壬生の政局やいかに…

真の民主主義町政を求めて…

諸葛亮孔明と周瑜公瑾

2013-01-31 18:59:53 | Weblog

 

『三国志』のライバルは数あれど、やはり蜀の軍師・諸葛亮孔明と呉の代大都督・周瑜公瑾は代表的な存在です。映画『レッド・クリフ』で、金城武が演じたのが諸葛亮、トニー・レオンが周瑜といえば判りやすいかと。図書館のDVDでは、二人の息を飲む知恵比べ『草船借箭』の詳細に描かれています。呉と同盟を結ぶため江南に留まり周瑜を説き伏せようとする孔明を、よりによって殺してしまおうと目論む周瑜は、「十万本の矢を3日で用意出来たら」と難題を吹きかけます。孔明はやはり呉の都督・魯粛に用意を頼んだ、藁人形数体を載せた小舟30隻を対岸の魏近くに接岸させ、深い霧に紛れながら魏の怒涛の攻撃により一夜にして十万本の矢を。すべての軍配は孔明に上がるわけですが、その智勇を妬む周瑜がDVDではえらく小物に描かれています。映画のトニー・レオンはあんなにカッコ良かったのにぃ~。


inガンダーラ

2013-01-31 18:32:19 | Weblog

部屋の片づけをしていたら、懐かしい写真を見つけました。大学の卒業旅行――同窓の多くがアメリカやヨーロッパに向かう中、地元栃木の友人とインドへと旅立ちました。Fbでも触れましたが、当時藤原新也氏の『東京漂流』や『印度漂流』にカブレていた我々は、聖なるガンジス河に葬られた遺体が野良犬に食べられるというショッキングな一枚――「人間は、犬に喰われるほど自由だ」と注釈の付いた写真に感化され、どうしてもそれを目の当たりにしたかったのでした。しかしいざ行ってみると、半月ではガンジス河のあるベナレスにたどり着くにはあまりに時間がなく、結局、デリー、アグラ、ジャイプールの“ゴールデン・トライアングル”をゆっくりと回る、そうしたルートに落ち着きました。写真は、タージ・マハル近くのヤムナー河畔で獲ったものです。デリーに到着するなり声を掛けてきた、デビットと名乗る男――ほどなく彼に金を騙し取られ途方に暮れることになるのですが、そのデビットに「インドに来たなら、インド人のような恰好をしなきゃ」と勧められ購入した民族衣装のピジャマは、実は現地で着ている人は稀で、今見ると何とも恥ずかしい限りです。急成長を遂げるインドも、四半世紀前は、まるで時が止まったような風景ばかりが広がっていたんでしょうね。


六 政治姿勢

2013-01-28 19:20:41 | Weblog

「我が党に集う者は、様々な経験を積んで自らの意思で政治に携わっている。我々は、地域社会に根差した活動と、地域住民との触れ合いの中から課題を見い出し、行動する。積極的な議論と結論の遵守を旨とし、健全な党内統治に貢献する。公開・参画・対話を重んじ、国民との協働による政策の決定と実行を目指す」――。以上は、来月の党大会で発表される民主党大綱のうち、私が「特にこれは」と注視した、最後の個所です。党綱領検討委員会が2年をかけたたき台を作成し、最終的に各都道府県連での意見集約がをもって、決定されるそうです。この度の総選挙で政権に返り咲いた自民党においては、2世3世が当たり前のようにまかり通る、ここでも“先祖がえり”の様相を呈しています。私自身、そうした“封建の岩盤”を崩すべく常に地域で戦っているわけで、「自らの意思で政治に携わっている」「地域社会に根差した活動~課題を見い出し、行動する」との下りは、我が意を得たりとの思いです。また、民主党が党内抗争によって自滅したことを思えば、「健全な党内統治に貢献する」ことは当然であると考えます。一から五については言葉の螺旋、むしろ最後のこの箇所だけでもいいのでは、と思えています。しかし、「2年間何やってたんだろう」というのも率直な疑問です。政権交代が目的化しそこまで手が回らなかったというのが事実なら、身軽になった今こそ、地方議員&組織ともどもに政策の決定と実行を目指す時なのでは、と。


