goo blog サービス終了のお知らせ 

-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

いずれがアヤメかカキツバタ

2013-06-18 09:52:02 | 自然

 どちらも、畑沢に咲いている花です。梅雨入りしたような、しないような天気ですが、この時期に美しく映えています。畑沢の人達は、昔から花を大事にしています。庭だけでなく、畔道、山裾そして道端にこのような花が咲いていると、そこだけを残して草刈りをしていました。そのため、あちこちに花が咲いていたように思えます。下の花はどちらも似たような色合いでしたので、大雑把な私は単に「カッコウ」又は「カッコウの花」と呼んでいました。何故「カッコウ」と言うのかがまるで見当がつきません。私は、好きな花だけに小さい時から疑問に思っていましたが、いまだに解決していません。それでもあれこれ考えたものです。一番、簡単に想像するは、鳥の郭公(カッコウ)です。田植えの時期にカッコウが良く鳴いています。その時期にこの花が咲きますので、郭公に因んでそう呼んでいたのかなあとも思いました。他種の鳥に托卵をして、巣離れする時期に親鳥が迎えに来ると言われています。この花を見て、郭公の鳴き声を聴くと、風流そのものです。

 さて、大雑把に「カッコウ」と総称していた二か所の花は、よく見ると違いがあります。模様が違います。大雑把な者としては、他の面倒な違いは無視することにします。

 上の花は上畑沢の延命地蔵の脇、下の花は中畑沢の水路の脇です。インターネットの画像と比べますと、上がアヤメで下がカキツバタのようです。生えている環境(乾燥地 湿地)についても、説明と一致しています。これで二種類の花の名前が分かりましたが、それでも私にとっては「カッコウ」のままかもしれません。長年、沁みついた言葉の響きは、単に花だけでなく、花と一緒に懐かしい故郷の景色、今は亡き両親、幼友達などの沢山の思い出も含んでいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマボウシが満開です。

2013-06-16 16:22:02 | 自然

 ヤマボウシが畑沢の山で満開です。しかし、数は多くありません。昨日は、上畑沢の山で1本、中畑沢の山で1本と庭木として植えられていた1本だけを路上から確認できました。それでも、この時期に山で咲く花はこの花ぐらいしかありません。遠くから山を見て白いものがあれば、この花です。写真のヤマボウシは、上畑沢の川べりに咲いていたものです。ヤマボウシは、街路樹のハナミズキと同じくミズキ科の樹木ですが、ヤマボウシ自体も最近は庭木としてよく植えられていますので、むしろ街中で見かけているでしょう。

 今年の花は、例年よりも小さく感じます。畑沢では今月13日ごろまで全く雨が降らず、山も水が不足していました。恐らく、水不足で花が大きくなれなかったのではないかと思います。15日は前日から雨が降り続き、木々が生き返りました。ヤマボウシの花も葉もみずみずしく輝いていました。

 私は、この木を「水木」だと間違って覚えていました。畑沢で言うところの「団子の木(訛りを入れると「ダンゴヌギ」)」です。昔、旧正月には、団子と色とりどりの米菓をたくさん付けた木の枝を家の中に飾りました。その木の枝がヤマボウシだったと思っていたのですが、ヤマボウシの数がこれほどに少ないのですから、各家庭で使えるはずがありません。「畑沢の水木」は別の木で、和名が「ミズキ」そのものの木であろうと思います。同じくミズキ科の植物ですので、葉も似ていますが、花は全く異なります。畑沢での「水木」は、標準語だったようです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大きな誤算

2013-06-15 20:11:57 | 思い出

 「沢筋の湧き水」シリーズ第3弾を掲載するつもりでした。これが大きな誤算でした。

 これは、背炙り峠(現道)への入り口にあたる西の入沢です。この沢の湧き水に近づこうとしたのですが、一面に鬱蒼とアシが生え、さらに柳が大きく枝を伸ばしていました。湧き水がどこにあるかさえ分からない状態です。もし場所が分かったとしても、どのようにして近づけばよいかが分かりません。さらに、山の木々は、水路の脇まで、すくすくと茂っています。昔の山裾はきれいに刈上げされ、丁度、散髪における襟足の刈上げと同じようでした。

 これが私の大きな誤算でした。耕作が放棄された水田と周りは、昔のイメージが通用しません。人を寄せ付けない姿に変わりました。ましてや、植物が元気よく繁茂するこの時期は、全てが緑で覆い隠されてしまいます。他の沢の湧き水も同じような状況と思われます。従いまして、湧水シリーズは、早くもしばらくお休みといたしまして、来春にでも見通しが効く時期に再挑戦いたします。

 大きな誤算には、おまけも付いています。下の写真のように12年の愛車が、脱輪しました。昔、耕作した水田に近づこうとしたのですが、草むらに隠れた路肩が分からず、前輪が脱輪です。20年ぶりの脱輪です。これも懐かしいことでした。急きょ、JAFにお願いしたのですが、この位置を分かってもらえません。村山市の大久保から駆けつけてくださるとのことでしたので、私が「背炙り峠を越えて…」と説明しても、そもそも「背炙り峠」が分かりません。「背炙り峠」は、そんなに有名ではなかったようです。私の説明が悪かったのです。「背炙り峠」が有名なのは、一部の関係者の間だけでした。JAFは、やっとお分かりになって、電話してから1時間ほどで到着し、私は無事に助けてもらいました。感謝、感謝です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イノシシが出るそうです。

