一般的に台湾の露天風呂(大浴場)は混浴で水着と水泳帽着用ですが、近年は日本式の入浴、即ち男女別のお風呂に全裸で入る方法が人気を集めており、当ブログでも紹介した陽明山付近の川湯や日月農村、礁渓の湯囲風呂などはその一例です。そんな温泉入浴施設が谷関にもあるので実際に行ってきました。
メインストリート沿いのファミリーマートの裏を通る分校巷の坂を登って、案内看板に従い進んでゆくと、新興の温泉リゾートや水着を売る店が立ち並ぶ中に、大きく伊豆と書かれた看板と建物が目に入ってきます。伊豆と名付けた理由はどこにあるのでしょうか。それらしき根拠は、単に温泉地であるということ以外は皆無。日本が大好きな台湾には店のコンセプトと関係無く日本の地名を借りて命名するケースが非常に目立ちますが、ここもその典型例でしょう。日本だってフランス料理屋に「ブルゴーニュ」とか「ノルマンディ」とか、とりあえずフランスっぽい固有名詞を借りて店名にしちゃうセンスの人がいるわけですから、他人のことを言えたもんじゃありません。
入場料は350元。結構高めですが、この料金で水着で入る露天風呂と裸湯(日式)の両方を利用できます。とはいえ私は日式しか入りませんでしたが…。フロントで料金を支払い、たぶん和風を意識したような中庭に出ると、そこで待機しているおじいさんからタオルを受け取ります。中庭の左側が水着着用の露天風呂(というか温水プール)で右側の棟が日式裸湯。男湯の暖簾をくぐると、案内係のお兄ちゃんが笑顔で出迎えてくれました。お兄ちゃんはこのコインロッカーを使えだの、湯上りはパウダールームを使えだの、無駄に親切に手取り足取り説明してくれます。
日式の露天風呂には、中央に大きな主槽、その傍らに掛け湯、階段を上がったところに打たせ湯、その隣にサウナと水風呂が設けられています。この中で抜群に良いお湯なのが掛け湯。無色透明で明瞭なたまご臭&味(ほろ苦さもあり)が感じられ、ヌルヌルスベスベの気持ちよい浴感。壁に掲示された説明によると、湧出時は12~14℃の冷鉱泉で、4~5km離れた源泉から当地まで引いているしているとのこと。供給量が少ないためか、係員が頻繁に湯口の栓を開けたり閉めたりしていました。
一方、主槽は循環しているのか匂いや味が消えており、ツルスベ感こそ残っているものの掛け湯よりは弱めです。にもかかわらず硫黄由来と思しき白い浮遊物(湯の花)がたくさん浮いているので、このお湯が単なる沸かし湯ではなく温泉水であることは間違いないようです。
ポロシャツを着た係員が常時監視しているので、管理が行き届いていて綺麗です。ちゃんとしたパウダールームがあるので特に女性に喜ばれそうです。その一方で、露天風呂とはいえ殆どが屋根に覆われているので、それほど開放感は無いかもしれません。またお風呂にテレビがあったり日本の演歌がスピーカーから流れていたりと、落ち着いた雰囲気でもありません。ウッディな建材を多用したり、暖簾を下げたりと、和風を意識してくれているのは、日本人としてとても嬉しいのですが、正直なところコンセプトの詰めがいまいちなので、ちょっと残念です。でも台中付近は、温泉に恵まれている台北近郊と違って、全裸では入れてアメニティーも充実しているような露天風呂は、おそらくそれほど無いかと思いますので、そういった意味では貴重な存在と言えそうです。
(係員監視のため内部撮影していません)
台中県和平郷谷関分校巷5号 地図
04-2595-0315
ホームページ
8:00~24:00
350元
シャンプー類・ドライヤー・ロッカーあり(ロッカーは10元コイン必要)
混浴槽は水着着用・水泳帽が必要
私の好み:★★
メインストリート沿いのファミリーマートの裏を通る分校巷の坂を登って、案内看板に従い進んでゆくと、新興の温泉リゾートや水着を売る店が立ち並ぶ中に、大きく伊豆と書かれた看板と建物が目に入ってきます。伊豆と名付けた理由はどこにあるのでしょうか。それらしき根拠は、単に温泉地であるということ以外は皆無。日本が大好きな台湾には店のコンセプトと関係無く日本の地名を借りて命名するケースが非常に目立ちますが、ここもその典型例でしょう。日本だってフランス料理屋に「ブルゴーニュ」とか「ノルマンディ」とか、とりあえずフランスっぽい固有名詞を借りて店名にしちゃうセンスの人がいるわけですから、他人のことを言えたもんじゃありません。
入場料は350元。結構高めですが、この料金で水着で入る露天風呂と裸湯(日式)の両方を利用できます。とはいえ私は日式しか入りませんでしたが…。フロントで料金を支払い、たぶん和風を意識したような中庭に出ると、そこで待機しているおじいさんからタオルを受け取ります。中庭の左側が水着着用の露天風呂(というか温水プール)で右側の棟が日式裸湯。男湯の暖簾をくぐると、案内係のお兄ちゃんが笑顔で出迎えてくれました。お兄ちゃんはこのコインロッカーを使えだの、湯上りはパウダールームを使えだの、無駄に親切に手取り足取り説明してくれます。
日式の露天風呂には、中央に大きな主槽、その傍らに掛け湯、階段を上がったところに打たせ湯、その隣にサウナと水風呂が設けられています。この中で抜群に良いお湯なのが掛け湯。無色透明で明瞭なたまご臭&味(ほろ苦さもあり)が感じられ、ヌルヌルスベスベの気持ちよい浴感。壁に掲示された説明によると、湧出時は12~14℃の冷鉱泉で、4~5km離れた源泉から当地まで引いているしているとのこと。供給量が少ないためか、係員が頻繁に湯口の栓を開けたり閉めたりしていました。
一方、主槽は循環しているのか匂いや味が消えており、ツルスベ感こそ残っているものの掛け湯よりは弱めです。にもかかわらず硫黄由来と思しき白い浮遊物(湯の花)がたくさん浮いているので、このお湯が単なる沸かし湯ではなく温泉水であることは間違いないようです。
ポロシャツを着た係員が常時監視しているので、管理が行き届いていて綺麗です。ちゃんとしたパウダールームがあるので特に女性に喜ばれそうです。その一方で、露天風呂とはいえ殆どが屋根に覆われているので、それほど開放感は無いかもしれません。またお風呂にテレビがあったり日本の演歌がスピーカーから流れていたりと、落ち着いた雰囲気でもありません。ウッディな建材を多用したり、暖簾を下げたりと、和風を意識してくれているのは、日本人としてとても嬉しいのですが、正直なところコンセプトの詰めがいまいちなので、ちょっと残念です。でも台中付近は、温泉に恵まれている台北近郊と違って、全裸では入れてアメニティーも充実しているような露天風呂は、おそらくそれほど無いかと思いますので、そういった意味では貴重な存在と言えそうです。
(係員監視のため内部撮影していません)
台中県和平郷谷関分校巷5号 地図
04-2595-0315
ホームページ
8:00~24:00
350元
シャンプー類・ドライヤー・ロッカーあり(ロッカーは10元コイン必要)
混浴槽は水着着用・水泳帽が必要
私の好み:★★
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