信繁とはるの婚礼からスタート。「はるはおうめに似ている」とおこうが言って場が凍りつく。薫さんは公家の出なのかとはるが訊き、薫さんは父は菊亭晴李ですと答えて空気が凍りつく。豪速球で牽制し合う婚礼だった。
その緊迫感に耐えかねた信幸は、おこうの部屋へ忍んでいく。戻ったら正室・稲が抱き付いてきた。信幸役の大泉洋、第29回にして初の役得である。
秀吉が急激に老いていく。寝小便したり、髭が薄くなったり。昔のことはよく覚えているが、最近のことは覚えていられない。家康を要として、大名たちで拾いを盛り立ててくれと、大事なことなので二度言いました。
昔のことは覚えているといいながら、昔好きだった生煎餅を不味いといったり、ボケただけでなく性格も捻れてきたのをうまく表現していた。
昌幸は太夫のところへ通っていた。戦略的な意味でもあるのか(情報収集とか)と思ったら、単なる遊びだった。戦争してないと駄目な人らしい。伏見城の改造をやり始めたら生き生きとしだした。
昌幸「ここに出城を作るんじゃ」
出浦「そこには真田が入る。何かあったときは出城から攻め込めば伏見城は一日で落ちる」
昌幸「わしは完璧な城を作りたいだけなんじゃ。誰が守るかはどうでもいい」
あくまでもキナ臭い方向へ持っていこうとする出浦氏のブレなさ加減と、軽くスルーする昌幸が面白かった。
抵抗する暇もなくはるが信繁と結婚してしまったので、きりは寧さんと煎餅やビスケットを作るしかない。信繁が「どこに行っても鬱陶しい」と言っているとはるから聞かされ、「私とお梅ちゃんのいいところを兼ね備えた子ね」などと評していたが、これから彼女に側室の可能性はあるのか?
信繁の舅となった大谷刑部の首が赤く爛れていた。良くもならず悪くもならず病名もわからんとか言ってたが、何か手を打てよ。だが、今の状態だと失明まで行くかは疑問。いろいろ新解釈の多いドラマだから。
細川ガラシャ登場。演じるのは国民の愛人だった。意外なキャスティング。
家康の重臣の娘、稲さんが懐妊し、信幸は徳川側に大きく振れ始めた。信繁は秀吉の寵臣の娘を嫁にした。
信幸「お前は豊臣家に深入りしすぎている。お前は真田家のためにここにいるのだぞ」
信繁「心得ております」
信幸「もう一度訊く。太閤殿下の様子はどうか」
信繁「変わりありません」
信繁が秀吉の近くにいるのは、豊臣家の動静を真田家に伝えるためだった。なのに、豊臣家への忠誠心からか、言わない。近いうちに兄弟が別々の道を進み始めるであろうことを暗示させるシーンだった。
そして大地震発生。来週からは豊臣家の行く末よりも近畿地方の復興のドラマなんじゃね?みたいな壊滅的な地震だった。