温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

中山平温泉 星の湯旅館

2009年05月07日 | 宮城県


鳴子温泉郷の一つ、中山平温泉の奥に位置する旅館です。鳴子温泉郷の温泉をハシゴするのに便利な「湯めぐり手形(チケット)」も利用できます。東北というより北海道でよく見かける旅館のようなどっしりとした外観で、中に入って右手へ進むと浴室があります。訪問時は休日にもかかわらず客は私一人のみで、気兼ねなくのんびりと湯あみすることができました。

浴室には檜造りの浴槽がひとつあるのみで露天はありませんが、窓が大きくて外の光がふんだんに降り注ぎ、脱衣所も浴室も清潔に保たれているので気持ち良く入浴することができるでしょう。浴室と脱衣所を仕切る引き戸には「温度調節のため戸はあけたままにしてください」と書かれており、おそらく熱い源泉を冷ますための措置だと思われます。

さてお湯についてですが、無色透明無味無臭で綺麗に澄みきっています。中山平温泉といえばウナギ湯と称されるようにヌルヌルしているお湯が特徴ですが、同じ中山平でもこちらはどちらかといえば癖のない浴感でした。ヌルヌルというよりツルツルスベスベと表現した方が適当かと思います。でも湯口で触ると少しながら泉質由来のヌメリがあり、やはりここは中山平なんだと実感させてくれます。ヌメヌメは少なくとも絶え間なく新鮮な源泉が注がれ、かつ絶妙な湯加減が保たれているので、すっきりさっぱり入れるシンプルなお湯をお好みの方にはもってこいかと思います。






源泉井


ところで、小高い丘の上に立つ星の湯旅館の駐車場から下の方を見下ろすと、星の湯旅館の旧館と思われる朽ち果てた廃屋があり、その脇に立つパイプから音を立てながらお湯が勢いよく噴き出ていました。かつて使われていた源泉がそのまま自噴し続けているのでしょうが、使われることなく捨てられているので、何とももったいない気がします。


旧館と思しき廃屋。
建物の右角にある源泉井から今でもお湯が勢いよく噴き出ている


アルカリ性単純泉
64.7℃ pH8.7 溶存総計242.3mg/kg

宮城県大崎市鳴子温泉字星沼36-20 地図
0229-87-2311
星の湯旅館 ホームページ

13:00~19:00
500円
ドライヤーあり

私の好み:★★
コメント
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