富士通株式会社は14日、自然科学研究機構国立天文台(以下、国立天文台)が富士通グループと共同で、チリで進められている世界最高の感度と分解能を持つ大型電波望遠鏡アルマ(正式名称:アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計。以下、アルマ)のプロジェクトにおいて、専用スーパーコンピュータ「ACA相関器システム」を開発、稼働を開始したと発表した。
アルマは、東アジア(主に国立天文台)、北米、欧州が協力し、チリの標高5000メートルの光源に建設した大型電波望遠鏡。山手線の内側と同程度の規模である、直径約18.5キロメートルの敷地にパラボラアンテナを66台配置し、アンテナから受信したミリ波・サブミリ波の信号を計算機で処理。最大直径18.5キロメートルの巨大なパラボラアンテナを使った場合と同等の高画質な電波画像が合成できるという。
また、標高5000メートル、0.5気圧という過酷な環境での安定動作を実現。具体的に0.5気圧による冷却効率の低下を克服するため、4096個の同一処理LSIユニットを並列配置し、1024本の光ファイバーで相互接続することで、冷却に必要な空気の流れを確保し、発生熱量の偏在と高密度化を防いでいる。
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未知なる宇宙を切り開く、大型電波望遠鏡「アルマ」のスパコンが稼働
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