OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

自分の言葉でない言葉

2007-07-26 23:39:41 | Weblog
テレビを付けたら、たまたまNHKが立ち上がった。そして、たまたま政見放送が流れていた。わたしが、まったく名前も聞いたことのない政党の人たちが、すごい勢いで、自分たちの政党の考えを主張していた。かなり偏っていると言っていい意見の人たちだった。その分、大きな政党が、決して口に出来ない本音を言っていたりして、その部分に関しては面白いと思ったけど、大部分は不愉快と感じるような発言が続いた。なので、チャンネルを変えようかと思ったとき、ふと、画面の隅の女性が気になった。彼女は、手話で、その政見放送の内容を伝えている人だった。

彼女は辛くないだろうか・・・そう思わずに居られなかった。きっと、手話担当の女性は、今、話している政党が用意した人ではなく、NHKが依頼した人だと思う。だから、彼女が手話で伝えている内容と、彼女自身の考えは、必ずしも一致していないに違いないと思う。けれど、彼女の仕事は、話している人が話している内容を正確に伝える事・・・伝える内容に対して、彼女の自身の考えを微塵も反映させてはいけない。

ボランティアで手話活動をしている友人が、手話は手の動きだけではなく、表情も含んだ体全体で表現しなくてはならないと言っていた。「嬉しい」と表現するとき、単に手で「うれしい」と形を作るだけではダメで、顔も体も使って嬉しさを表現しなくてはいけないと。

実際、政見放送の手話を担当している女性も、そんな風に表現しているように見えた。だからこそ・・・もし、彼女が今、手話で伝えている事と、彼女の心の中が、真逆だったりしたら、どんなに辛いだろうなと思った。

でも、それが彼女の仕事だ。仕事とは、そういうものだ。・・・そういうものなのかな・・・うん、そういうものだ・・・ほんとに、そういうものなのかな・・・そういうものだ・・・と思う・・・ふうむ。

そうそう、どうして政党名に「新」という文字が、良く使われるのかな。「新しい」って、そんなに良いことなのかな・・・っていうのも、政見放送を見ながら、思ったことでありました。

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