goo blog サービス終了のお知らせ 

曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「リーガルハイ」最終回の感想

2013-12-19 08:00:00 | テレビ・映画
なにげに「リーガルハイ」第2シーズンも見ていたのだ。第2話だけ見逃してるんだけど。

「ミス・パイロット」と違って、その日に見てないので、感想を書いても速報性に欠けると思って控えていたが、最終回はすぐ見て面白かったので、ちょいと書いてみる。

第9話で、実は羽生君が邪悪な黒幕という演出があったのに、最終回になったら、また独善的なだけのゆとり王子になっていた。岡田将生の悪魔っぽい笑みと善人っぽい笑みを切り替えられる演技力は凄いと思ったが。

まあ、それも古美門の作戦が見事に当たり、羽生くんの劣勢→羽生くんの格が戻る、という展開になったからだが。専任を解除した貴和と法廷で対決するために、強引に別件(しかも本命の事件と同じ日時の)で起訴するなんて。よくある手かもしれんが、頭いいなと思った。その別件は双方古美門側の人間だから、好き放題できるし。

そして、第4の可能性、事故でしたという持っていきかた。僕はミステリー好きだが、法廷ものはあまり読んだことがないので感心した。結局、この事件は証拠不十分なんだよな。誰を犯人にしても立証が難しい。

事故死に持ち込む可能性は、毒物の瓶のデザインが香辛料っぽい時点で予想できてなきゃダメだった。というか、ああいうラストに向けて香辛料っぽい瓶にしておいた制作側が、きちんと神経を配っていた。

事故でした。世間を騒がせた悪女の娘ではありませんでした(表向きは)。ついでに貴和は本を出して印税が入り、古美門は弁護料をもらえて、これぞWin-Winな結末。都合のいいように真実を切り替えてもいいのか法廷で、と思わなくもないが、知らなくてもいい真実もあるわけで。ただ、子供が犯人だった場合、そのまま罪に問われず生きていくのは人の成長過程としてどうなんだという気もするが。

連続ドラマでは、どんな悪いヤツでも主人公なら最終的には浄化されがちだ。話をまとめなきゃいけないし、なるべく後味をよくしようとするし。ドラマの中の体験、事件を通じて成長したり宗旨替えするのが普通なのに、古美門は貴和と娘の関係を容赦なくばらすなど、最後まで傲慢で狡猾で邪悪だった。あのキャラクターを貫き通したのがよかった。



それでいて、第9話の迫力のあった「民意とは」演説や、今回の「醜さを愛せ」など、本質を突いたことを狡猾なキャラクターを保ちつつ言わせるんだから、すごい脚本だと感動した。

第1シリーズはちゃんと見てないので、借りてきて見ようと思う。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ミス・パイロット」第10話... | トップ | 堀北真希 VS. 黒柳徹子 »