Googleの位置ゲー「Ingress」を始めてしまった。始めてから約3週間。もうすぐレベル6になるレベル5である。
Ingressではレベル5なんて、まだまだひよっ子なのだが、色々と言いたいことが貯まってるので書かせてもらう。ヒプスタの新パックの話は後日。
IngressはスマホのGPSを使った陣取りゲームである。歴史的建造物や駅、郵便局から、その辺にある祠や地蔵、変な看板やオブジェなどの「ポータル」を、レジスタンス(青)とエンライテンド(緑)に分かれて取り合い、3か所のポータルをリンクして作る三角形(コントロールフィールド:CF)を増やしていく。
エンライテンド優勢の地域を行く。
ググれば沢山のサイトやブログが引っ掛かるので、ゲームの詳細はそちらで見てほしい。雰囲気は公式の動画でつかんでいただきたい。大西洋を横断する巨大CF構築「メガロドン作戦」は、僕がIngressを始めるきっかけの一つとなった動画である。
Ingress - It's Time To Move
What is Ingress?
Ingress Obsessed 3 - Epic Operation Megalodon
予想はしてたのだが、Ingressを始めて生活が多少変わった。スマホの主な使用目的がIngessになってしまった。GPSを使うとバッテリーを激しく消費するので、スマホをIngress以外の用途に使わないようになった。たとえば、このブログを通勤電車で書くとか、ネタを集めるとかしなくなった。
ポータルをたくさんハック(40メートル以内に近づいてタップ)するために、駅から職場までの徒歩経路が変わった。同僚に見られると不審に思われるような遠回りをしている。遠回りして余計に歩くので、そろそろ涼しくなってきたのに、職場に着くと汗だくである。とにかくやたらと歩かされるので、十数年ぶりに足の指にまめができた。歩きやすい靴が欲しい。Ingressは完全無料のゲームだが、靴を買うとかバスに乗るとか車のガソリン代、水分補給のジュース代などに金がかかる。それらを「リアル課金」という。
以前はHipstamaticの作例撮影などで、いろんな駅で途中下車して、知らない路地をうろついていたが、Ingressを始めてからはやらなくなった。ポータルが密集している某駅でのみ途中下車し、ポータルが多数ある某神社にのみ立ち寄る。最寄駅から自宅までも、バスに乗らないときは色んなパターンで散歩しながら帰ったものだが、Ingressのせいで、ポータルからポータルへの移動しか歩かなくなった。それも、毎日変わる戦況を睨みつつ、戦略的に意味のある散歩しかしない。
敵のポータルを攻撃する場合、ポータルの周囲40メートルの円内を、スマホを見ながら十数分ウロウロすることになるのだが、めちゃくちゃ蚊に刺される。Ingressを始めてから、常時4~5か所が痒い。特に肘を刺されることが多い。虫よけスプレーを買わなきゃなと思っている(それもリアル課金)。
スマホの操作としては、位置情報ON(設定の「位置情報」のショートカットを置いてる)>Ingress起動。ポータル密集地帯では電源ボタンを直接押してON/OFF。電源ONで即Ingress再開じゃないと間に合わないから。ポータル間が空いてて移動時間が長いときは、GPSだけ切って(GPSのショートカットを置いてある)、スリープアプリで画面OFF。とにかくGPSが動いてると電池を食うので、こまめに入れたり切ったりしてる。
Ingressを起動する前、やめるときには「A」で位置情報系を完全にON/OFFする。細かく切ってバッテリーを節約するときは「B」をタップする。
「A」をタップすると、この画面になる。赤枠が位置情報系の大元のスイッチで、これをON/OFFする。上図の「B」は、この画面でいえば青枠のON/OFFをしていることになる。
電源ボタンを押す回数が猛烈に増えたので、ボタンがバカにならないかと心配している。どうしてXPERIAは、こんな凝った形状の華奢なボタンなんだろう。これからIngressのためにスマホを買う人は、デザインより耐久性を重視したボタンを持つスマホにしたほうがいい。
僕の活動範囲では、郵便局がほぼ全部ポータルになっているので、どこに何という郵便局があるのか完璧に覚えてしまった。神社や寺もポータル化しているが、位置や形状、周りの風景、そこまでの道順は覚えても、名前までは覚えてないかな。丸の内に遠征した時は、丸の内にものすごい数の銅像やオブジェがあることに驚いた。池袋に遠征した時は、「いけふくろう」を何度も何度も見る羽目になった。