『共食い』と『共喰い』

2013-01-26 16:45:27 | Weblog

第146回芥川賞受賞した、田中慎弥氏の話題作を図書館で発見。借りてみてビックリ、まったくの別人著作の、『共喰い』ではなく『共食い』でした。しかし読み進めていくうち、見事にハマってしまいました。あらすじはこうです――。「神城高校2年A組の生徒たちは、担任教師の高尾七瀬げの復讐を計画した。しかし“狂言自殺をしてビビらせるだけ”のはずだった生徒=宮田が死体で見つかる。それは、クラスという水槽で飼われている生徒たちによる“共食い”の始まりの合図だった」。大人気ホラー『王様ゲーム』の金沢伸明氏が放つ衝撃の最新作ということで、インパクト大でした。不謹慎のそしりを受けそうなのでここまでにとどめますが、のちに読んだ田中氏の『共喰い』とは、当たり前ですがまったくの別モノです。、夏に青山真治監督で映画化される『共喰い』は、田中氏本人の「万人受けするストリーではないが、どのように仕上がるか楽しみ」のとおり、80数ページの短編をどんな物語に描いていくか興味津々です。


道路特定財源の復活!そして撤回!?

2013-01-25 09:46:16 | Weblog

 

自民党は24日に決めた税制改正大綱で、自動車重量税を「道路特定財源」にする方針を撤回し、「一般財源にする」との見解を。大綱には「受益者負担の性格を明確化するため、税収について道路の維持管理・更新の財源として位置付ける」と明記。――「なんだ、結局、道路特定財源じゃない」と思われた方も多いハズ。先のブルグで言及したように、自動車業と経済産業省は自動車取得税と自動車重量税の2税の廃止を主張、対して地方と総務省は「代わりの財源がない限り反対」と異論を。妥協策として、年間2千億円の取得税は段階的に廃止をし、7千億円の重量税は軽減措置を添付し「道路財源」に位置付ける。これには、夏の参院選をにらみ業界と自治体を味方に、との思惑が見え隠れします。思えば、祈祷権益化し「ムダな道路をつくる温床」との批判により09年に一般財源化された後々まで、壬生町では終始「一般財源化反対」の声がくすぶっていました。清水英世前町長が全国道路整備期成同盟の会長職にあり、「道の駅みぶ」建設に当たっては4割特定財源が充当されていました。当時私は、道の駅事業の不透明さに異論を唱え続け、08年の壬生町予算を「道路特定財源に頼るもの」として反対討論に登壇しました。今回の混乱により、安倍首相が「以前の私とは違う」と主張したところで、自民党体質は過去と何ら変わりなく簡単に先祖がえりをやってのける、それが火を見るより明らかになりました。「コンクリートからコンクリートへ」の姿勢を正すべく、民主党は健全野党としてしっかり政権に対峙をして下さい。写真は、「道路特定財源反対」を訴えていた頃のもの。少しだけ若いかも…。

 


