新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

大仙西部酒蔵巡り②

2022-10-18 23:13:17 | 食文化

本日も満室御礼となりました。お断りしたお客様、ごめんなさい。

さて、昨日の大仙市西部の酒蔵巡りの続き。大曲の街中に戻り、花館から旧国道に入り、国道105号との交差点近くにある八重寿銘醸<酒銘・八重寿>。ここの歴史は他の酒蔵とは異なり、戦後に秋田の酒を関東に販売するため東京八重洲本社の日本酒類販売が主体となって統一銘柄として生まれ、昭和39年(1964)に共同壜詰工場として設立されたもので、ここで実際に酒を醸造しているわけではなさそうで、他の酒蔵で作ったものを壜詰したり、ブレンドして販売しているようです。

実際に本社家屋に隣接する工場は、まるっきりの工場で、醸造場に見られる煙突もありませんでした。ここに関係していた秋田県内の酒造会社としては、福乃友酒造、八千代酒造(六郷)、花館酒造<酒銘・通美人>(廃業)、出原酒造<酒銘・秋田川>(廃業)、福原酒造<酒銘・金福>(廃業)、沼館酒造(横手・廃業)、鶴舞酒造(横手)、勇駒酒造(横手・廃業)、岩崎酒造(湯沢)<酒銘・岩鶴>、西村醸造(能代)<酒銘・楽泉>などがあるようです。

ここまで来たら少し奥羽線の東に入って、刈穂と出羽鶴の共同壜詰工場である秋田清酒<酒銘・出羽鶴・刈穂・やまとしずく>も見学。国道13号から少し東に入った丸子川の北岸にあります。ここも壜詰め工場ですので、まるっきり工場なのであっさり撤退。

そういえば、この場所をgogoleで探した時に、本堂城址近くに旧出原酒造があったことを思い出し、足を延ばしました。出原酒造<酒銘・秋田川>は明治に操業した酒蔵で、八重寿にも出荷していたものの、平成9年(1997)に廃業したとのこと。近くには出原氏居宅跡という菅江真澄関連の標柱がありましたので、元々江戸時代にはこの辺の庄屋などを務めた家柄だったのでしょう。廃業から20年超、住んでいる方もいない様子で、入口脇にある蔵も朽ち果てそうな感じになってしまっていますが、酒造家としての雰囲気を残す建物でした。

昨日はここで時間切れとなりましたが、予定の行程は終了です。

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