ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

こんな日が来るとは

2016-06-03 13:24:00 | 健康・病気・薬・食事

まさか、こんな日が来るとは思わなかった。

別に真剣な話ではないので、肩の力を抜いて気楽にお読みください。私は初孫であったせいか、おばあちゃん子として育ちましたが、不思議なくらい和食を好みませんでした。

いや、出されれば残さず食べます。それが祖母の教えでしたから。ところが、気が付いた時には、御煎餅、味噌汁、お茶、漬物は好きではなくなっていました。理由は分かりません。

家で出された食事が不味かったとの記憶はないし、第一私は食卓に並んだお皿を空にするのが仕事であった。特に妹たちが、なにを考えてか、残すようになってからは、その皿も空にするのが私の役割であった。

元々好き嫌いがそれほど激しいことはなく、出されたものは何でも食べていた。私が和食を好まないことに気が付いたのは、一人暮らしを始めてしばらくたってからだ。

つまりしばらくは気が付かなかった。好き嫌いはないと、勝手に思い込んでいたせいでもある。しかし、社会人となり身体を壊して、長期の療養生活を送るようになってから、けっこう好き嫌いがあると知った。。

二年あまりの入院生活中は気が付かなかった。しかし、自宅療養となり、実家で食べる夕食以外は、朝昼自分で作るようになって、そこでようやく気が付いた。味噌汁が必要ないことや、お茶もまったく飲まないこと、そして漬物は買う必要がないことに。

朝はパン食が普通であったし、昼はパスタを中心とした麺類であったので、味噌もお茶も買う必要がない。いや、欲しいとも思わなかった。そこで、ようやく私が和食を好まないことに気が付いた。それは20代半半ば過ぎであったと思う。

とはいえ、刺身や鮨は好きだし、お団子などの和菓子は好きだ。なのに、焼き魚も煮魚も作らず、御煎餅も食べず、お茶も飲まなかった。理由が分からないが、どうやら、なんでも食べる私だが、本当に自分の好きな食事となると、和食はなくても問題がなかった。

でも、不思議のもので、30過ぎて社会復帰を果たし、友人との飲み会の席では、焼き魚も煮魚も美味しく食べていた。特に終盤、腹も一杯だけど、酒だけじゃ寂しい時の定番である、御漬け物はよろこんで食べていた。酒のツマミとしての和食は好きであるようだ。

そんな私も母を亡くしてからは、自分で夕食を作るようになると、味噌汁を作るようになった。薄口で美味しく作るのは難しく、まだまだ母の味には及ばない。でも、野菜など具だくさんの味噌汁は悪くないと思っている。

そして今まで、嗜好品といえば珈琲と紅茶オンリーであったのだが、日本茶、ほうじ茶を自分でいれるようになったから驚きだ。煎餅も昔よりは食べるようになったが、まだ和菓子のほうが好きだ。

更に、先月から自分で浅漬けを作るようになってしまった。まさか、こんな日が来るなんて、思いもしなかった。驚き以外の何物でもない。どうやら、人生には驚きは尽きないものであるらしい。

コメント (2)
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