温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

秋の宮温泉 新五郎湯

2013年10月07日 | 秋田県
※残念ながら閉館したようです。

 
前回取り上げた「太郎兵衛」から程近い場所にある「新五郎湯」でも立ち寄り入浴を楽しんでまいりました。こちらは元禄15(1702)年に開湯されたという秋の宮最古の温泉なんだとか。



浴室の外には貯湯タンクが立っており、浴室内からはドバドバとお湯が落ちる音が道路まで響いています。



帳場の前ではおばちゃん向けの衣類が販売されていました。こちらに限らず、地方の温泉旅館ではえてしておばちゃん向けの地味な服が売られていますが、地域を限定せず広範囲にわたって同じ販売形態が見られるということは、温泉宿というチャンネルを通じたアパレル(という横文字表現が似つかわしくない気もしますが…)のマーケットがそれなりに存在するということであり、且つ宿泊する婆さま達も「今度湯っこさ入りに行くどぎ、一緒に服さ買うべ」なんて発想を当たり前のようにするってことなんですね。


 
玄関を上がって右手に浴室があり、2つ並んでいるうちの奥側が男湯。脱衣室はストレスを感じさせないほどの広さがあり、ロッカーは無いものの、ドライヤーや扇風機は備え付けられています。
浴室は内湯のみですが、湯治宿とは思えない清潔感のあるオフホワイトのタイル貼りに統一されており、内装の新しさから想像するに、この浴室は改装されてまだ数年程度しか経っていないものと思われます。洗い場にはシャワー付き混合水栓が2基並んでいました。


 
大文字の"D"のような形状をしたタイル貼りの浴槽は6~7人は同時に入れそうな大きさがあり、その縁をグルッと廻るようにして檜のカバーが這わされており、カバーの終着点から突き出た口より源泉がチョロチョロと注がれています。投入量が絞られているのは湯温調整のためかと思われます。
お湯は無色透明で薄い塩味とパラフィンっぽい薬品的な味・匂いが感じられますが、味・匂いともに薄くてアッサリとしていました。少々トロミのある湯船に浸かると、入りしなはちょっと引っかかる感じがあるのですが、肌に馴染むとサラスベ浴感が全身を覆ってくれました。総じてマイルドでやさしい浴感が印象的なお湯でして、じっくりと湯治するには相応しいものと言えそうです。



浴室の奥には打たせ湯があり、室内に滝のような音を轟かせていました。表で聞こえた音はこれだったんですね。実際に打たれてみますと、結構圧力が強く、肩甲骨のまわりや背筋・腰などツボの要所要所をグイグイと押してくれましたので、入浴効果も相俟って使用後は体がスッキリできました。


ナトリウム-塩化物温泉 61.5℃ pH7.5 自然湧出 溶存物質1.28g/kg 成分総計1.30g/kg
Na+:367.8mg(85.06mval%), Ca++:32.8mg(8.72mval%),
Cl-:583.3mg(87.59mval%), SO4--:41.8mg(4.63mval%), HCO3-:84.0mg(7.35mval%),
H2SiO3:115.7mg, CO2:22.0mg,

秋田県湯沢市秋ノ宮湯ノ岱71
0183-56-2331
ホームページ

※残念ながら閉館したようです。
9:00~17:00
400円
シャンプー類・ドライヤーあり、ロッカー見当たらず

私の好み:★★
コメント
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