新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

横手西部の酒蔵巡り

2022-10-19 23:16:49 | 食文化

お陰様で本日も満室御礼。お断りしたお客様、ごめんなさい。

さて、今日は買い出しのついでに、一昨日に続き近場の酒蔵巡り。本日のコースは横手市の西側ということで、大森地区にある㈱大納川(だいながわ)<旧備前酒造(酒銘・大納川/天花)>からスタート。大納川は営業中ですが、平成31年(2019)に阿桜酒造を買収した田中文悟氏が買収し、社名を㈱大納川に変更しています。

次が沼館地区にあった旧沼館酒造(酒銘・館の井)。こちらは現在NSバイオジャパンという会社になっています。秋田県酒類卸が平成21年(2009)に買収され、県酒類卸が中国の学者と共同で「NS乳酸菌」なるものの大量培養工場として再利用しているとのことで、一部古い建物は残っていましたが、多くは新しい建物が出来、酒蔵の面影は殆どありませんでした。

沼館から国道107号で浅舞地区まで行くと、浅舞酒造と舞鶴酒造の2つの酒造会社があります。浅舞酒造<酒銘・天の戸>は浅舞地区のメインストリートに面してあり、今でも営業中で古き面影を残していますが、隣接地には近代的な倉庫が出来ていました。また、道を挟んだ趣のある倉庫の脇には琵琶清水(天の戸清水)があります。

浅舞酒造から琵琶沼を挟む形で住宅地の中に舞鶴酒造<酒銘・朝乃舞/田从(たびと)>はありますが、その場には事務所兼倉庫一棟が残るだけで他は廃墟状態。これは平成20年(2008)の大雪で仕込蔵が崩壊し、平成22年(2010)には釜場、麹室、槽場が崩れ、続く同23年(2011)の東日本大震災で倉庫が崩壊し、現在は秋田や埼玉の酒蔵を借りる形で酒造りを続けているとのこと。事務所向かいの建物の残骸にはかつて商品を展示していただろう跡が残っていました。ここは県内で唯一の女性の杜氏がいるところとして知られていますが、酒造りへのこだわりは非常に強いようですが、無駄な資金がかかるのはわかりますが、雪で崩れた残骸をそのままにしておくのもどうだろうとも思いました。

本日の酒蔵巡りは4カ所にて時間切れ。

時々一時