三朝温泉の共同浴場のひとつである株湯は、昨年春にリニューアルオープンされたばかり。新しいもの好きの私は、某日に三朝温泉を訪れた際、真っ先にこの株湯へと向かいしました。
敷地の隅っこには株湯混合泉の貯湯タンクがあります。今から入るお湯はここから配湯されてくるんですね。
湯屋は昔ながらの共同浴場の趣を保ちつつも、ものの見事に綺麗に生まれ変わりました。館内にはまだ建材の匂いが残っていました。券売機で料金を支払い、チケットを受付のおばさんに渡します。
脱衣所も綺麗で清潔。基本的には木目を多用した落ち着いた雰囲気です。画像には写っていませんが、ちょっとした腰掛けスペースもあります。
浴室のカランはシャワー無しの混合栓が5基。腰掛は株湯のネームが入ったオリジナルの物です。
浴槽は石板造りで3~4人サイズ、お湯は底にあいた穴から供給されており、その量はかなり多く、窓下の排水溝へふんだんに溢れ出ていました。加水加温循環消毒は一切無いそうです。
お湯はごく薄く橙色を帯びた透明ですが僅かに濁っているようにも見えます。微金気味でほぼ無臭。少々の泡付きも確認できます。お湯の中では鮮やかな橙色や白色の浮遊物(塊)が浮き上がったり沈殿したりしていました。
加水されていないためか湯加減がけっこう熱く、長湯できないのでお客さんの回転は早めです。
三朝は基本的に放射能泉ですが、源泉によってかなり個性にバラつきがあってバラエティーに富んでいるので、一ヶ所入ったからといって満足しちゃいけません。温泉街の奥に位置するこの株湯では、熱い新鮮なお湯できりっと身を引き締めることができるので、三朝を訪れたら是非散歩がてらに一っ風呂浴びていきたいところです。
なお株湯の敷地内には飲泉所と足湯が併設されていますが、そちらについてはまた今度。他の飲泉所や足湯と一緒に取り上げるつもりです。
株湯混合泉
単純弱放射能温泉 51.0℃ pH7.2 溶存物質0.925g/kg 成分総計0.929g/kg
倉吉駅から日の丸バス・三朝方面行で三朝車庫前下車(約25分)、バス停から徒歩1分
鳥取県東伯郡三朝町三朝635-1 地図
0858-43-3022
三朝温泉観光協会ホームページ
8:00~21:45(日曜は10:00から)
300円
ロッカー有料(100円)、他の備品は無し(販売あり)
私の好み:★★