スマホ(ゲーム内用語的には“スキャナー”)の画面は狭いので、戦略を考えるときはPCでマップを見る。このIngress用マップ「Intel Map」が激重なのを何とかしてほしい。スマホのChromeでも一応見れるが、ポータルが全部表示されるまで数分かかる。表示されても、スクロールしようとすると、また数分待たされる。慣れてない地域ではとても使えない。リンクを張る時の垂直マップを、いつでも開けるようにしてほしい。
PCでの「Intel Map」の新宿駅周辺。西新宿は、ほとんどエンライテンド軍が占領している。
ていうか、ポータルから噴き出るXM(エキゾチックマター。未知のエネルギー粒子みたいなもん)のグラフィックをおとなしくしてほしい。密集地ではどれがどれなんだかわからなくなる。もっと事務的な表示にしてほしい。または事務的な表示を選べるようにしてほしい。
現実の世界を舞台にしているところがIngressの面白さだ。僕はかつてファイナルファンタジーXIというMMORPGを6年間プレイした。FFXIには複雑な地形を持つエリアが数百あって、たくさんのコツや稼ぎやすい場所があったものだが、所詮作り物である。Ingressの地形の多様さ、無限さにはかなわない。たとえば新宿スバルビルの「新宿の目」がポータルになっているのだが、あれは地下である。地下はGPSが受信しにくい。僕は先日「新宿の目はこのへんだよな」とアタリをつけて地上からハックした。ポータルを支えるレゾネータが、入れないところにあるなんてのはしょっちゅうである。というか、レゾネータを侵入が難しい地点に配置するのは基本戦術である。僕は先日、某郵便局を攻撃した際、高レベルレゾネータが駐車場の奥までいかないと効果的に攻撃できないことに気付いて断念した。駐車場は一般のじゃなく、郵便配達車の駐車場だったので。他にも、川の中にレゾを配置とか、有料の庭園の中にレゾがあるとか、交差点の向こう側にレゾがあるとか、地形の戦術的利用という意味で、Ingressほど多彩なゲームはなかろう。なにしろ現実の世界をフィールドにしているのだ。
一方で、こんなことしなくていいじゃん、と思うこともある。俺は家でスマホをぽちぽちするだけのオンラインゲームがしたかったなあ、と。Ingressをプレイするためには、まず外に出て移動しまくらないといけない。疲れる。汗をかく。喉が渇く。足が痛くなる。蚊に刺される。ポータルの周りを何度も何度も行ったり来たりする。スマホを見ながら立ち位置を微調整する。普通に考えるとそこに立つ必要は絶対にないという場所に立ち、必死になってスマホをいじらなくてはならない。一般人からしたら、どう見ても不審者である。なんで俺がそのようないろいろなことに耐えなければならないのだ。と思う。しかも、FFXIなんかと違って、レベルが上がったりしても特典が少ない。強いアイテムを使えるようになるだけ(それがすげーデカいんだけど)。FFXIみたいにカッコイイ見た目になったり、スペシャルな装備品を身に付けたり、スーパーな技能を使えるようになったりしない。
それでもまた朝になると、通勤途中のすべてのポータルをハックし、某駅で途中下車してリンクしたくなるのはなぜかというと、早くレベルを上げたいからだ。事実上の最高レベルの8になれば、ペースダウンして、気が向いた時だけエージェント活動できるようになる……はずだ。やらなくてもよくなるようになるために、今やりまくっているのだ。
IngressはGoogleの公式ゲームであり、世界規模でプレイされている。日本でも爆発的に流行るかもしれない。ここ数日の僕の自宅周辺戦域に出現しているエージェントの増加を見ても、Ingressは一気に来るかもしれないと思う。その時に備えて、今からレベルを上げておく、という理由もある。
Ingressではレベル5なんて、まだまだひよっ子なのだが、色々と言いたいことが貯まってるので書かせてもらう。ヒプスタの新パックの話は後日。
IngressはスマホのGPSを使った陣取りゲームである。歴史的建造物や駅、郵便局から、その辺にある祠や地蔵、変な看板やオブジェなどの「ポータル」を、レジスタンス(青)とエンライテンド(緑)に分かれて取り合い、3か所のポータルをリンクして作る三角形(コントロールフィールド:CF)を増やしていく。
エンライテンド優勢の地域を行く。
ググれば沢山のサイトやブログが引っ掛かるので、ゲームの詳細はそちらで見てほしい。雰囲気は公式の動画でつかんでいただきたい。大西洋を横断する巨大CF構築「メガロドン作戦」は、僕がIngressを始めるきっかけの一つとなった動画である。
Ingress - It's Time To Move
What is Ingress?
