ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

金融庁の銀行への指導

2006-05-01 10:48:46 | 経済・金融・税制
今更、なんだよなあ~と嘆かざる得ない。

三井住友銀行が、取引先(要するに銀行に借金してる人たち)に金融派生商品(デリバティブ)を無理やり売りつけたことを、金融庁が問題視しての今回の処分のようです。

現在、銀行は融資による金利収入よりも、手数料収入を収益の中心に据えています。投資信託、生命保険、国債などの金融商品を売りつけ、その販売手数料で稼いでいるわけです。ただ、今回問題になった金融派生商品(デリバティブ)は極めてリスクの高い商品ですから、そのあたりを考慮しての金融庁の指導のようです。

でもねえ・・・リスク云々を言うなら、バブル期に雨後の筍の如く乱造されたゴルフ場の会員権の押し売りの方がヒドイと思う。銀行の勧めで、嫌々買わされたゴルフ会員権。当時は数千万したもの(当然、資金は銀行からの借入)が、現在は100万に満たない。

TVなどで報じられた変額生命保険の売りつけなど、十数年前から銀行は、あこぎな商売をしてきたわけで、それを今更問題視するなんざ遅すぎる。

もう遅きに失したことは分かっていますが、やはり銀行は一度潰すべきでした。潰して惨めな経営実態を白日の下に曝し、一から再出発させるほうが良かった気がします。今の銀行を見ていると、過保護に育った傲慢な坊やが、スネて商売しているような感があります。図体は大きくなって(合併)も、精神は大人になれない、みっともない話です。
コメント
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