明日のためにその二=民主党再生に向けて

2013-01-23 11:44:37 | Weblog

昨日に引き続き…。現在、栃木県連総支部長のうち現職の衆議院議員は、2区のあの方のみ。民主党は基本的に、現職の国会議員or候補者のみ総支部長になれるとされる中で、3区は従前から谷博之参議院議員がその穴埋めをしている状態、では「5区どうするの?」との問いにどう答えるのか――。一部でささやかれているように、「自治体議員を総支部長に充てる」と、それだけで解決がつくはずです。はっきり言えば、現行の小選挙区制において、前回のように民主党が300以上の議席を今後確保するのは難しいと思います。総支部長を置くことを目途に落下傘をあてがうやり方はもうやめませんか、そういう主張です。その辺は小野寺健仙台市議もまさに以心伝心同じ主張で、細野幹事長との懇談の場で提言して戴いたそうです。答えとしては、「参院選まで待って欲しい」とのことです。が、たとえば前栃木県連代表が寝返ったみんなの党では、総選挙で当選した総支部長しか残していません。理由として、「新しい候補者が出やすいように、(選挙区=総支部を)クリアな状態に」とのこと。「落下傘でも勝てる」と踏んでいるところがいかがかと思いますが、それでも民主党再生に責任を持たず自身の当選ばかりに腐心をする人物が居座るよりはマシなのではないか。要は、地元事情に精通し地域のために労を惜しまない、そういう支部長を配すべきです。栃木県連でいえばさらに、かつての中選挙区の枠組みで4、5区を暫時併合する、それも必要かなと。――「参院選まで待ってくれ」では遅すぎます。総支部及び総支部長の適宜な位置づけを早期にやらなければ、参院選の勝機すら見えて来ないのでは、と。

 


明日のためにその一=民主党再生に向けて

2013-01-22 22:24:26 | Weblog

本日、民主党青年局メンバーと細野豪志党幹事長との意見交換会が。私は外せぬ事情により欠席させて戴きましたが、思いのたけを事前に、三神尊志さいたま市議、小野寺健仙台市議等かけがえのない同志に託しました。まずは、各都道府県連において選挙となれば火の玉にならざるを得ない我々若年層の扱い=「若造が、何言ってんだ」的退嬰なカンジを払底すべきと。先の総選挙では、たとえば栃木県連では変節=離党が相次ぎそれを補てんするため候補者に議員秘書をあてがおうとすると「アイツでは」とアカラサマなダメ出しが。「だったら、アンタが手を挙げれば」と栃木県連の会議で幾度となく発言を試みましたが、「言ったところで…」と言葉を飲み込まざる得ない雰囲気に、これまで常に気圧されていました。これらの元凶として、国会議員が前段=ひな壇に座りまず国政報告から始める、そのシフトを止めなければ。だって、国会議員がいなくなってしまった都道府県連もあるのに、です。「自治体議員を裾野に置いたピラミッドの頂点に自分が座している」--こんな勘違いを野放しにしていると、県連代表がいいつの間にかみんなに、といった憂き目に遭うのは当然です。まず若手と称される我々が歯に衣着せず各々都道府県連で発言すること、そこからが出発です!


日本もCIAのような…

2013-01-21 15:20:50 | Weblog

先のブログに書いた次なる戦いとは、テロとの戦いです。これについては、最悪の局面――アルジェリアの天然ガス開発施設人質事件で、邦人9名を含む23名が殺害され、人命問わぬ最終突入に世界の世論は2分。欧米の指導者たちは「アルジェリアは最適の対応をした」(仏オランド大統領)、「テロとテロを奨励する者を根絶する」(英キャメロン首相)、「悲劇の責任はテロリストにある」(米オバマ大統領)と“テロとの戦い”を強調。日本はというと、「状況すら把握できなかった」なかで、マスコミは「この地域で植民地支配の歴史や軍事的な関係を持たない日本の役割は何か。“テロとの戦い”への連帯を声高に叫ぶことが解決策ではないことだけは確かである」と説いています。確かに冷戦時代の際利害を持たない日本は、アメリカの顔色伺いでせいぜいモスクワ五輪不参加でお茶を濁す程度で良かったかもしれません。しかし、天然ガス開発等大きな利権の渦中に投身するということは、好む好まざる関係なく“テロとの戦い”に加わることと同義であることは否定できません。人質23名を犠牲に32人のイスラム武装勢力を殺害した特殊部隊の制圧作戦を肯定するあるアナリストは、さらに「今後は、日本にもアメリカCIAのような諜報機関が必要。時には、非合法な活動も然るべき」と断言していました。これらの発言から「世界の世論は2分」どころか、日本ばかりが浮いているように思えます。しかし、CIAのような諜報機関や非合法活動が日本に必要だとはにわかには考えられない、それは「自衛隊を国防軍に」との方向軸をより強固なものにしていくための怪しい言質です。でもひょっとしたら、すでにそういった組織や部員が存在するのかも知れません。しかしやはり、ハリソン・フォードやベン・アフレック、ダニエル・クレイグ等、その手のキャラは日本にはそぐわないと…。