Ingress Obsessed 3 - Epic Operation Megalodon
予想はしてたのだが、Ingressを始めて生活が多少変わった。スマホの主な使用目的がIngessになってしまった。GPSを使うとバッテリーを激しく消費するので、スマホをIngress以外の用途に使わないようになった。たとえば、このブログを通勤電車で書くとか、ネタを集めるとかしなくなった。
ポータルをたくさんハック(40メートル以内に近づいてタップ)するために、駅から職場までの徒歩経路が変わった。同僚に見られると不審に思われるような遠回りをしている。遠回りして余計に歩くので、そろそろ涼しくなってきたのに、職場に着くと汗だくである。とにかくやたらと歩かされるので、十数年ぶりに足の指にまめができた。歩きやすい靴が欲しい。Ingressは完全無料のゲームだが、靴を買うとかバスに乗るとか車のガソリン代、水分補給のジュース代などに金がかかる。それらを「リアル課金」という。
以前はHipstamaticの作例撮影などで、いろんな駅で途中下車して、知らない路地をうろついていたが、Ingressを始めてからはやらなくなった。ポータルが密集している某駅でのみ途中下車し、ポータルが多数ある某神社にのみ立ち寄る。最寄駅から自宅までも、バスに乗らないときは色んなパターンで散歩しながら帰ったものだが、Ingressのせいで、ポータルからポータルへの移動しか歩かなくなった。それも、毎日変わる戦況を睨みつつ、戦略的に意味のある散歩しかしない。
敵のポータルを攻撃する場合、ポータルの周囲40メートルの円内を、スマホを見ながら十数分ウロウロすることになるのだが、めちゃくちゃ蚊に刺される。Ingressを始めてから、常時4~5か所が痒い。特に肘を刺されることが多い。虫よけスプレーを買わなきゃなと思っている(それもリアル課金)。
スマホの操作としては、位置情報ON(設定の「位置情報」のショートカットを置いてる)>Ingress起動。ポータル密集地帯では電源ボタンを直接押してON/OFF。電源ONで即Ingress再開じゃないと間に合わないから。ポータル間が空いてて移動時間が長いときは、GPSだけ切って(GPSのショートカットを置いてある)、スリープアプリで画面OFF。とにかくGPSが動いてると電池を食うので、こまめに入れたり切ったりしてる。
Ingressを起動する前、やめるときには「A」で位置情報系を完全にON/OFFする。細かく切ってバッテリーを節約するときは「B」をタップする。
「A」をタップすると、この画面になる。赤枠が位置情報系の大元のスイッチで、これをON/OFFする。上図の「B」は、この画面でいえば青枠のON/OFFをしていることになる。
電源ボタンを押す回数が猛烈に増えたので、ボタンがバカにならないかと心配している。どうしてXPERIAは、こんな凝った形状の華奢なボタンなんだろう。これからIngressのためにスマホを買う人は、デザインより耐久性を重視したボタンを持つスマホにしたほうがいい。
僕の活動範囲では、郵便局がほぼ全部ポータルになっているので、どこに何という郵便局があるのか完璧に覚えてしまった。神社や寺もポータル化しているが、位置や形状、周りの風景、そこまでの道順は覚えても、名前までは覚えてないかな。丸の内に遠征した時は、丸の内にものすごい数の銅像やオブジェがあることに驚いた。池袋に遠征した時は、「いけふくろう」を何度も何度も見る羽目になった。
