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『ゴッドファーザーPARTⅡ』

2012-08-16 23:16:29 | Weblog

 

フランシス・F・コッポラ制作/監督の第2作。「PARTⅡでコッポラ監督が焦点を当てたのは、二つのストーリー。一つは、ロバート・デ・ニーロが若き日のドン・ビトとして並外れた演技力を発揮した、ビトの生い立ちからゴットファザーとしての地位を築くまで。もう一つは、マイケル(アル・パチーノ)が次世代のドンとなるまで。『ゴッドファーザー』を完成させた多くの才能を再度集結したコッポラは、圧倒的な映像を作り上げて、文句なしに最高の続編をもたらした。ロバート・デ・ニーロが助演男優賞でオスカーに輝いたほか、1974年度作品賞を含む6つのアカデミー賞を受けた」--。ジャケットの注釈って、どうもスキっとしない文章が多くて…。小学校高学年の頃、近所に越してきた一つ上のシンちゃんが、大そうなゴットファーザー・マニアでした。第一作をテレビ地上波で視た興奮のままに、「PARTⅡ今度テレビでやるから、誠記ちゃん、絶対視なよ!」と、物凄いプッシュを浴びせて来ました。その迫力に気圧され、親の目を盗むように視たわけですが、思えば『--ロードショー』とか『ーー曜洋画劇場』すら、初体験ではなかったかと。で、小5のボクにとって、テレビに映し出される映像はあまりにも重々しく、さらにいきなり第二作から入ったこともあって、“何か解らない大人の世界、しかも外人だし”くらいの印象だったと思います。その後、両作品ともに数回鑑賞しながら、卓越したストーリーや俳優たちの名演等、改めて作品の奥深さを体感して来ました。久しぶりのPARTⅡ、圧巻はデ・ニーロの鬼気迫る演技でした。成功をおさめて以降、痩せたり太ったり、歯を抜いたり、“役に成り切る”彼には、ある種の胡散臭さが漂っていて、あまり好きではありませんでした。最近では、デ・ニーロと聞くと、お笑い芸人のモノまねしか浮かびません。数年後のアル・パチーノとの競演も、各々モロ別撮りの、あまりにもお粗末な駄作でした。ところが…、この作品の彼のパフォーマンスは凄みに満ちていて、見事です。多分彼は、マーロン・ブランドに成り切ったのだと思います。DVDは吹き替え版だったけれど、オリジナルではブランドのハスキーな声を、完璧に自分のモノにしていましたし。それにしても、件の芸人“デ・ニーロ”は、とても罪深いですね。あっ、それからワタシ的には、ボンクラな次男=フレドを演じたジョン・カザール、この人は『狼たちの午後』でパチーノと共演していますが、舞台でも活躍したまさに名バイ・プレーヤーで、結構好きな俳優さんです。