羊蹄山の麓に位置し、スキー場「ルスツリゾート」で有名な留寿都村。この村に約9年前、地元の人向けの小規模な村営温泉施設「留寿都温泉」が開設されました。町外れに広がる畑の麦とアスパラの奥にあるので、気をつけないと通り過ぎてしまうような立地ですが、国道230号の路傍には看板も立っており、道路からも建物の屋根が見えるので、事前に情報を仕入れていれば見過ごすことはないでしょう。
こじんまりとしたウッディな(屋根はトタン葺き)建物は外観、内部ともに綺麗。受付で料金を支払い中に入ります。この規模の浴場には珍しく、受付では牛乳も売っています。また、ちょっとした休憩室もあります。壁と天井が木造の浴室に入ると、木の香りがプンと鼻をくすぐります。カランは4つで、規模に見合った数でしょう。4人程入ればいっぱいになってしまうそうな浴槽には薄黄色で弱く濁ったお湯が掛け流されており、口に含んでみると微かに塩味と金気味が、そして弱い金気の匂いとガス臭が感じられます。お湯に浸かると細かい気泡がびっしり体に付着し、湯口付近では沢山の泡でお湯が白濁して見えるほどで、お湯に含まれる金気が若干のキシキシ感をもたらしているにも関わらず、付着する泡のお蔭で得られるとても心地よいスベスベ感が得られます。湯温もさほど高くなく、長湯できるちょうどよい塩梅でした。湯上りはさっぱりし、しかも湯冷めしません。
浴室の大きな窓の向こうには森林の緑が広がり、浴室の木のぬくもりも伝わって、とても気持ちよく入浴ができました(なお窓ガラスは嵌め殺しです)。おすすめのお風呂です。
ナトリウム-塩化物泉
46.0℃ pH7.6 60L/min(動力) 成分総計2.955g/kg
北海道虻田郡留寿都村字留寿都156-2 地図
11:00~21:00 水曜休み
200円
ロッカー・ドライヤーあり
私の好み:★★★
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