新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

釜石ツアー① 釜石鉱山跡、旧釜石鉱山事務所

2022-10-03 23:35:15 | 鉱山

昨晩検討した結果、本日は朝から釜石を目指しました。湯田から北上までの国道107号が災害通行止めでまたも秋田自動車道がう回路扱いで無料となっており、また北上の先も田勢湖近くから釜石道がつながり、無料とのことでいい機会。当YHから約3時間で釜石の西にある道の駅釜石仙人峠に到着。

ここから戻る形でJR釜石線の陸中大橋駅が最初の目的地。この駅にはかつての鉄鉱石積み出し設備が残っているとのことでした。無人駅についてみると、ホームの向かい側と、北側に2カ所設備跡があり、またホームにも引込線があったと思われる場所も見られました。

続いては、線路沿いに北上する形で鉱山があった時代に各種施設があった跡地が続き、一番奥に旧鉱山事務所が残っていました。最近まで使われていたこともあり、外見は学校の校舎のような建物で、秋田県小坂町にある古い時代の雰囲気が残る鉱山事務所とは大違いで少しがっかり。入館料300円、火・水休み、12月~3月閉館。

入口付近は昭和の時代に実際に使われていた状態に復元、他に館内は各種鉱石や機械、装置などの展示から鉱山診療室の再現などもあり、ゆっくり1時間ほど見て廻ってしまいました。

この建物の奥には、巨大ダムのように見える堆積場の端。鉱山から鉱石を掘り出し、近くの選鉱場で有用な鉱石だけを取り出し、低品位なのやただの岩などは選鉱場からベルトコンベアで運ばれ、ここに積み上げられました。炭鉱などではボタ山として山積みされましたが、ここでは量が多いことと平地がないことから、谷を埋める形で堆積場が出来たとのこと。山を挟んで2つ見られ、左が中ノ沢堆積場、右が板塀沢堆積場。鉱山事務所前で車止めがありますが、歩いて近づくなら、ロープが張ってある前までは行ってもいいとのことでした。

堆積場を見て、戻る際に右手に見えるのが選鉱場跡。今は基礎のコンクリートだけになっていますが、20年前には建物も残っていたとのことで、もっと早く来たかったです。鉱山事務所の駐車場からも見えますが、更に先にも同様の跡があり、事務所内の資料によれば、鉱山事務所近くの選鉱場は1992年まで稼働していた銅鉱石の選鉱場跡。国道沿いに見える選鉱場跡は鉄鉱石の選鉱場跡とのことで、上部に白いガードレールが見えますが、かつてそこに坑道に続く軌道があったようです。まだ周辺の緑が濃く、少し時期的に早かったようでした。

この先国道が大きくU字になる処に、最後まで使われていた坑道が現在、地下水(仙人秘水)を採取して販売する工場となっているようですが、入口で立入禁止となっていましたので、戻ってきました。あとで事務所の方に聞いたら、過去には6月と9月に体験入坑が出来る見学会がありましたが、2020年にブラタモリのロケの後に軌道は撤去されて、現在は電動カートでの作業となってしまったとのこと。トロッコ電車で坑道に入ることはもうできず、ブラタモリの映像は貴重なものになってしまったと話していました。鉱山事務所前の駐車場の脇に、当時使用されていた車両機器が展示(?)してありました。

のち

コメント
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