ヌマンタの書斎

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日本の川

2024-08-15 14:16:41 | 社会・政治・一般

最近ようやく分かったことがある。

日本の夏は暑い、酷暑といっても良いと思う。だからこそ海水浴や川遊びが盛んなのだが、在日の外国人、とりわけアジアの方が水難事故で亡くなることが少なくない。

少し不思議に思っていた。アジアではプールのような施設は少なく、自然の川での水遊びは珍しくない。海よりも川で水泳を覚えるほうが多いくらいだ。特に東南アジアでは、川は生活の場であり、魚取りなど生計を立てる場でもある。泳げる人は珍しくない。

ところがそんな東南アジアの人に限って日本の川での水難事故を起こすことが珍しくない。いや南米、特にブラジルの人も同様である。毎月群馬に仕事で通っている関係で、ときおり外国人の方の税務相談を受けることがある。そんな時の雑談で、ようやく謎が解けた。

海外の川は概ね流れがゆったりしていて、洪水こそあれど日本のような激流は珍しいそうだ。確かに日本の川は山から海までの距離が短い上に、水量が多いだけでなく、川底の地形が複雑なため水流も見た目よりも荒々しい。

以前、YouTubeで国体選手だった水泳選手に、実際に日本の川を泳がせる企画を視聴したことがあります。体格の良い水泳選手でさえ、川幅20メートルほどの河川を泳いで渡るのに四苦八苦。結局、40メートル以上下流に流されて、ようやく横断できました。

川から上がってきたその水泳選手は「いや~マジ怖いです。途中溺れかけました」と苦笑していた。見た目には緩やかに流れる川なのですが、水面近くの流れと、川底から巻いて流れを狂わせる水流のせいで、まっすぐ泳ぐことが出来なかったそうです。水泳選手でこれですから、一般人が溺れるのも当然なのでしょう。

ましてメコン川やアマゾン川のゆったりとした川で泳ぎを覚えていると、日本の河川の流れの複雑さに戸惑うことが多いのは当然だ。また日本人も最近は川で泳ぐことをしなくなっているので、危険な場所を知らないケースが多く、それで溺れてしまうらしい。

言われてみれば、私自身、川で泳いだのは20の頃に沢登りをやっていた時が最後だ。沢登りでは渡渉することは珍しくないが、せいぜい膝下までが歩ける限界で、水深が膝より上だと安全確保のためにザイルを結んでいた。泳げるような深い沢だと危険だと判断して迂回することが普通だった。

積極的に泳ごうとは思わなかったのが日本の川だ。ゆったりと流れる大陸の河川に慣れているアジア圏の人たちが、日本の川で溺れるのもある意味当然なのかもしれませんね。


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2 コメント

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Unknown (一心です)
2024-08-15 16:30:46
なるほど🧐
納得です。
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Unknown (ヌマンタ)
2024-08-16 09:33:04
一心です さん、こんにちは。少し驚きましたが、たしかにメコン川もアマゾン川も流れは概ね穏やか。山岳地帯なら話は別でしょうけど。
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