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祝・2015セリーグ優勝 東京ヤクルトスワローズ

2015-10-03 00:20:28 | スポーツ


東京ヤクルトスワローズが14年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。

僕がスワローズを応援し始めたのは、1988年途中からである。監督は関根潤三だった。勝ち負けに関係ないユルい野球が見ていて楽しかった。が、野村克也が監督に就任してから4度のリーグ優勝、3度の日本一。やっぱり勝つのはいい。野村監督にはずいぶんいい思いをさせてもらった。野村監督最後の試合、僕は神宮球場に行った。

次の優勝は2001年だった。僕が最も神宮球場で観戦した年だ。それまでの生観戦時の勝率が高かったため(9割以上)、俺が行かないと勝てないと思い込んでいた。夏のジャイアンツとの首位攻防戦では、稲葉のサヨナラ満塁弾を見た。M1が出てからは全試合見に行った。最後は横浜スタジアムで、若松監督の「ファンの皆様、おめでとうございます」を生で聞いた。

そして今年。オールスターの時点で貯金3あればいい。クライマックスシリーズに出れればいい。と思っていた。セリーグの各チームは交流戦で大きく負け越し、貯金3から借金3くらいを行ったり来たりしていたスワローズも、気が付けば後半首位争いの中にいた。9月に入ってから、なぜか加速。1回も連敗しない不思議な粘りで混戦を抜け出した。

・去年まで崩壊していた中継ぎ陣が、オンドルセク加入で強化されたこと。

・宮本引退後、穴だったショートがFA移籍の大引で埋まってエラーが減ったこと。

この2点が優勝の要因だと僕は思っているが、ターニングポイントとなったのは8/26のジャイアンツ戦(神宮)だ。あの試合ヒットは出てもタイムリーが出ず、残塁の山を築きつつあった。4回の裏、2死満塁のチャンスを作ったものの、打者は投手の小川。また残塁かと思ったら、小川が必死に食らいつき、カット、カットで粘り、押し出し四球を選んだ。絶対に点を取るという執念を感じた。あの試合からチームの雰囲気が変わったと思う。優勝に向かって一丸となって突き進むチームの雰囲気になった。僕はファンとして過去5回の優勝を経験しているので、そのあたりは分かるつもりだ。

それにしても今回の優勝は今までで一番苦しかった。92年、93年の優勝もそれなりに厳しかったが、あのころは相手が勝手に野村監督(と古田)の頭脳に負けてる感があった。今年は常に劣勢、今日も含めて相手のほうが一枚上のように感じる試合ばかりだった。

クライマックスシリーズ導入後、日本シリーズの価値が若干下がっているので、このリーグ優勝の喜びは格別だ。苦戦続きの疲労からか、久しぶりだからか、石井一のようなキャラがいないからか、優勝後の雰囲気は、かつてのようなお祭り騒ぎではなく、泣いている選手が多かった。それはそれでいい。黄金時代の優勝もよかったけど、長い長い道のりを経ての優勝もいい。

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