光産業技術動向ブログ OITT

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毎秒56Gビットの無線伝送、CMOS回路で実現

2016年06月02日 | 新現象・新技術

 富士通は、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2016」(2016年5月25~27日、東京ビッグサイト)で、富士通研究所と東京工業大学が開発した、毎秒56Gビットの無線伝送を可能とするCMOS無線送受信チップとそのモジュール技術を紹介した。


 開発したCMOS無線送受信チップは、データ信号を2つに分けて、それぞれ異なる周波数帯に変換してから混合することで、送受信回路を広帯域化、低損失化する技術を用いた。具体的には、低い帯域の信号は72~82GHz、高い帯域の信号89~99GHzに分けた。これをそれぞれ10GHz幅ごとに変復調を行う。この技術を用いることで、20GHz帯域幅の信号も高品質で伝送することを可能にしたという。


 ミリ波帯の信号を電波で送受信するための増幅器も開発した。増幅率は周波数によって部分的に低下する信号成分がある。これに対して、出力信号の振幅を入力側へフィードバックして増幅率を安定化させる回路技術を開発。72~100GHzと極めて帯域が広い増幅器を実現できたという。「半導体チップは65nmCMOSプロセス技術を用いて製造した」(説明員)と話す。


詳しい情報はこちら。
ワイヤレスジャパン/WTP 2016:毎秒56Gビットの無線伝送、CMOS回路で実現 - EE Times Japan


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http://www.e-lambdanet.com/8wdm/

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