『レッド・オクトーバーを追え』

2013-01-21 12:54:27 | Weblog

原題は『THE HUNT FOR RED OCTOBER』。ショーン・コネリー&アレック・ボールドウィン主演で、1990年に制作されました。「“この世の終わり”の鍵を握る男たちの、手に汗握る攻防を描いたハイテク・サスペンスである。ラミウス船長(コネリー)が指揮する、ソ連の誇る最新原子力潜水艦レッド・オクトーバーが、アメリカ東海岸に接近した。アメリカ政府は、ラミウスの狙いはアメリカ攻撃だと判断する。だがCIA分析官(ボールドウィン)だけは別の見解を示した。ラミウスは亡命しようとしているのと言うのだ。だが自説を証明するためには、あとほんの数時間の余裕しかない。なぜならソ連の海軍と空軍が総力をあげてレッド・オクトーバーを追っているから。かくして大西洋は海戦の場と化した…」。――時はゴルバチョフ政権が始まって間もない頃ですから、解説通り東西冷戦終結時です。この作品からは、これまで幾度となく悪玉に挙げてきたソ連を、もうこれから先敵対の対象として描けない、そんな虚しい焦りのようなものが感じられます。最初ロシア語で話していたラミウスがアメリカ東海岸に近づいて以降、とたんに英語に変わりました。ただ、レッド・オクトーバーを追跡するソ連軍は、こぞってロシア語を。深読みするなら、ソ連の軍人であっても世の中を見る目をもっている者は、冷戦の終わり=体制のメルト・ダウンを察知し西側への融合を推し量るべき、ということでしょうか。しかし、東西冷戦終結後、まさに今現在、次なる戦いが待ち受けることになろうとは…。


既得権益をめぐる攻防

2013-01-18 22:11:49 | Weblog

2013年度税制改正について、自民、公明、民主3党が富裕層を対象にした所得税と相続税の課税強化で合意する見通し、メディアはそう伝えています。が、一方で今、自動車取得税と自動車重量税の廃止の是非が争点となっています。経済産業省や自動車業界は2税の廃止を、総務省や地方自治体は道路整備など公共事業に不可欠として存続を主張。取得税は、年間2000億円。14年4月からの消費税導入による新車購入時の負担増を勘案し公明党は反対、自民党は賛否が分かれている、と報じられています。――民主党の蚊帳の外状態はいた仕方ないとして、“ナンチャッテ自動車修理販売業”の私はやはり賛成の立場をとるべきなのか、自問しています。業界的にいえば、私どもが新古車等を購入する場合、古物商免許の提示で取得税が免除される場合があります。重量税にしても、マークXクラスで年間37800円を支払っても途中抹消すれば月割りで返礼されます。「自動車業界は廃止を主張」とされますが、私どもはむしろ、小泉構造改革時の規制緩和=ユーザー車検の横行の方が厄介でした。今回は「公共事業に不可欠」とする側に強いバネが働いているように思えます。つまり、そこには“既得権益をめぐる攻防”が横たわっているだけで、利益をどちらに誘導すれば政権が安定するか、だからこそ悩ましいんでしょうね…。限られた原資で国のアレコレを遣り繰りするのは、容易ではありません。プライオリティ=優先順位により結局、既得権益にとらわれず「コンクリートから人へ」に舵を切った民主党の姿勢は正しかった、そう認識しています。自治体からの陳情行列がはやできていると聞きますが、地方がもっと覚醒しなければ日本再生はありません。今回は、最近ハマっている無頼派文学の旗頭=坂口安吾に倣い句点を極力省略しました。