今日の朝日新聞の「リレーオピニオン」の欄に、元郵政・金融相の亀井静香が「掟に従えば、いい政治家か」という主張をされていました。
「親が政治をやってたから自分もやるとか、当選できそうだから立候補するとか、俺のように困難な選挙に挑み、石にかじりついて出てきたんじゃないから、使命感も覚悟もない。小選挙区制なのでなおさら悪評を恐れ、きれいなことばかり言う政治になっている」。――その通り、です。
今日、あいさつ回りをしていると、象徴的な3つの反応が。
あるお宅の奥さんは、「(票を入れてくれと)頼む時だけ頼んで、コッチが何か頼んでも、何もしてくれないしょう」。う~ん、この方と会うのは初めてで、何か頼まれた覚えもないいんだけど…。高ぶる気持ちを抑えるように「皆さんから戴いている税金で行われる様々な事業――予算決算審議など、真剣に我々議員は臨んでいるはずですけど」と話すと、「アンタたちは、給料もらってやってんでしょう!当たり前じゃない!!」とイラついた様子。これ以上はムリなので、ドロンしました。
とあるお宅の旦那さんは、「おちあいさん、わざわざ来てくれたの!後援会の案内はもってきてくれた!?」。ありがたい話です。
そして、今日もそろそろアガリかな、そんな時間帯でした。新しい住宅地のとある一軒のドアフォンを鳴らすと、若い奥さんがわざわざ出てきてくれました。「おちあいさん、学童保育について、少し聞いていいですか。確か壬生町は、“子育て環境日本一”と言っていますよね」。こののちしばし、行政相談の時間となりました。
このように、時に無力感に陥り、時に使命感に燃え…。ポジティブとネカティブの、果てしない螺旋が続いています。
だからこそ、亀井氏のおっしゃるように、石にかじりつくしかない、どうもそれに尽きるようです。