温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

鶯宿温泉 ホテル鶯

2011年04月29日 | 岩手県

たくさんの宿が軒を並べている鶯宿温泉でも温泉街の奥のほうに位置する旅館です。午前10時頃に訪問して日帰り入浴を乞うと、フロントの方は懇切丁寧に対応してくださいました。

 
男女別のお風呂には内湯と露天風呂がひとつずつ。浴室に入った途端、芳しいタマゴ臭(硫黄臭)が鼻に漂ってきます。内湯は大きな窓に面していて明るく、庭や露天風呂が眺められます。ちょうどよい湯加減に調整されており、湯口付近には白い綿状の湯の華が付着していました。洗い場のカランは硫黄で硫化したためか、古くないのに青い錆が浮き出ています。湯口にコップがあるので飲んでみると、うっすらタマゴ味が感じられました。見た目は無色透明。

 
露天風呂へ出る扉は内湯浴槽の向こう側にあるため、内湯の中をジャブジャブと入っていく必要があります。全国で温泉巡りしていると偶にこんな構造に出くわしますが、一体どんなメリットがあるのかしら。
露天風呂は庭園風で敷地が広く確保されているために居心地が良く、お風呂には四阿風の屋根が取り付けられていますが、全てを覆っているわけではないので、開放感もバッチリです。屋根の先っちょにぶら提げられたランプが良い味出してますね。さてこのお風呂に入ろうとお湯を足につけたら、とんでもなく熱くて入れず、水をさすホースが見当たらなかったので、露天の入浴は断念するはめに。露天の湯口に湯の華キャッチャーが取り付けられているにもかかわらず、その真下付近には白い湯の花が沢山沈殿しているので、それを見た私は湯の華まみれになりたい願望がふつふつと湧いてきたのですが、お湯はそれどころじゃない熱さだったため、後ろ髪ひかれる思いで内湯へと戻りました。鶯宿は熱いお湯のお風呂が比較的多いので、この露天も鶯宿標準といえるのかもしれませんが…。

さてお湯から上がってロビーから出ようとすると、さきほど案内してくれたフロントの方が「湯加減はいかがでしたか?熱くなかったですか?」などと気を使って聞いてくださいました。やはりお湯の熱さを気にするお客さんがいらっしゃるのでしょうか。日帰り入浴にもかかわらず、このように細かな気配りをしてくれると嬉しくなりますね。


杉の根の湯
アルカリ性単純温泉 57.9℃ pH8.7 788L/min(動力揚湯) 溶存物質0.6446g/kg 成分総計0.6446g/kg

岩手県岩手郡雫石町鶯宿7-28  地図
019-695-2036

日帰り入浴可能時間:不明
500円
ロッカー(100円リターン式)・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★
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玄武温泉 ロッヂたちばな

2011年04月29日 | 岩手県
 
岩手山の南西麓に当たる網張方面から雫石の市街地へ下ろうとしていた時、車窓に「天然温泉かけ流し」と書かれた電照看板が目に入ってきたので、どんなところか突撃してみました。夕方だったので入れるかどうか不安でしたが、日帰り入浴を乞うと快く受け付けて下さりました。案内されるままに建物の奥のほうへ。


丁寧にお手入れされて隅々まで綺麗な館内。ロッヂと称するだけあって、しっかりとした建物ながらどことなく山小屋的な雰囲気を醸し出しており、ウッディーな造りにぬくもりを感じます。

 
縦長の浴室には内湯とサウナがひとつずつ、そして洗い場にはシャワー付きカランが8基据え付けられています。 湯口脇のドアから屋外に出るとこじんまりとした露天風呂。屋根で覆われているので半露天と表現すべき構造でしょう。衝立の向こう側を覗いてみると、そこには小さな沢が流れていました。露天風呂の外側は山の斜面が迫っていますから景色は楽しめませんが、せせらぎの瀬音を聞きながら湯浴みをするのもなかなか良いものです。

 
掛け流しが自慢のこちらのお湯は、赤みがかった黄色で弱く濁っており、透明度は60~70cmといったところでしょうか。薄い金気味+微かな塩味+重曹味、湯口でタマゴ臭が、そして湯面では鮮血のような金気臭がそれぞれ感じられました。鉄分が含まれているお湯は引っかかりやすい浴感が多かったりしますが、こちらのお湯は重曹が強いためかつるつるすべすべで肌触り良好。 湯口から出てくるお湯は熱くなったりぬるくなったりと、湯温がこまめに上下していましたが、源泉からの供給が不安定だったのでしょう。これがいつもなのか、或いは私の訪問時だけ偶々発生したのかは不明です。なお内湯はちょうど良い湯加減、露天は外気に冷やされるためかややぬるめ。この冷却作用が原因か、露天風呂の湯中では黄色い粒状の湯の華が発生して浮遊していました(内湯ではほとんど見かけませんでした)。

特段お風呂に面白さはありませんが、綺麗な建物で使い勝手がよく、お湯の浴感もツルスベ感が強いため、けだし女性客にもウケが良いのではないでしょうか。今度は宿泊してみたいなぁ。


玄武温泉(こそでやまの湯)
ナトリウム-炭酸水素・塩化物温泉 49℃ pH7.0 125L/min(動力揚湯) 溶存物質2.228g/kg 成分総計2.371g/kg

岩手県岩手郡雫石町長山有根3-5  地図
019-693-3356
ホームページ

10:00~22:00
600円
シャンプー類・ドライヤーあり、貴重品はフロント預かり

私の好み:★★
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