曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

刑事コロンボの人気投票トップ20が発表されたわけだが

2018-11-15 23:07:10 | テレビ・映画
NHK BSでコロンボの放送開始50周年とかでいろいろ特別番組をやるらしい。とりあえず僕としては視聴者投票によるトップ20を下から放送するやつを毎週録画する予定。




で、その投票結果について、いろいろと言いたいことがあるぞ。

1位は予想通りの「別れのワイン」。味わい深い作品である。単純な「感動」ではないのがいい。ミステリーとしては今ひとつだが。

2位は逆トリックのキレだけの「2枚のドガの絵」だ。キレはすごいけど、犯人が余計なことをして墓穴掘っただけとも言える。

3位の「忘れられたスター」も感動系。殺人事件だけど、話の構造はO・ヘンリーみたいだよね。

まあここまでは納得だが、全体的に日テレ含めて放送回数が多いやつ、派手でわかりやすいやつが選ばれているような気がする。

20位「死の方程式」は犯人の自白シーンが独特だからか。

18位「魔術師の幻想」はトリックはいいけど御縄シーンがあっさり。日テレで放送回数が多かったせいで印象に残っているだけでは?

16位「死者のメッセージ」も感動系。コロンボの「尊敬できる犯人もいた」発言あり。しかし、決め手が子供向け推理クイズのレベル。

15位「策謀の結末」は第1シリーズ最終回=事実上の最終回として選出か。最後のタグボートは、その手があったかと膝を打ったが。

13位「秒読みの殺人」はハラハラするからかなあ。ミステリとしては、犯人のミスが多くて微妙。

12位「殺人処方箋」は記念すべき第1話だからか。まあ第1話らしく力入った作品なので、これは文句ない。

11位「殺しの序曲」はなあ。放送回数少なめ、内容もマニアック、トリックは機械式。御縄シーンは割と普通? MENSAみたいなのが出てきて個性的ではある。

10位「逆転の構図」は当ブログでも取り上げたが、ポラロイドタイプとはいえ、重要な証拠写真を入れたままのカメラをその辺の棚に置いておくかな、という欠陥が。

4位「溶ける糸」はレナード・ニモイ(ミスタースポック)が犯人役だからでしょ。ウィリアム・シャトナー(カーク艦長)が犯人役の「ルーサン警部の犯罪」が選から漏れてるのは、日テレであんまりやってないからじゃないかな。

で、僕が高く評価している「5時30分の目撃者」がまさかの落選。コロンボのだらしない服装や態度は作戦で、「あんた凄腕で通ってるんでしょ」と見抜く最強の犯人「死者の身代金」も落選。国が違えば法が違うことを利用する斬新な「ハッサン・サラーの反逆」もなし。

まあ、いろいろ不満のあるランキングだが、新シリーズから1つも選ばれてないのは、視聴者の見識の確かさを示していると思う。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アメリカ中間選挙(2018)に... | トップ | アスナさんから重要なお知らせ »