2013-06-14 18:40:25 | 自然

 これはカモシカです。イノシシ(猪)ではありません。

 カモシカは、昭和30年に天然記念物に指定されてから順調に増加して、今では畑沢でも年に2、3回は出くわします。ニホンザルも、背炙り峠でよく見かけます。これらは昔からいたのが、数を増やして目につきやすくなっただけです。

 ところが、イノシシが畑沢にも現われているというから驚きです。元々、イノシシは雪が少ないところに棲む獣で、豪雪地帯ではとても棲むことができないと言われていました。その理由が、カモシカは降雪地帯に適応した脚を持っており、雪にのめり込まないが、イノシシは雪へ適応しておらず、雪にずぶずぶとのめり込んでしまうというものです。近年、温暖化で暖冬の年もありますが、降雪量は増加しているとも思えます。とてもイノシシが進出する環境になっているとは思えません。不思議なものです。

 「イノシシが出てきている」との話は、私は今年になってから聞きました。しかし、何年か前の夏に、今まで見たことがない光景を見ました。耕作放棄されている水田が、激しく掻き混ぜられているのです。これは人の手によるものでなく、獣の仕業と直感しましたが、果たしてカモシカはこのようなことをすると聞いたことがありません。一般に、獣は湿地で体を泥に押し付けて、寄生虫などを取り除こうとするようです。畑沢ではこのような光景を見たことがありませんでした。その時は、「カモシカでも泥かましをするのかなあ」程度に考えていました。しかし、今、考えると、あれはイノシシによるものだったのでしょう。そうすると、イノシシの進出は、去年や今年ではなく、もっと前からだった可能性があります。

 イノシシは、大変危険です。カモシカは人間に出会うと、自分から逃げてくれますが、イノシシは人間に向かって突進してきます。しかも、今回、目撃されたイノシシは、かなりの大物だったそうです。十分な注意が必要のようです。私は、まだ遭遇していません。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱メガネを作りました。

2013-06-13 16:11:27 | 近況報告

 箱メガネを作ってみました。小学生時代は、よく箱メガネでカジカ突きをしました。小学校の低学年のころまでは、千鳥川に様々な魚が沢山いました。どこの川を覗いても、いつでも魚を見ることがことができました。素足で川に入に入ると、小魚が素足を群れをなして突っつき始めます。千鳥川でなくとも、田んぼの脇、人家の脇の水路でも小魚が沢山見られました。二人で手拭いの両端を持って、網のようにしてすくい上げることができました。今では、目を皿にようにして見ないと魚を見ることができません。

 小魚は、食べる対象になりません。食べておいしいのは、カジカです。千鳥川は浅いので、たいていの所は、子どもでも入ることができます。下流から上流に向けて箱メガネを水面に当てて、水中を覗き込みます。カジカは石の下に隠れている場合が多いので、銛(畑沢では「ヤス」と言っていた。)でそっと石をよけながらカジカを探します。カジカは直ぐには逃げませんので、間髪を入れずにヤスで一突きします。採れたカジカは、箱メガネに入れて、次のカジカを狙います。たいていは、カジカだけが獲物でしたが、たまにはハヤ(畑沢語でヘズギ)を採ることができました。ヘズギはカジカとは違って、石の下に隠れるのではなく、ある程度の深みのある横の穴のようなところに隠れます。これを採るには、顔を水にどっぷりつける必要があります。その時は、箱メガネではなく、水中メガネ(畑沢では「水メガネ」と言っていたかもしれません。)の出番です。ヘズギは穴に隠れてもすばやく逃げようとします。そこをヘズギよりも素早くヤスで突きます。ヘズギへは横の方向から、カジカへは上から突き刺すことになります。どちらが難しいかと言うと、ヘズギの方です。当然、ヘズギを採ったとなると、しばらくの間は自慢できます。ヘズギは難しいだけでなく、大きさもカジカよりもかなり大きいものです。でも、美味しいのはカジカです。油でから揚げにしました。極、稀ですがアカザ(畑沢では何と「アガメロ」と言ってました。)を採ることもありました。この魚は美しい朱色をしていますが、要注意です。背びれの付け根に毒針を持っています。私も刺されました。かなり痛かった記憶があります。このアガメロは、千鳥川にいなくなりました。朧気川や丹生川でもほとんど見られないそうです。復活したい魚です。

 ところで、外にも漁具があります。まずヤスです。ヤスは、どれ一つとして同じものがありません。鍛冶屋でその都度、作ってもらっていたようです。カジカを突いたら、ヤスを持つ手とは別の手で、抑え込みますので、「返し」は付いていませんでした。

 もう一つの漁具は、カンテラです。カーバイトを水が入った容器に入れると、アセチレンというガスが発生し、火をつけると明るく光ります。夜の川をカンテラで照らしながら、箱メガネとヤスで魚を採ります。子どもは危険なのでしませんが、大人のビッグイベントだったようです。夜は魚の動きが極端に鈍くなるのだそうです。私の兄がやった時は、バケツに沢山入っていました。この漁法は、今は完全に禁止されています。

 肝心の箱メガネに話を戻します。今日でき上がったものは、初めてにしては、まあまあの出来上がりです。でも、実用性の面では問題があります。板が厚すぎて重いのです。本職の方が見た場合は、きっと落第と言うでしょう。千鳥川で今年こそ使って見ます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする