば「寝たきり老人ゼロを目指す」といった明確なビジョンを持ち、そのビジョンに向けて町が一丸となって取り組んでこそ、そのビジョンに人が集まるのです。
少子高齢化の進展で納税者が減少する中、否応無しに今後の地域医療は医療資源の多くを高齢者の慢性疾患に振り向けることになります。
今でも東京都心の病院の患者の75%は高齢者と言われていますから、地域ではほとんどが高齢者といっても過言ではありません。おのずと求められる医療資源の質も変わってきます。
従って、例えば看護師の仕事をヘルパーにワークシュアリングするとか、他の介護福祉部門にシェアリングすることを考えていかなければなりません。実際、高齢者の慢性疾患のケアの場合、多くの仕事は看護師の資格は必要としません。そうでないと、人的コストと仕事内容がバランスしません。コストの高い医療資源を老人の介護に振り向けるのは実にもったいないことです。
今後とも、何もしないで従来の医療システムを続けていけば、早晩、地方財政はパンクすることになります。
医療や介護の人的資源を連携し、ヒューマンネットワークを構築して、高浜町全体が病院ととられられるシステムの構築が必要です。

神奈川県大磯町

2010年02月04日 | 研修報告
今日から2泊3日で全議員による視察研修です。
なお、来年度から政務調査費を導入しますので、こうした全議員による視察研修(国費による原子力関連研修は継続)はこれが最後となります。

初日は神奈川県大磯町での研修です。

神奈川県大磯町は、江戸時代には東海道五十三次の江戸日本橋から数えて八番目の宿場町として、また明治になってからは、伊藤博文、山縣有朋、大隈重信、陸奥宗光、岩崎弥之助、安田善次郎、西園寺公望、吉田茂など、そうそうたる政財界要人の別荘が多く建てられた町として有名です。
また、日本で始めて海水浴場が開設された町としても知られています。

大磯町役場の議会を訪問し、「公募型補助金制度」と「まちづくり条例」について研修しました。
このうち公募型補助金制度について簡単に概要を説明します。
大磯町が公募型補助金制度を導入した背景は次の通りです。
町が各団体に交付する補助金について、これまで補助事業に対する評価や検証方法の基準が明確でないことから、事務レベルで補助金の明確な運用が難しくなっていました。
この結果、補助の長期化、既得権益化や少額補助など、当初の事業目的が達成されているものや社会情勢の変化により公益性が乏しくなったものが見受けられるなどの問題がありました。
このため、補助金をゼロベースで見直しすることとして、まずは「行政改革推進委員会」から「補助金制度の見直しについて」と題する提言を受け、この提言に基づき「補助金等に関する基本指針」を策定しました。
そして、各団体から補助金の公募を受けて、「補助金等評価委員会」による評価を経て採択・不採択が決定される仕組みを構築しました。
補助金については高浜町も、この大磯町と同様の問題を抱えております。充分参考していきたい制度です。

厚生文教常任委員会視察研修

2010年02月01日 | 研修報告
議会の厚生文教常任委員会の視察研修で、京都府城陽市の社会福祉法人「南山城学園」を訪問し、障害福祉施設について研修しました。
南山城学園は昭和40年に城陽市郊外に知的障害者の入所施設を開設以来、障害者や高齢者の居住支援、通所支援や在宅・相談支援などを中心とした福祉事業を展開し、現在では約千名にも及ぶ利用者がある非常に大規模な社会福祉法人です。

展開する福祉事業は、障害者入所施設(知的)として、「円(まどか)」、「和(なごみ)」、「魁(さきがけ)」、「はぴねす」、地域福祉支援センターとして「すまいる」「すいんぐ」「はーもにぃ」「うぃる」、地域支援事業所「あっぷ」、高齢者総合福祉施設として「煌(きらめき)」、「れいんぼう」、それに8箇所の障害者グループホーム・ケアホームと南山城診療所を展開しています。

始めに法人の概要説明を受けて、その後、障害者入所施設と就労施設、それに地域支援事業所(知的障害者ディサービスセンター)などを視察しました。
障害者の施設として、これ程集中した施設群を視察したのは始めてで大きなインパクトがありました。施設で働く障害者の方々はみな生き生きとしており、施設が理想的な形で運営をされていることを感じました。

原子力対策特別委員会視察研修:2日目

2010年01月13日 | 研修報告
【視察研修】
静岡県御前崎市での視察研修2日目は、県の温水利用研究センターを見学しました。
このセンターは県の施設で、県漁連が県から運営委託を受けています。
最初の施設は昭和47年に建設されましたがその後老朽化により、現在の施設を平成16年に整備しております。
浜岡原子力発電所から総延長3キロメートルの送水管で温排水を取水し、その温排水と海水を混合して、養殖に最適な海水温として利用して魚種の種苗生産を行っております。
マダイ、ヒラメ、トラフグ、ガザミ(カニ)、クルマエビなど多くの生産対象魚がありますが、近年は特に高級魚の「クエ」の生産に力を入れています。
説明を受けながら施設を見学しました。残念ながら生産魚のウイルス感染防止のため、施設内に立ち入っての見学はできませんでしたが、屋外の円形水槽などを見学しました。

【地域医療合同会議】
夕方5時から高浜病院の会議室で開かれた「地域医療合同会議」に出席しました。
本日、この会議があるため視察は午前中で切り上げ、高速道路をひた走りに走って高浜まで帰ってきました。
高浜病院の今後の病棟のあり方、町内の介護施設の実態などについての議論が行われました。

原子力対策特別委員会視察研修

2010年01月12日 | 研修報告
議会の原子力対策特別委員会の視察研修で、今日と明日の2日間、静岡県御前崎市に来ています。
早朝に高浜を出発し、昼過ぎに御前崎に着きました。

今回の視察のテーマは、浜岡原子力発電所の耐震問題、プルサーマル計画、リプレース計画(1,2号機の廃止措置と6号機増設)の3項目について、事業者と市議会からそれぞれ違った立場で説明を聞くというものです。

どちらも限られた時間でしたが、上記3項目について、事業者から事業者の立場で説明を聞き、その後、市役所に移動して市議会から意見を聞きました。
同じテーマについて全く違った視点から考えることとになるため、非常に参考になりました。

夜は、御前崎市議会の副議長を始め、NPO関係者らとの懇親会を開きました。

実は私、若かりし頃、ウインドサーフィンに夢中になった時期がありました。
ウインドサーフィンのために、この御前崎にも来たことがあります。
御前崎は日本ではウインドサーフィンの聖地のような場所です。
ちなみに世界的にはハワイマウイ島がそれで、マウイにもウインドサーフィンをするためだけで行ったこともあります。
古いウインドサーフィンファンなら知っていると思いますが、ロビー・ナッシュなどの選手が全盛期の頃に御前崎でサムタイムワールドカップというウインドサーフィンの世界大会が開催されました。私も観戦しましたが、何と懇親会で席が隣になった御前崎市議会の副議長は、役場職員時代にそのワールドカップの誘致を担当していたそうです。
おかげでたいへん昔話に花が咲きました。