守屋防衛事務次官の証人喚問が昨日行われました。
報道では聞いていたものの、本人の口から語られる特定業者との癒着の実態に、改めて官僚の世界のコンプライアンス意識の希薄さを実感させられました。
今回の件のみならず、社会保険庁の杜撰な管理と膨大な数の着服の発覚、昨年大事故を引き起こしたJR西日本の職員指導体制に見られる組織体質などなど、国家機関やその外郭団体、地方公共団体関連に旧公社などを含めた政府系法人等の世界はどうしてこうも、「常識」という基本コンプライアンスができていないのでしょう。
答えは簡単です。「親方日の丸」の“脳天気意識”がどこかで脈々と生きていているからです。
昭和の昔は日本全体が同じような常識の薄い状況で、公務員も民間も仲良くコンプラ違反をして、「見ないフリ」「知らないフリ」での“日本的馴れ合いビジネス”がまかり通っていました。しかし、バブル経済の崩壊を機に民間には厳しい試練が課されました。
バブルの反省を求められつつもグローバル・スタンダードへの対応に苦しみました。さらにはデフレにも追い討ちを掛けられ、「倒産」と背中合わせの状況を幾度となく経験し、薄氷を踏む思いで市場原理を基本とした時代の要請に応えられる「フリー」「フェア」「グローバル」の意識を確立してきたのです。
その間も、「官」と「元官(要は形だけ民営化した組織です)」は、「倒産とは無縁の安心感」にアグラをかいて、「純民間」の生き残りをかけた闘いを涼しい顔で見ていたのです。
この10年で、日本国内に定着した「コンプライアンス意識」は、間違いなく民間の血のにじむ努力の成果です。一方の「官」はと言えば、守屋氏の一件からも分かるように、トップ自らが昭和の時代の体質のままコンプライアンス違反を平気で犯すような文化を保ち続けて来たのです。
旧三公社関連企業にしても、私の周囲では今だに接待費を私的流用している部長職や、発注先企業から“アゴアシ付”海外接待を当たり前のように受ける課長クラスなどが、ゴロゴロいます。
民間企業にとってコンプライアンスの“落とし穴”は、実は「官」および「元官」との関係にこそあります。先方の担当者がOKだから、先方が何も言わずに受けているから、と彼らの“常識”を信じて対応を油断をすると、コンプラ違反に引きずり込まれている危険性が大きいのです。
今回の事件でもコンプラ違反の主役は、官のトップと官OBです。山田洋行に非がないとは言いませんが、基本的には民を利用して官-官OBが私腹を肥やしていた構図であると言えるです。
官の方々、特にお偉いさん方、ぜひ聞いて欲しいです。
利害関係者からの被接待は当然論外ですが、天下りにしても既得権確保的な「官OBからの声掛かり」や癒着の温床である「関係筋からの官とのパイプ作りをうかがわせる不透明なもの」は、断固として断る勇気を持って欲しいと思います。それこそが、「官」が「民」を食い物にしない、癒着との絶縁を宣言する最も大切なコンプライアンスの精神だと思うのです。
声を大にしてこれだけは言いたい!「あなたがたの常識は、恐らく世間(民間)の非常識ですよ」。
報道では聞いていたものの、本人の口から語られる特定業者との癒着の実態に、改めて官僚の世界のコンプライアンス意識の希薄さを実感させられました。
今回の件のみならず、社会保険庁の杜撰な管理と膨大な数の着服の発覚、昨年大事故を引き起こしたJR西日本の職員指導体制に見られる組織体質などなど、国家機関やその外郭団体、地方公共団体関連に旧公社などを含めた政府系法人等の世界はどうしてこうも、「常識」という基本コンプライアンスができていないのでしょう。
答えは簡単です。「親方日の丸」の“脳天気意識”がどこかで脈々と生きていているからです。
昭和の昔は日本全体が同じような常識の薄い状況で、公務員も民間も仲良くコンプラ違反をして、「見ないフリ」「知らないフリ」での“日本的馴れ合いビジネス”がまかり通っていました。しかし、バブル経済の崩壊を機に民間には厳しい試練が課されました。
バブルの反省を求められつつもグローバル・スタンダードへの対応に苦しみました。さらにはデフレにも追い討ちを掛けられ、「倒産」と背中合わせの状況を幾度となく経験し、薄氷を踏む思いで市場原理を基本とした時代の要請に応えられる「フリー」「フェア」「グローバル」の意識を確立してきたのです。
その間も、「官」と「元官(要は形だけ民営化した組織です)」は、「倒産とは無縁の安心感」にアグラをかいて、「純民間」の生き残りをかけた闘いを涼しい顔で見ていたのです。
この10年で、日本国内に定着した「コンプライアンス意識」は、間違いなく民間の血のにじむ努力の成果です。一方の「官」はと言えば、守屋氏の一件からも分かるように、トップ自らが昭和の時代の体質のままコンプライアンス違反を平気で犯すような文化を保ち続けて来たのです。
旧三公社関連企業にしても、私の周囲では今だに接待費を私的流用している部長職や、発注先企業から“アゴアシ付”海外接待を当たり前のように受ける課長クラスなどが、ゴロゴロいます。
民間企業にとってコンプライアンスの“落とし穴”は、実は「官」および「元官」との関係にこそあります。先方の担当者がOKだから、先方が何も言わずに受けているから、と彼らの“常識”を信じて対応を油断をすると、コンプラ違反に引きずり込まれている危険性が大きいのです。
今回の事件でもコンプラ違反の主役は、官のトップと官OBです。山田洋行に非がないとは言いませんが、基本的には民を利用して官-官OBが私腹を肥やしていた構図であると言えるです。
官の方々、特にお偉いさん方、ぜひ聞いて欲しいです。
利害関係者からの被接待は当然論外ですが、天下りにしても既得権確保的な「官OBからの声掛かり」や癒着の温床である「関係筋からの官とのパイプ作りをうかがわせる不透明なもの」は、断固として断る勇気を持って欲しいと思います。それこそが、「官」が「民」を食い物にしない、癒着との絶縁を宣言する最も大切なコンプライアンスの精神だと思うのです。
声を大にしてこれだけは言いたい!「あなたがたの常識は、恐らく世間(民間)の非常識ですよ」。
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