曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

SAKURA craft_lab 001の○と×

2018-04-03 19:50:25 | 文具
先日、SAKURA craft_lab 001を購入したので、そのレビュー。



SAKURA craft_lab 001は、サクラクレパスの高級ボールペンである。なんと5000円もする。

サクラクレパスの製品と言えば、僕はクレパス(クーピー?)しか知らない。全体が芯みたいな色鉛筆だ。

そんな程度の知識しかない僕のような人間に、サクラクレパス社の実力を見せつけるための実験的高級ブランドがクラフトラボだ。と思う。

去年の秋には発売されてたみたいなんだが、僕が存在を知ったのは2018年になってから。某大型書店の文具売り場で発見した。

真鍮の重い軸のゲルインクボールペンである。手にした瞬間に、これはヤバイと思った。精密感が半端じゃない。伝わるか分からないが、6以降のiPhoneのような、中身が隙間なく詰まった重量感。

日本でこういう細工ができるのは王者パイロットくらいだろ、と思って見ると、メーカーはサクラクレパスとある。サクラ???

帰宅して調べると、サクラクレパスは世界初のゲルインクボールペンを作った会社であり、色鉛筆以外のものも作っていた。そのサクラクレパスが「大人の感性を刺激する」をテーマに立ち上げた実験部門がクラフトラボだという。

その第一弾の001は、ほとんど手作りに近いやり方で作られていて大量生産できず、限られた店舗にしか供給せず、それでも一時は品薄にもなったらしい。

昨年の文房具屋さん大賞を受賞している。

これは手に入れなければならない。

というわけで、いつもの用途の後付け的捏造もせず、単にモノとして欲しいからという理由で購入に至った。

使いみちを考えずに買ったのだが、考えなくても仕事用の手帳への書き込みくらいしか出番はない。ちなみに今年は「ほぼ日手帳」を使っている。

では数日職場で使ってみた感想を。

まずダメな点。

真鍮のボディが金ピカで目立つ。デスクの上で浮きまくっている。真鍮は手で触れて使い込んでいくと黒ずんでくるので、それ待ちなんだろうけど、それにしても目立つので取り出しにくい。ちょっと離席する際にも引き出しにしまってしまう。

そんなわけで、会議には持っていけてない。自分のデスク専用。

重いので速記には向かない。尻の方にかかる遠心力が強い。

軸が少し太いかも。あと1ミリくらい細ければコントロールしやすいのだが。

この重量バランスに慣れるまで字が下手だった。もともと大して上手くないが。

リフィルの個体差かもだが、初日は字の掠れが結構あった。二日目からはフローが安定してヌルヌルになった。

では良い点。

真鍮部分とアクリル部分の段差がない。完全にフラット。ペン先が出てくる口が真円。凄まじい工作精度。持ってるだけで嬉しい。

ツマミの回し具合が、ニッコールのマニュアルレンズみたいにねっとりしてる。

クリップが小さく、回しながら書いても邪魔にならない。

僕はグリーンを買ったのでインクはグリーンブラックなわけだが、一般的なグリーンブラックより断然黒っぽくて仕事用にはいい。

重いので必然的に筆圧が高い。ゲルインクだけど転写式書類にも使えそう。

結論。

万年筆ほどの快感はないが、高級感のある重いペンを操り、ちょっとヌルっとしたインクで丁寧に書くのが楽しい。手間暇かけて作られた、たぶん日本のボールペンの最高峰……を持つ喜びが味わえる。

だが、金ピカかつオシャレすぎて、フォーマルなスーツの仕事には合わないかも。真鍮のレトロ感に惹かれない人は、限定生産で残り少なそうだがアルミ軸の001のほうがいいかも。

あとこの調子だと、もっと凄い003が出てきそうで不安。次も5000円以下で頼みます。


噂の紙箱に入っていた。といっても、レジで店の人が箱にセットしてるのを見てたので、帰宅して開封した時の感動はなかった(笑)


このクリップのしなりかたが、ありえないほど優美。


クレパスの先端を再現しているらしい。角度とか。


噂のサクラマーク。


限りなく漆黒に近いグリーン。
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