goo

No642『面影』万田邦敏監督あいさつ~ヨーロッパ映画祭始まる~

今年から肥後橋のイシハラホールに場所を変え
大阪ヨーロッパ映画祭(第17回)が始まった。
今日の楽しみは
昨冬、大阪で撮影された
万田邦敏監督、ヤン・デクレール主演、
原案は一般公募で、脚本は万田邦敏、万田珠美の『面影』。

やはりすばらしかったです。
海遊館らしき広場の階段をヤンさんが上っていくところを
ななめに撮って、画面にタイトルが入ったり、
平野区の和菓子屋は、本当に狭い空間なんですが
主人と息子が会話しているのを映しながら、
画面奥のふすまの向こうに客のヤンが座っているのがみえたり、
空間のとらえ方がいいなあと思いました。

ただの空間を、アップにしたり、カメラ角度を変えたりすることで
主人と息子の会話、お客のヤンとのやりとりが
立体的にみえてきて、
生き生きと人物が脈打つことに思い入りました。

25分と短編ですが、
ヤンさんの温かみがしみて、ユーモアもあって、よかったです。
(客席では、何度も笑いが起きました)

今日が世界プレミア上映だそうですが、
これから、神戸映画資料館とか、あちこちで上映してほしいです。
『へぱの』の主演女優の西山真来さんも、主要人物を演じられ、大活躍でした。

さて、今日は、オープニングセレモニーということで
『面影』の万田監督ほか、西山さんや富岡プロデューサーらが
上映後、壇上に立たれました。
万田監督が代表して挨拶されたのですが、以下、ご紹介します。

タキシード姿で舞台に上がられた監督は
とてもかっこよかったのですが、ついうっとりして、
メモをとるのに必死で写真を撮りそこねてしまったのが残念です。

去年のヨーロッパ映画祭のゲストのヤンさんを主演に
1本映画をつくろうという企画からスタートし、
そのときには、正直、ベルギーの有名な俳優であるにもかかわらず、
ヤンさんのことを存じ上げませんでした。
一体どんな人なのか、
不安と期待でドキドキしていたのですが、
撮影の準備のため、初めて会い、
一目見て、私もヤンさんのことを
ヤンさんも私のことを、互いにすぐ信頼することができました。
それほど、ヤンさんは心の広い、優しい方でした。

撮影は3日間と短かったのですが、
とても楽しく有意義な撮影ができました。

作品は短篇でとても小さい作品ですが
ヤンさんの深い芝居のおかげで
作品自体にも深みが出たと思っています。

挨拶は以上です。

撮影場所は、大阪平野区の古くからある和菓子屋、
港区のミュージアムほかで
うれしかったのは、
撮影見学に行かせていただいた折
昼休み、スタッフキャストの皆さんは近くの寺でロケ弁当を食べておられたのですが
私は一人平野の商店街でパンを買って、
食べる場所がないので、ふらりとお寺のようなところにいって、
隅にある椅子で、軽く空腹を満たしたのですが
近所の方々がお参りにひっきりなしに訪れるそのお寺で
ヤンさんと西山さんが一緒にお参りするシーンが撮影されたことを
今日初めて知り、びっくりでした。

参考
撮影ルポ等
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« No641『神の... 黒沢清監督語... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。