スマホ(ゲーム内用語的には“スキャナー”)の画面は狭いので、戦略を考えるときはPCでマップを見る。このIngress用マップ「Intel Map」が激重なのを何とかしてほしい。スマホのChromeでも一応見れるが、ポータルが全部表示されるまで数分かかる。表示されても、スクロールしようとすると、また数分待たされる。慣れてない地域ではとても使えない。リンクを張る時の垂直マップを、いつでも開けるようにしてほしい。
PCでの「Intel Map」の新宿駅周辺。西新宿は、ほとんどエンライテンド軍が占領している。
ていうか、ポータルから噴き出るXM(エキゾチックマター。未知のエネルギー粒子みたいなもん)のグラフィックをおとなしくしてほしい。密集地ではどれがどれなんだかわからなくなる。もっと事務的な表示にしてほしい。または事務的な表示を選べるようにしてほしい。
現実の世界を舞台にしているところがIngressの面白さだ。僕はかつてファイナルファンタジーXIというMMORPGを6年間プレイした。FFXIには複雑な地形を持つエリアが数百あって、たくさんのコツや稼ぎやすい場所があったものだが、所詮作り物である。Ingressの地形の多様さ、無限さにはかなわない。たとえば新宿スバルビルの「新宿の目」がポータルになっているのだが、あれは地下である。地下はGPSが受信しにくい。僕は先日「新宿の目はこのへんだよな」とアタリをつけて地上からハックした。ポータルを支えるレゾネータが、入れないところにあるなんてのはしょっちゅうである。というか、レゾネータを侵入が難しい地点に配置するのは基本戦術である。僕は先日、某郵便局を攻撃した際、高レベルレゾネータが駐車場の奥までいかないと効果的に攻撃できないことに気付いて断念した。駐車場は一般のじゃなく、郵便配達車の駐車場だったので。他にも、川の中にレゾを配置とか、有料の庭園の中にレゾがあるとか、交差点の向こう側にレゾがあるとか、地形の戦術的利用という意味で、Ingressほど多彩なゲームはなかろう。なにしろ現実の世界をフィールドにしているのだ。
一方で、こんなことしなくていいじゃん、と思うこともある。俺は家でスマホをぽちぽちするだけのオンラインゲームがしたかったなあ、と。Ingressをプレイするためには、まず外に出て移動しまくらないといけない。疲れる。汗をかく。喉が渇く。足が痛くなる。蚊に刺される。ポータルの周りを何度も何度も行ったり来たりする。スマホを見ながら立ち位置を微調整する。普通に考えるとそこに立つ必要は絶対にないという場所に立ち、必死になってスマホをいじらなくてはならない。一般人からしたら、どう見ても不審者である。なんで俺がそのようないろいろなことに耐えなければならないのだ。と思う。しかも、FFXIなんかと違って、レベルが上がったりしても特典が少ない。強いアイテムを使えるようになるだけ(それがすげーデカいんだけど)。FFXIみたいにカッコイイ見た目になったり、スペシャルな装備品を身に付けたり、スーパーな技能を使えるようになったりしない。
それでもまた朝になると、通勤途中のすべてのポータルをハックし、某駅で途中下車してリンクしたくなるのはなぜかというと、早くレベルを上げたいからだ。事実上の最高レベルの8になれば、ペースダウンして、気が向いた時だけエージェント活動できるようになる……はずだ。やらなくてもよくなるようになるために、今やりまくっているのだ。
IngressはGoogleの公式ゲームであり、世界規模でプレイされている。日本でも爆発的に流行るかもしれない。ここ数日の僕の自宅周辺戦域に出現しているエージェントの増加を見ても、Ingressは一気に来るかもしれないと思う。その時に備えて、今からレベルを上げておく、という理由もある。